足摺海洋館

2012.06.07

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足摺海洋館

2012.06.07

2012!春の四万十ぶらり旅!
『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 『四万十へ、新風追いかけて』 → 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』
→ 『西の西、足摺岬へ』 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 「足摺海洋館」 → 『竜串海岸』 →
『グッバイ!土佐清水!』 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 『番外編』


高知県民でありながら、
「ご自由にお取りください」という状態になっていた土佐清水市の観光パンフレットを、
わざわざ貰ったのには理由があった。

元々、新店「クアアイナ」でうどんを食べることを一番の目的として、四万十方面を目指したはいいが、
うどんのあとは決まった予定が何も無く、思いつきで気軽に足摺方面に流れて来たけれども、
一体全体どこに行けば、この地を満喫を満喫できるのかが、イマイチわからなかったのだ。

一応、高知で生まれ育って現在も高知に住む高知県民だから、
「足摺岬」を始めとしたいくつかの観光名所は、もちろん知っていたけれど、
いかんせん、私が今現在、高級な軽自動車のアクセルを踏んで走行している道は、
容易く簡単にいつでも気が向いたときに走れる道じゃない。

東西、特に西の長さには定評のある高知県だ。

私の家からは、香川の高松市に行くよりも、愛媛の松山市に行くよりも、
徳島市に行くよりも、高知の土佐清水市に行くのが、最も多くの時間を費やす。

そのため、私は土佐清水市の名所を伝え聞いて大まかには知っていたが、
高知県民でありながら、土佐清水市に到達した回数自体は数えるほどしか無いがために、
詳細には記憶していなかったから、観光パンフレットを貰ったのだ。

それは、足摺方面へ走ることを決めた時とも同じで、
「クアアイナ」で"かしわ天"を取った時とも同じ感覚だった。

後悔したくなかった。

飛行機ならば高知から東京まで、
ゆうに一往復して余りあるほどの時間をかけてこの地に来たのだ。

土佐清水市で自分が最も行きたいと思う場所に行けなかったと、
あとから何かのきっかけで気が付いたら、後悔してもしきれない。

私は、「道の駅・めじかの里」ベンチに腰を下ろして観光パンフレットをジックリ眺めて、
ここだけは行っておきたい場所を足摺岬の他に、2箇所、厳選した。

そのひとつがココ。

足摺海洋館

『足摺海洋館』

「おと・・・おと・・・おとな・・・」
などと勢いよくドモリながら入口で大人料金700円を支払い、堂々と入場。

何度か来たことはあるが、
ほとんど記憶から抹消されていた海洋館内の風景。

足摺海洋館で

入るやいなや、円柱型の大きな水槽がドドーンと登場。

その中をグルグルと泳ぎまくる多数の魚たちを「ほむほむ」と眺めていると、
14時から水槽の魚に"エサやり"をするから是非見てくれ、という旨を伝えるアナウンスが館内に流れた。

14時まで、あと何分ぐらいだろうと思い、
時間を確認すると、すでに14時ちょうどを指しているではないか。

<つまり、今からエサやりを行うということか・・・!>

なんというタイミングの良さ。
たまたまフラフラと思いつきで海洋館にやってきて、入った途端にエサやりイベント開始である。

運を使い果たした。
もう今年はロクなことが無いのではないかと思う。

館内には、それほどたくさんの来場者はいない。
とどのつまり、水槽の間近で、いわゆる"かぶりつき"の位置で見られる。

最高である。
最高であるが、もう運は使い果たした。

足摺海洋館 中央の水槽

などと、ヤサグレながら水槽を見詰めていると、
上方に魚たちが物凄い勢いでドンドンと昇り始めた。

見えないけれど、どうやら上方で飼育員の方が水槽にエサを投げ入れているようだ。
それに気付いた、おびただしい数の魚たちが、エサ目掛けて上昇して行っている。

よく魚同士がぶつからないものだ。
あるいは、ぶつかっているのか、大丈夫か!

上方の水面付近は、えらいことになっている。
灰色だ。水面を魚たちが覆い尽くしていて、一面灰色だ。

足摺海洋館 マンボウ 接近

ふと、後ろを振り返ると、『マンボウ』

足摺海洋館 マンボウ

中央の円柱型水槽で繰り広げられる、魚と魚のエサを賭けた争奪戦を他所に、
ひとり穏やかに水中を漂っていた。

足摺海洋館 通路

そして、ズンズンと二階へ上がる。

足摺海洋館にいる生物たちは、
なかなかに個性的な面々だった。

足摺海洋館 エビっぽいの

石のあいだに、永遠にずっと嵌っているエビ。

足摺海洋館 ネコザメでしたっけ

面白い顔の魚。

足摺海洋館 ネコザメかしら

「エイ」に尻尾をツンツンされて、
怒ってエイを追いかけていた。

足摺海洋館 かに

それを10分ほどかけて、入念に観察して次に行くと、
次は、なぜか背中合わせにポーズを取って佇むカニ2匹であった。

こうしていただけると、カニのお腹側がどうなっていて、
背中側がどうなっているのかを、詳細に見ることが出来て、よくわかる。

なかなかサービス精神が旺盛な奴等だ、ありがたい。

足摺海洋館 ごつごつしたの

この水槽には何もいないのかと思って見ていると、
岩だと判断していたそれが、魚。

良い顔をしている。可愛い。
これもまた入念に観察して、次。

足摺海洋館 オウム貝だっけ

大きな貝がいた。

大きな貝はフラフラと水中を漂い、
もうひとつの大きな貝に、重なった・・・。

足摺海洋館自体は、それほど大きな水族館ではなくて、
イルカショーもアシカショーも無いが、
魚たちが、みんなえらく個性的で、私はかなり楽しめた。

一通り見終わって、時刻を確認すると、
入館してから、実に1時間以上が経過している。

足摺海洋館 アザラシ

最後に入口近くにいたアザラシを、
これもまた時間をかけて入念に観察。

私は動物園に行った場合でも、ひとつひとつをジックリと見てしまう。

なんだか生き物を見ていると、
コイツは今何を考えているのだろうかと、気になって、
それを読み取ろうと、ジックリと見てしまうのだ。

そうして、アザラシをジックリと見ていると、
逆にアザラシもコチラをジックリと見返してきた。

足摺海洋館 アザラシ カメラ目線

私はカメラを構えると、
その愛くるしく、つぶらな瞳に向けてシャッターを切った。

(つづく・・・!)
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