日清のどん兵衛という名の怪物

2012.01.11

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日清のどん兵衛という名の怪物

2012.01.11

カップうどん界の怪物・どん兵衛と、
農業界のうどん野郎・竜一。

ついに、あいまみえることとなった二人。

伝説の戦いが、いま幕を開けようとしていた・・・。

日清のどん兵衛

蓋を開けた瞬間から、
どちらかというと、"キツネ"といった様相のどん兵衛に対して、
竜一は、箸を持ってして対抗。それもマイ箸。

独特の香りを漂い散らせながら襲い掛かる、どん兵衛。
立ち昇る湯気の中を掻き分けて一矢報いようとする、竜一。

「竜一よぉ・・・!
風船も膨らませられないキミにワシは倒せんさ・・・!」

「怪物と謳われるどん兵衛にも必ずあるハズ・・・!
付け入る隙・・・僅かなアルデンテの歪みがっ・・・!」

日清のどん兵衛 麺アップ

「隙・・・!?グッ・・・グッ・・・!
そんなもの・・・ワシにあるわけが無かろう・・・!
何故ならワシの麺幅はミリ単位で計算されておる・・・ワシは常に完全・・・!」

「その自信が命取りになるぜ・・・!
特盛ならいざ知れず・・・アンタは並盛・・・レギュラーサイズでしかないっ・・・!」

「ジッ・・・ジッ・・・ジッジッジッ・・・!
ならば喰ってみよ・・・!ワシのお揚げを・・・!」

言われるがまま、竜一は揚げを口に運ぶ。

<湯を入れる前まで・・・!
ほんのさっきまでガチガチだった揚げの攻撃・・・!
そんなもの・・・!俺は跳ね返すっ・・・!!>

互いに一歩も譲らない・・・譲れるわけも無いっ・・・!
意地・・・プライドを賭けて・・・!散るっ・・・散らすっ・・・!

電光石火の100万ボルト・・・!

「うおぉぉぉぉぉぉぉっ・・・!」

竜一・・・「パクッ・・・!」
喰う・・・お揚げっ・・・!

モグモグ・・・!

「あぁっ・・・!
めっちゃジューシィ・・・!」

一見すると、どん兵衛の術中に嵌ってしまったかに見える竜一。
しかし、竜一とて日清の手は知り尽くしている。

この時、竜一は密かに形勢逆転の一打を狙っていたのである・・・!

「ククククク・・・!
地の底みたいなドン底の窮地から・・・!
俺は蘇るっ・・・!」

糸は切れちゃいねぇ・・・!
もうダメかなって思った坂が勝負どころっ・・・!

「お楽しみはこれからさ・・・!」

カップうどん界の怪物・どん兵衛と、
農業界のうどん野郎・竜一。

後に伝説として語り継がれる戦いは、
この時まだ序章に過ぎない・・・。

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