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ついに始まった伝統の一戦、阪神×巨人戦。
<勝ってくれよ・・・!阪神・・・!
負けたら・・・俺が応援に来たときは・・・雨が降るか負けるかで・・・!
「アイツ来たらロクなことない」って・・・思われそうだろうがっ・・・!>
1回表、巨人の攻撃は三者凡退。
その裏、阪神のターン、1番セカンド平野。
巨人先発、東野。
平野がベンチから姿を現すやいなや、
スタンドから湧き上がる「突撃平野」コール。
「突撃・・・!突撃・・・!
平野っ・・・!」
平野・・・!
突撃っ・・・!
しかし、平野の突撃は失敗。
平凡なレフトフライに終わる。
次順、柴田、
セカンドゴロ。
これでツーアウトランナーなし。
3番、鳥谷フォアボール。
ツーアウトからランナーが出る。
迎えるは4番、新井。
その初球だった。
鳥谷・・・!
盗塁・・・!
だがっ・・・!
巨人キャッチャー阿部の好送球がセカンドに放たれて、タッチアウト。
「おい新井・・・なにしとんねんっ・・・!」
「いやいやいや・・・さすがにこれは鳥谷のせいやろ・・・!
なんでも新井のせいにしたらあかんて・・・!」
「ええっ・・・新井がちゃんとサポートせんからや・・・!」
スタンドの阪神ファン同士の掛け合いに微笑。
暇そうなマートンさん。
試合は打撃戦の様相を呈し、6回裏終了時点で9-4。
阪神5点リード。
そして、風船タイム。
7回表、巨人の攻撃中から風船を膨らませて準備する阪神ファン達。
この時、竜一。
問題発生。
あ・・・あかーん・・・!
風船が膨らませられねぇっ・・・!
マジである。
風船を膨らませること自体が数年ぶりで、
イマイチ膨らませるコツが分からない。
どうやっても膨らますことが出来ずに困っていると、
「どれどれ・・・」と、親戚のおばちゃんが代わりに膨らませてくれる。
おばちゃんが息を吹き込むと、
嘘みたいに一瞬で膨らむ風船。
<あは・・・あはははは・・・!
おばちゃん・・・!俺より肺活量あるっ・・・!>
↑ 風船を膨らませてもらって嬉しそうな竜一さん。
↑ 親戚のおばちゃん以下の肺活量だと判明した竜一さん。
ジリ・・・!
ジリ・・・ジリ・・・!
解き放て・・・!
天へっ・・・!
ヒュゥゥゥゥゥゥ~♪
空に舞う・・・!
風船・・・風船・・・風船っ・・・!
踊るっ・・・!
トラッキー・・・!!
そのまま試合は9ー4で阪神の勝ち。
大量リードということで、9回表は西村がマウンドに上がり、
高知出身の守護神・藤川球児が見られなかったのが残念ではあるけれど、
俺が雨男でも負け男でも無い事を証明した・・・!
ので、良かった。
試合終了時にも、また風船飛ばし。
圧倒的・・・!
祝福っ・・・!
整列する阪神の選手たち。
そして、お疲れさん。
だが、外野の阪神ファンたちは誰も帰らない。
そう・・・!
勝ったら歌わねばならぬ・・・!
あの歌を・・・!
(まさかのエピソード4へ続く・・・!)
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