須崎名物 鍋焼きラーメン 千秋 完結編/鍋焼きの本域

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須崎名物鍋焼きラーメン千秋 漬物

少ししてから先に「漬物」登場。
短冊切りにされたタクアンである。

<漬物付きなのか・・・!>

照明に照らされて、月光のように輝いている。

意外に思われるかもしれないけれど、私は漬物が好きで、
わずか100円で美味しいタクアンを販売している良心市を密かに見つけていて、
時々買って来ては晩酌のツマミにポリポリと食べていたりする、いわゆる“ムッツリ漬物好き”だ。

想定外に漬物付きだったのが、とても嬉しくて、
すぐさま食べてやろうと箸を構えかけたのだけれど、

それでは漬物への情熱丸出しで、誰が見ても“完全な漬物好き”と相成り、
“ムッツリ漬物好き”が成立しなくなってしまうので、漬物に箸が触れるか触れないか、
間一髪のところで自重して、主役である「鍋焼きラーメン」の登場を待つことにした。

しばらく「漬物」と「象型鍋敷き」を交互に眺め、
「漬物だゾウ」なんていう高度なギャグを思い付き、
やれやれ私もオヤジギャグコースか、などと悲観していると、おばちゃんが歩み寄って来た。

「はい!お兄ちゃん、これご飯の小ね!」

ご飯が入った茶碗を置きながら、そう言うおばちゃん。

<お・・・お兄ちゃん・・・!
俺もハタチ過ぎぐらいの頃までは、そう呼ばれることもあったけれど、
数年ぶりだな・・・お兄ちゃんと呼ばれたのは・・・!>

「あぁ・・・はい・・・」
なんて苦笑しながらも、内心、嬉しかった。

<俺・・・まだ・・・”お兄ちゃん”で通用するんだ・・・!>

ご飯も、漬物と同じで先に食べると“完全なご飯好き”ということになりかねないし、
ご飯は好きだけれど、やはりあくまで“ムッツリご飯好き”である必要があるので自重して、
ご飯にも手を付けずに主役の登場を待つ。

引き続き象型鍋敷きを愛でていると、背後からおばちゃんの声。

「はい!お兄ちゃん、お待たせぇ!」

また、である。
本日二度目の”お兄ちゃん”コール。

「あぁ・・・はい・・・」
なんて苦笑しながらも、やっぱり内心嬉しかったし確信した。

私は、まだまだ”お兄ちゃん”なのだ・・・!

そして、二度目のお兄ちゃんコールと共に、
ついに象の上に主役が鎮座。

土鍋だ。
土鍋が来た。

「カタカタカタカタ・・・」

閉まっている蓋のわずかな隙間から、激しく漏れる白い湯気。

<踊っている・・・!
“早く出せ”と言わんばかりに、土鍋の蓋が踊っている・・・>

踊っている蓋を掴まえて、開けたそのとき、
鍋の中に貯えられた力が解き放たれるように、フワッと大量の湯気が立ち込めて、
一瞬、眼前のすべてを白く覆い隠したのちに、神々しく現れた。

須崎名物鍋焼きラーメン千秋 鍋焼きラーメン(特大)&ご飯(小)

『鍋焼きラーメン(特大) & ご飯(小)』

須崎名物鍋焼きラーメン千秋 鍋焼きラーメン(特大)

土鍋から溢れ出しそうなほどナミナミと注がれたスープと、黄色い麺。
チクワ、ネギ、生卵で構成されたそれは、
まさに思い描いていたとおりの「鍋焼きラーメン」だった。

須崎名物鍋焼きラーメン千秋 鍋焼きラーメン(特大)アップ

<熱い熱い・・・!
グラグラと煮えたぎっている・・・!>

須崎名物鍋焼きラーメン千秋 鍋焼きラーメン 麺アップ

スーパーで売られている鍋焼きラーメンを
何度か買って食べた経験から、かなり太めの麺を想像していたのだけれど、
「千秋」の麺は意外なほど細い。

細いけれども、固めでコシがある。

醤油ベースであるスープも、なにかの出汁が効いていて、
ズギューンと喉奥に吸い込むような感じで、ゴギューンと飲める。

時間の経過と共に、徐々に白身が固まりつつある生卵を、
いつ崩そうかと迷ったが、最初だと早すぎて最後だと遅すぎるような気がして、
あいだを取って、半量ほどを食べた頃に崩した。

すると、スープ、変化。

一気にまろやかになって、
崩す前とは、また違った種類の旨さで芳醇に攻めてくる!

<いやぁ・・・いいですなぁ・・・!>

鍋焼きラーメンをわざわざ食べに行く必要なんて無いと思っていたし、
鍋焼きラーメンは、よくある”無理矢理捻出ご当地グルメ”だと思っていた。

だが、違う。

それはすべて間違っていた。

これは、旨いっ・・・!

同じ”ラーメン”という言葉を冠しながらも、
通常の「ラーメン」とは似て非なる旨さだ。

スープの中には肉も沈んでいて、
たしかこれは「親鳥の肉」だと聞いただろうか。

軟骨みたいにコリコリとした食感だ。

それが、いくらコシがあるとはいっても肉ほどは固くない麺と相まって、
「コリッ!シコッ!コリッ!シコッ!」食感の強弱の対比を生み出している。

そして、そのあとスープで、またゴギューン。

一寸の隙さえも無い、強烈連打。
圧倒的な幸せの樹海を彷徨いながら、飲んだ飲んだ飲み干した。

須崎名物鍋焼きラーメン千秋 鍋焼きラーメン(特大) 完食!

<ここで鍋焼きラーメンを食べて、
鍋焼きラーメンの力に気が付いていなかったら、人生の9割を損していたな・・・>

芳醇に香るスープは最後の一滴まで、熱くたぎっていた。

須崎名物 鍋焼きラーメン 千秋

◆ 須崎名物 鍋焼きラーメン 千秋
(高知県高知市新本町2丁目15−11)
営業時間/11時~15時・17時~?
定休日/今のところは無い雰囲気
駐車場/無(すぐ南西に60分100円のコインP有り)

(鍋焼きラーメン特大700円、大600円、並500円、
ご飯大200円、中150円、小120円、アイスクリン150円)
「鍋焼きラーメン千秋」の場所はココ・・・!

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コメント

  • Comments ( 10 )
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  1. By まるまる

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    やっぱりそうです。
    ケンミンショーに出ていた鍋焼きうどんです。
    サービスエリアでもお土産用に販売してます。

    凄く気になってたんで、近いうちに食べに行きます。

    今日はいい天気、朝から何台車を洗った事やら・・・・(^-^)/
    トラクターも洗いにいきましょうか?

    洗った事ないけど・・・。
    さ、後半も仕事頑張るぞ!!

  2. By かくれんぼみお

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    まだまだお兄ちゃん!ですよ。 本当においしそうな鍋焼きラーメンですね(≧∇≦)
    『短冊切り』って 切り方を知ってるなんて 家庭科 きちんと勉強してるな~と感心しました。

    久しぶりに 聞いた短冊切りに はまりました。

  3. By ムシマル

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
     ムシマルと申しますこんばんは。
     すごくおいしそうな表現力と物事をオモチロク描く文筆力にはいつも感嘆しております。

     職場近くにできたので僕も最近行きました。ゾウさん確かにかわいかったです。

     特大にご飯もつけて完食はすごいですね。最初行ったときはよくわからなくてご飯なしで頼んだんですが、雑炊風にして食べられたんでしょうか? 

  4. SECRET: 0
    PASS: 5b90e6ad183357a027ec0d0443bc9637
    トラクター、洗いに来て欲しいです、切実に。
    もう本当に泥が落ちない・・・!

    水を飛ばしただけでは、あとで乾いたときに白く汚れが浮いてくるし・・・
    ブラシで擦らないといけないのだけれど、擦ろうにも各部の間隔が狭くて擦れないという・・・!

    そういえば日高村のほうに行ったときには、
    JAのガソリンスタンドでトラクターの洗車をしていました、手洗いで。

    時給1000円もらわないと、俺はやらん!と思った次第でした。(T▽T)アハハ

  5. SECRET: 0
    PASS: 5b90e6ad183357a027ec0d0443bc9637
    短冊切り、知ってますよ!
    実はたまに料理するんですよ!・・・恐ろしく下手だけど・・・。

    家庭科は小学生の頃、"野菜炒めを作る"という授業で、
    作ったけれど野菜がシンナリしていて美味しくなくて、「炒めすぎよ!」と先生に叱られた記憶しかないです。
    あれ以来、今でもトラウマみたいになっていて野菜炒めを作るたびに、その苦い出来事を思い出します。

    子供の頃の経験って、大人になってからも引きずりますよね(;ω;)

  6. SECRET: 0
    PASS: 5b90e6ad183357a027ec0d0443bc9637
    ムシマルさん、こんばんは!
    ムシマルさんのブログを初めて読んだのは、どこかのうどん屋さんを検索していた時だったでしょうか。

    以来、読んでますよ、コッソリ。

    読んでいて、同じ"大飯喰らい"だと知ってから、
    「いつか闘うことが運命なのだろう・・・」と思っていました。( ^ω^)ぇ

    千秋の鍋焼きラーメンですが、自分もお店で食べる鍋焼きラーメンは初めてで、
    "ご飯を一緒に頼むのが基本である"と他の方のブログで見て頼んだまでは良かったんですけど、
    「雑炊風にするとスープを含んでご飯が膨らむ、膨らんだそれも完食しなければならなくなる」
    という不安に狩られて雑炊風にするのは自重して、別々に食べました。

    ブログには逐一書いていませんが、完食することが、いわゆる"縛り"なので。(;^ω^)

    ムシマルさんが最近紹介されていた「gumbo」、
    フォーがあるようですし自分もアジアンな感じは大好きなので、暇が出来たら行きたいです!

  7. By れみれみ

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    おはようございます。鍋焼きラーメン 美味しそう~ ^0^

    竜一くん 「漬物」好きなんですね。中学生の娘も漬物好きなので自家製のぬか床もありますが今は、秋田県の たくあん「いぶりがっこ」がマイブーム(笑)

  8. SECRET: 0
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    うどんはともかくラーメンで鍋焼きとか…って
    私もずっと食わず嫌いしてたんすよ。食わず嫌いはいかんねぇ
    須崎のお店も回ってみたくなりましたよ

  9. SECRET: 0
    PASS: 5b90e6ad183357a027ec0d0443bc9637
    漬物好きです!
    漬物に白いご飯!最高です!3合いけます!

    自家製のぬか床!本格的ですね!
    自分の家にもぬか床、一応あることはあって、オバ=アが漬けているんですけど、
    自分の家の漬物は口に合わなかったりする・・・のはココだけの秘密です・・・。(;・`д・´)

  10. SECRET: 0
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    実は、この新しく出来た「千秋」のことを最初に知ったのは、がちゃさんのブログで、
    がちゃさんのブログを読んでいて、「これは・・・・・・!」と思って行ってきました。(*´σー`)エヘヘ

    須崎まで行かなくても本場の「鍋焼きラーメン」を食べられるという要素は、
    あまりにも大きかったです。

    そして自分も「千秋」の鍋焼きラーメンを食べたあと、
    「須崎に行って鍋焼きラーメンを食べ歩いてみたいなー」と思いました。

    「千秋」が高知市に出店したことは、
    「鍋焼きラーメン」という食べ物の裾野を広げるための突破口に、現時点でも十分になっているように感じます。(^ω^)

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