土佐魚彩処 にしや

2012.06.18

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土佐魚彩処 にしや

2012.06.18

「土佐魚彩処 にしや」 → 『活貝・海老料理 満潮(みちしお)』 → 『Bar Optimista (バル・オプティミスタ )』
→ 『和楽路屋(わらじや) うどん・そば・ロボット屋台』


バケツを引っくり返したどころではない。
滝壺を引っくり返したみたいに、怒涛の豪雨がアスファルトの上に叩きつけて跳ね返っていた。

それでも、暫く前から自分の中にあった、
"「チャンバラ貝」が食べたい"という衝動が雨に勝って、
私は、いたるところに大きな水溜りができた高知市中心部の繁華街を歩いていた。

もちろん傘はさしている。
さしてはいるが、濡れないのは上半身だけで、
歩いていると、どうしても傘が守る範囲から足が出て濡れてしまう。

そこで、歩幅を小さくして歩く、
いわゆる"ピッチ走法"、あるいは"ピッチ歩行"を心がけたが、
やはり濡れてしまうから、ついには諦めて、濡れることを受け入れた。

週末金曜日、凄まじい雨だというのに、
ネオン煌く飲み屋街には、たくさんの人がいて、
こんな日に飲みに行く人は、余程の物好きだと鼻で笑ったが、それは自分も同じだった。

土佐魚彩処にしや

事前にネットで調べた際に、
美味しそうなチャンバラ貝の画像が載っていた「にしや」の前で傘をたたむ。

店内から聞こえてくる、賑やかな声。

あいていた席に腰を下ろして、
「生ビール」を注文する。

本当は、なんとなく「チューハイ」が飲みたい気分だったけれど、
一杯目は生ビール、その定石を踏まないと、なにかダメなような気がした。

生ビールの呪縛から、逃れることなどできない・・・!

土佐魚彩処 にしや
(我慢しきれず画像撮影前にウッカリ一口飲んでます☆)

<んん・・・苦い!
苦いが旨い・・・!>

中ジョッキ一杯。
飲み干すのに大した時間はかからなかった。

すでにアテは一通り頼んでいたが、
メニューの中に、ネットで見たチャンバラ貝を、
どうしても見つけることができず、チャンバラ貝は無いのかと女性店員さんに訊いてみた。

すると、少し前までは やっていたのだけど・・・という口ぶりで、
「申し訳ないですけどチャンバラ貝は終わったんです」と答えてくれた。

残念だったが、サクサクフワフワとした食感の"青さのリの天ぷら"を始めとして、
出された料理は、どれも美味しく、チャンバラ貝が抜けた穴を充分に埋めてくれた。

土佐魚彩処にしや 青さのリ天ぷら
(青さのりの天ぷら、メニュー名は"四万十海苔の天ぷら"だったかも)

土佐魚彩処にしや 串焼き盛り合せ
(串焼き盛り合せ、塩のあんばいが絶妙)

土佐魚彩処にしや 鶏なんこつ
(鶏なんこつ、コリコリである)

土佐魚彩処にしや ぬっくい枝豆
(ぬっくい枝豆、土佐弁である)

土佐魚彩処にしや 焼おにぎり
(焼おにぎり、お腹が空いていたのである)

頼んだ「串焼き盛り合せ」と「鶏なんこつ」に付いていた黄色い柑橘は、
よくある「レモン」だろうと思っていたが、搾ろうとしてもレモンのように上手く搾れず、
だいいち手に持った感触そのものが違っていて、そのとき初めて気が付いた。

これはレモンではなく、おそらく「小夏」かナニカだと。

小夏だと思ったのは、「本日のオススメ」が書かれたホワイトボードに、
小夏を使ったメニューがいくつか見受けられたからなのだけれど、
そのままかじると甘かったので、やはり少なくともレモンではないようだった。

そのことに、かけうどんの出汁の中に、
柚子皮が入っていたときみたいなワクワクとした感じを覚えながら、酩酊。

「ホットペッパー」の"10%OFFクーポン"を使って、バッチリ節約。
にしや、適度な活気があって、落ち着いて飲める良い店だった。

(二軒目へ続く・・・!)
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→ 『和楽路屋(わらじや) うどん・そば・ロボット屋台』