道の駅・・・!
土佐和紙工芸村くらうど・・・!
吾川郡いの町にあるそこに・・・
『紫黒(しこく)うどん』なる・・・!
特異なうどんがあるという・・・!
<紫に黒と書いて・・・"しこく"・・・!>
くらうど本体ではなく・・・
JA直販所のほうに入る・・・!
<すげぇ・・・!直販所は伊達じゃない・・・!産直の・・・たぶん新鮮な野菜たちがたくさん並べられているっ・・・!>
俺も・・・JA取り引き農家・・・!
きっと店の誰しもが仲良くしてくれるハズ・・・!
そう期待に胸を膨らませ、商品を眺めているときだった。
「いらっしゃいませ~♪」
愛想のよい・・・店のおばちゃん・・・!
<ほら・・・ほらほらほら・・・!JA系農民には扱いが違う・・・!きっとJAオーラが体中から出てるんだ・・・!>
その直販所の一角に設けられた・・・
食券制の・・・うどん・そばコーナー・・・!
券売機前にて・・・!
食券を購入し終えたそのとき・・・!
券売機の左下・・・隅を見て・・・驚愕・・・!
Kubota・・・!
クボタ農機のロゴが入っている・・・!
田植え機やコンバインだけじゃなく・・・!
券売機まで作っていたのかクボタ・・・!
驚いた・・・!
こうなったら・・・!
券売機界の窪田正孝を目指してほしいっ・・・!
冗談はさておき・・・!
発見された食券をおばちゃんに渡し・・・!
コミュ障らしく・・・ドモリながら宣言する・・・!
「あ・・・あああ・・・あの・・・これっ・・・天ぷら入りで・・・」
コミュ障にはありがたい食券制・・・!
そう思ったのも束の間・・・!
じつは注文時に「天ぷら入り!」そう伝えないと・・・
天ぷらが入らない仕組み・・・!
コミュ障には意外とハードルの高いシステムだったのだ・・・!
がっ・・・しかし・・・!
竜一・・・言いおおした・・・!
おばちゃんに・・・!
「あ・・・あああ・・・あの・・・これっ・・・天ぷら入りで・・・」
ドモリながらがんばり・・・言いおおしたっ・・・!
<背に腹は代えられない・・・!どんなに・・・ひねた見方をしても・・・!天ぷらがあってこその・・・紫黒うどん・・・!それだけは間違いない・・・!>
着席した小上がりの後ろには・・・地元タウン情報誌『ほっとこうち』のものだと思われる・・・切り抜きが・・・!
<さすがは・・・ほっとこうち・・・!抜け目ない・・・!>
おばちゃんが一人で作っているようだった・・・!
けれども早い・・・!大して待った気もしない内に来る・・・!
まずはノーマル・・・!
『天ぷらうどん』・・・!
嫁が選んだそれ・・・!
わずか四五〇円・・・!
安いっ・・・!安すぎワロタ製麺所レベル・・・!
そしてっ・・・!
間髪置かず来る・・・!
本線本命・・・!
『紫黒うどん(天ぷら入り)』・・・!
これが天ぷらを入れても・・・
入れずとも・・・五〇〇円・・・!
天ぷらうどんと・・・
二つ合わせても・・・九五〇円・・・!
千円でおつりがくる・・・!
近所だったら・・・毎日通おうか・・・!
真剣に検討するコスパ・・・そんなクオリティ・・・!
"かけ"と"ざる"・・・両面から選べたが・・・!
まだ気温が高まりきっていない時期ということもあり・・・!
"かけ"チョイス・・・!
「あ・・・あああ・・・あの・・・これっ・・・天ぷら入りで・・・」
がんばってそう言った甲斐あって・・・!
麺上にドゴォーン!
席巻する天ぷら・・・!
<つまりは・・・かき揚げか・・・!>
食べると中に慣れ親しんだ存在感・・・!
<生姜が入っている・・・!>
脇にはミョウガ・・・!
さらにはシシトウの天ぷら・・・!
やる気を見せる高知県食材たち・・・!
まさにJA・・・!
そんな雰囲気かっ・・・!?
注目の麺・・・!
文字通り・・・!"紫黒"・・・!
紫で・・・!黒いっ・・・!
古代米のもち米や・・・玄米などが練り込まれているというそれ・・・!
<他所でも食べた練り込み系のうどんの多くがコシ弱め・・・!これも例に漏れず・・・!だが・・・いろいろ入っているだけあって・・・噛めば噛むほど味が出る・・・!>
『天ぷらうどん』に入っていた普通の麺も貰う・・・!
<おそらくは冷凍麺か・・・ありがちな・・・どうってことないだろう>
食べた・・・そのとき衝撃・・・!
この麺、何者っ・・・!!
<やたら弾力が強い・・・!>
適当に絡んだら・・・!
相手はプロの方だった・・・!
そういう状況・・・!
<何者だかわからないが・・・深入りしないほうが良さそうだ・・・>
茶を飲むと、これまた変わった味が・・・!
<ええっ・・・!なに茶・・・?えええっ・・・!?>
店内にあった記載によると、薬草茶らしい・・・!
驚かされることしかなかった・・・道の駅くらうど・・・!
圧巻の昼が・・・!終わった・・・。
* 紫黒うどんを食べに行ったのに、普通のうどんの弾力に驚き。予約制で手打ちうどん体験もやられているようだし、おそらくあの麺は只者ではない・・・(知らんけど)!