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ああ、憧れの甲子園 鷲の章 完結編/六甲おろせず

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初めて甲子園を肉眼で見たときから、
甲子園は何かに似ている気がしていたが、
それが何であるか、どうしても連想が辿り着かなかった。

けれども今回で三度、生の甲子園を見て、
"何か"が何であるかの答えを、ようやく私は導き出した。

わかったのだ。

甲子園1

前回の外野席から見ても、今回のアルプス席から見ても、
どこからどう見ても、どのような角度から見ても、
甲子園の形状は、"うどんのドンブリ"なのである。

ただひとつ違うのは、
入っているのが「麺」ではなく「観客」だということだ。

伝説の"星野フィーバー"以降、
暗黒時代が2万年昔みたいな観客動員数を記録し続けている阪神タイガース。

相変わらず甲子園は、いつも通りの満席。
いわゆる、「特盛」

アルプススタンドから大観衆を見ながら球児の火の玉うどんを食べ、
"ゴクリ"と生ビールを飲み込むと共に、"ポツリ"と私は呟いた。

「甲子園とは、巨大なうどんそのものである」

甲子園3

甲子園4

甲子園2

この日の一番打者は、前回観戦した際の「平野」ではなく、「鳥谷」だった。

前回はタイガースの攻撃が始まるや否や「突撃突撃!平野!」と、
詰め掛けた4万5千の大観衆から平野がさかんに突撃要請されていたのが、
物凄く強烈な甲子園の印象として残っているのだけれど、
今回は鳥谷が一番打者だから、鳥谷が「突撃突撃!鳥谷!」と突撃要請をされていた。

どうやらやはり「突撃コール」は、
常にその試合におけるタイガース先頭打者に対して行われるようだ。

<平野・・・今回は突撃要員じゃなくて良かったね・・・!>

などと思っていると、鳥谷凡退の次順、
この試合では二番に入っていた平野の登場に合わせて再び沸き起こる、"あの"コール。

「突撃!突撃!平野・・・!」

<えぇっ・・・やっぱり平野・・・突撃させられちゃうのぉっ・・・!?>

前回の突撃は一番打者の平野だけだったような記憶あるけれど、
その記憶が間違っていたのかなんなのか、ともあれ現に今まさにこの瞬間、
平野に対してまたもや突撃コールが沸き起こっているわけで・・・。

<うぉぉぉ・・・平野突撃したれぇぇぇ・・・!>

「甲子園といえば突撃平野」だと、
「豚骨ラーメンには紅生姜!」みたいな勢いで思っていた私は、
突撃平野コールが聞けたことが嬉しくて、バシバシとメガホンを打ち鳴らした。

しかし、平野は今回も突撃に失敗。
セカンドフライに終わる。

甲子園8

その後はタイガースが先制するも、
逆転を許す展開で7回がやってきた。

飛ばさなきゃ、風船をっ・・・!

前回、このジェット風船を膨らますことが出来ず、大変に恥ずかしい思いをした私は、
今回、実は5回表ぐらいから定期的に深呼吸をして肺を大きくしていたのだった!

いざ風船を膨らます直前にも、白目を剥きながら深呼吸を3~4回しておいてから、
「グォォォ!」と風船内に息を吹き込んだ。

しかし、やはり風船膨らまず。

<ヤヴァイ・・・ここでもし膨らませられなかったら、
竜一は風船も膨らませられないヘタレであると、完全に確定してしまう・・・!>

膨らめ・・・!膨らめ・・・!
膨らんでくれよぉぉぉぉぉっ・・・!

いつもすべてのことがどうでも良い私が、必死だった。

一旦、息継ぎをして再度全力で息を吹き込んだ。

すると、風船、
ついに膨らみ始める。

やったぁぁぁ・・・きたぁぁぁ・・・きたぁぁぁ・・・!
ふくらんだぁぁぁぁぁ・・・ふくらんだよぉぉぉぉぉ・・・!

一人で大感動である。

甲子園9

結局、タイガースは楽天に3-2で負けてしまったけれど、
風船が膨らませられたことが本当に良かったし、球児の火の玉うどんも美味しかったし、
それにしても美人揃いであるビール売りのお姉さんたちの姿も、
シッカリと鑑賞して目に焼き付けられたので、やっぱり球場で観る野球は最高だ。

一応本当はドラゴンズファンだから、
いつかは「ナゴヤドーム」でドラゴンズの主催試合を観戦してみたいのだが、
ナゴドにもビール売りのお姉さんはいるのだろうか、それだけが気がかりである。

甲子園6

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竜一

1982年生まれ。高知で生姜農家をしています。うどんをかぶって寝たいほどうどんが好き。ラーメンとカフェも好き。農業家/ブロガー/農業界のうどん野郎/農業は生姜一本で稼いでます。

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