ひろめ市場「タタキ丼」の迷宮 EP3/くじら専門店・千松(せんしょう)

『EP2を読む』


気が付けば俺は…!
ひろめ市場の雑踏の中…!
鰹と未来予想図を描いていた…!

鰹に向かって……!
ブレーキペダルを5回点滅させている場合じゃない…!

<ダメだ…ここで踏みとどまらなきゃ…!
このままじゃ……鰹取りが鰹に………!!

ヨロヨロと立ち上がった。
タタキのタレの味が、舌の上に残っている。

「もう1杯食べたい…あと1杯だけ……」
しかしダメ。自分の気持ちを抑えなくてはいけない。

おそらく、ひろめ市場内には、まだたくさんのタタキ丼が存在する。
<でもダメ…!踏みとどまらなきゃ…ダメっ…!>

おぼつかない足取りで通りがかる。
『くじら専門店 千松(せんしょう)』と書かれた店の前。

<げっ…!ここにもタタキ丼がある…!
くじら専門……なのに鰹タタキ丼がっ…!!>

誘惑の文字列。
妖艶のタタキ丼。

<立ち去れっ…早く立ち去るんだ…!危ない……この感覚は危険……!吸い込まれそうだ……!!>

くそぉ…踏ん張れ…とどめろ…!
この胸いっぱいのときめきを…!!

だが急流に飲まれ、溺れ始めている状態で「踏ん張る」などということは、土台無理な話。

足がついてもいないのに踏ん張れない、踏ん張れるわけがない…!

<うぐっ…ダメだ…こうなったらもうダメ…!この現況で…流れに逆らうことはできない…!だったら…もういっそ……!>

流されてしまえ……!

<俺は食う…もう1杯タタキ丼を食う…!!>

むしろ………

抑える?
なにそれ?

俺は…どうかしていた……!
そうだよ…なにを抑えようとしていたんだ…!
抑えて気取るなんて…ガラじゃない……!

俺は元来……!

制御不能系農民……!!

紆余曲折を経たように見えるが、
実際にはこの間、わずか10秒。

早速、『千松』にて注文する。
<席まで持ってきてくれるって…!持ってきてくれるパターン…3軒目にして初めてだ…!>

しばらくしてから持ってきてくれた。

ひろめ市場グルメ15

『千松・鰹タタキ丼』
(850円)

<きたきたっ…!チキンナゲットと冷奴も頼んでやったぜ…!ただ…オカズが欲しかったんだ…!>

ひろめ市場グルメ16

タタキ丼の向こう側。
どこかで見た、あっちゃん。

ひろめといえば…!
ファミーユだろうが…!!

というわけで、『ファミーユ』に場を移して食べる、千松のタタキ丼。

ひろめ市場グルメ17

千松は…味噌汁つき……!

本池澤は、お吸い物。
千松は、味噌汁。

それぞれ違う汁物。
薬味は定番のニンニクスライス。

<あぁっ…でも味噌汁だけじゃ…まだ喉の渇きが潤わないかもしれない…>

鰹は意外と水分を持っていく…!
想定外に鰹は水分を持っていく…!

あぁっ…!喉渇く…!
鰹を見ているだけで喉が渇く…!!

仕方なく、あっちゃんに注文する。
「す…すいません…ソルティードッグを…!」

不安定すぎるグラス

って………!
なにこの不安定なグラスっ…!!

底が湾曲していて、少し触れただけでグラグラ揺れる。
<中身をブチ撒きそうで怖ぇぇ…!でもたぶん撒けないように出来てるんだろうな…>(それがそうでもなかったりして)

ソルティードッグも入れてもらって…
舞台は整った………!

ひろめ市場グルメ18

鰹はまるで…
俺を待ってくれていたみたいに…
丼の中で微笑んでいた……

ひろめ市場グルメ19

この鰹。
あっちゃんにも、渡さない。
(笑)

昼間からソルティードッグを煽りながら、タタキ丼を食べる。
これが、これこそが、ひろめ市場。…ひろめ市場だ!

(タタキをめぐる物語は終わらない…!EP4へ続く…!)
『EP4を読む』


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コメント

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  1. SECRET: 0
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     酒、呑まずにはいられない!

     カツオタタキ丼をめぐる巡礼の旅、素晴らしいです。どんぶり3杯。
     ついに酒とファミーユも出てきて、物語は最初っから最後までクライマックス!
     

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