高知の片田舎にヤンキーがいた。もっとも本人は、「俺、市内に住んでっから!田舎じゃねぇし!高知の都会の高知市だし!」などと思っているが、江戸っ子辺りから見たら、高知県自体が全体的に田舎なのだ。たぶん。 その日、ヤンキーは中学の昼休みに堂々と学校を抜けだして、セルフうどん店『たも屋』にうどんを食べに来ていた。 「今日の昼飯は何うどんにすっぺかな!」 そそくさと『かけ』を注文し、トッピングコーナーに達したときだった。 「ちく天は、ねぇずらか……って、おい!何だべこれは…!」ヤンキーは見たこともないトッピングを取 ...