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高知県東西の手打ちうどんを食べ歩こう!
という今回の旅。
一瞬の隙を突かれて、おでんまで食べ歩いてしまい、
さらに!出来心で四万十川源流点まで目指してしまった。
そんな旅も、いよいよ
クライマックス・・・!
農民を迎え撃つ!
西の本手打ち・・・!
決戦!
とがの藤家・・・!
もう"夕方"と言ってもいい時間に到着。
店の前に車を停めて、
中に入ろうとしていると、
裏口から美女が出てきた。
アルバイトの店員さんが仕事を終えて出てきたのだと、
すぐさま気が付いた私は言った、心の中で。
<お疲れ様です・・・!>
店の中には大将1人。
私は1階の座敷へ上がった。
すると、大将がヤカンを持ってきて、
大将自ら、
グラスにお茶を
注いでくれる。
<いやいやいや・・・!
すいません!すいません!すいません!
申し訳ないです!こんな馬鹿に!お茶を・・・!>
なんて思いながら、
圧倒的・・・!
恐縮っ・・・!
いつも美人店員さんにお茶を淹れてもらって、
ニヤニヤしている私もさすがに!
大緊張。
高知うどん界のカリスマである、
とがの藤家の大将にお茶を淹れてもらっている。
これ!すなわち!
野球でいえば、
王貞治にお茶を淹れてもらっているようなもの!
緊張のあまり、
震える手でグラスを持って、
お茶を一口。
<おおお・・・美味しい・・・!
さすが!大将が淹れただけあって・・・!>
お茶が・・・!
圧倒的アルデンテっ・・・!
ビビッていると気付かれないように、
平常心を装い、大将に注文を告げて、待つ。
横にあった本棚に
並べられた本の中に発見!
タマキングの本がある!
私も何冊か持っている、"タマキング"こと、
宮田珠己(みやたたまき)氏の本!
それが、とがの藤家に・・・!
<大将もタマキングの本・・・
読むのかな・・・それとも・・・
ただ誰かが持ってきて置いているだけ・・・?>
自分がよく読む作家!
それも結構マニアック(笑)な作家の本を!
もしかしたら、大将も読むのかも!
と思うと、さっきまでずっと
雲の上の存在だった、とがの藤家の大将に、
一気に勝手に親近感を覚えた。
そんな中!
登場・・・!
『釜玉(中盛)』
大将が持って来てくれたそれを見て、
私は思った。
<あれっ・・・これって・・・!
温かい醤油うどん・・・?
俺が頼んだの・・・釜玉やのに・・・!>
だが・・・!
これが釜玉だった・・・!
下から・・・!
出る!出る!卵ッッッ・・・!
<すごい!すごい!すごい・・・!
徳川埋蔵金ばりに!卵が埋蔵されていた・・・!>
感動・・・!
卵に出逢えた感動・・・!!
それを胸に・・・!
農民・・・!ただ・・・!
モグモグと!食べるのみ・・・!
<凄まじい麺の攻撃力っ・・・!
シコシコとモチモチを併せ持っている・・・!>
至福・・・!
幸せが喉を通過するっ・・・!
<ありがたいっ・・・!
ありがたいっ・・・嬉しいっ・・・!>
さらに・・・!
『生しょうゆ・温(中盛)』・・・!
ちく天・・・!
麺線に宿りし"とがの藤家・魂"を体感して、
東西!本手打!食べ歩きの旅!
完!
◆ 手打ちうどん とがの藤家
(高知県高岡郡佐川町中組1325-1)
営業時間/11時~17時(麺切れまで)
定休日/火曜日
営業形態/一般店
駐車場/その辺
(肉つけ750円、生しょうゆ450円、ザブザブ550円、タイカレー700円、
釜あげパスタ700円、やさい天うどん550円、中盛50円増、大盛100円増、特盛200円増など)
『手打ちうどんとがの藤家』の場所はココ!
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