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試合が終わっても、
外野の阪神ファンたちは誰も帰らない。
歌う・・・歌う・・・!
歌うのだ・・・!
あの伝説の歌をっ・・・!
皆で歌いおおすのだ・・・!!
これが阪神の・・・!
みんなのうた・・・!!
六甲おろ~しに~颯爽とぉ~♪
<ちょ・・・この先なんだっけ・・・!>
所詮は・・・!
偽りの虎党・・・!
六甲おろしの曲調は分かっても・・・!
歌詞がまるで分からないっ・・・!
化けの皮が剥がれる瞬間・・・!
<くっ・・・燃えよドラゴンズなら分かるんだが・・・!
六甲おろしとか・・・全然わかんねぇ・・・!>
分かるわけがない・・・!
<自分の学生時代の校歌すら・・・!
脳内から完全消去されているこの俺に・・・!>
六甲おろしが・・・!
記憶出来ているわけが無い・・・!
しかし、難題の答えというのは、
往々にして、何の変哲も無く身近に転がっているものである。
<ぬおっ・・・!
ぬおおぉぉぉぉぉ・・・!>
あんな所に答えが書いてあるっ・・・!
オゥ・・・オゥ・・・オゥオゥ・・・!
はぁーんしーん・・・タイガぁーーース・・・!
フレーフレフレフレー♪
(画像サイズは乙女心です)
トラッキーたちもテクテクと帰っていったから、私達も帰る。
外に出る通路は、人、人、人。
老若男女問わず、
たくさんの人で溢れ帰る。
前回、甲子園に来た際にも思ったのだけれど、
どういうわけか、阪神ファンには美人が多い。
関西には美人しか存在しないのか。
そして、スタンド内でビールやチューハイを売る、売り子のお姉さんたち。
圧倒的・・・!
美女軍団っ・・・!
実は、選手のハツラツとしたプレーよりも、
売り子のお姉さんを見て楽しんでいる時間の方が長かった。
(じょ・・・冗談・・・!)
バスに乗って高知へ帰る頃には、すっかり日が暮れていた。
行きがけにも寄った『淡路島サービスエリア』で、晩御飯。
『カレーライス』
家ではよく食べるけれど、外食では数年ぶり。
前回がいつだったのか思い出せない。
ライトアップされた明石海峡大橋に語る。
「数年間・・・渡らなかった本州・・・!
まさか二ヶ月連続で渡ることになるとは・・・!
思ってもみなかったぜ・・・!」
プロ野球のシーズンも終わりが近付き、
また『四国引き篭もり生活』に突入しそうである。
バスの中で、堺雅人主演の、
えらく面白い病院物の映画を見ながら帰った。
翌日・・・。
甲子園に一緒に行っていた親戚のこうてん氏から、一本の電話がかかる。
「普段は・・・自分が観に行く試合は録画したりせんのやけど・・・!
たまたま録画しちょったら・・・スカパー・・・出ちょったで・・・!」
「えっ・・・!マジっすか・・・!」
そこで、テレビを撮った画像を送っていただいた。
あら・・・!
あらあらあら・・・!
この人どっかで見たことある・・・!
この時、竜一。
圧倒的・・・素・・・!
素の表情っ・・・!
<くっ・・・スカパーめ・・・!いつの間に撮りやがった・・・!
撮られてるって分かってたら・・・キラッ☆ってやったのに・・・!>
甲子園で虎ファンの熱狂的な応援を目の当たりにして、
いつかはナゴヤドームでドラゴンズの応援をしてみたいな、
と思った週末だった。
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