本格手打うどん・そば駒屋 天ぷらうどん & カレーうどん

2011.01.13

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本格手打うどん・そば駒屋 天ぷらうどん & カレーうどん

2011.01.13

閉まっていた阿波本舗

「あかーん!まだやった~!」

年明け、1月4日。
約一年ぶりに訪ねた、『阿波本舗』の前で、

竜一、立ち尽くす。

店の入り口のシャッターには、
新年は5日から営業するという旨が記されていた。

くっ・・・!ここまで来て・・・!
市内まで来て・・・!

このままでは引き下がれねぇ・・・!

どこか・・・!
違う麺屋さんは無いのか・・・!

ラーメンの気分だったけど・・・!
この際・・・もう麺だったら・・・!
細くて長いものだったら・・・何でもいいっ・・・!

その時。
うどんの女神、語りかけてくる。

「竜ちゃん・・・!あんた~!コメント欄で~!
オススメのうどん屋さん~教えてもろたやんか~!」

ハッ・・・!

そうだった・・・!
そういえば、以前、コメント欄でニャさんに、
老舗のうどん屋さんを教えてもらったんだった・・・!

うどんの女神のおかげで、バッチリ記憶を取り戻した竜一は、
タイヤスモークを上げながら車を発進させると、
市内中心部へと向かうのだった。

本格手打うどん・そば 駒屋

『本格手打うどん・そば 駒屋』

『手打うどん・そば』とある。

とりあえず、心の底から欲しいと思っていた「将棋の駒」
それは、売っていなさそうだ。

年季が入った扉を引くと、
小さな店内は、ほぼ満席。

他へ行こうか・・・。

過ぎった、思い。
しかし、すぐに見付けた。

座敷がひとテーブルだけ開いているっ・・・!

ラッキー!

だけど、これで新年早々、
今年の運をすべて使い果たしてしまった・・・。
そんな気もした。

店内には、年配の方が多い。
皆さん、常連さんなのだろうか。

大将や女将さんと、気さくに話している。

寒い日だった。
普段は、かけ出汁の入ったうどんを滅多に食べない私も、
今日は温まりたいと思って、頼んだ。

本格手打うどん・そば駒屋 天ぷらうどん(大盛)

『天ぷらうどん(大盛)』

偶然、『本日のおすすめメニュー』に指定されていて、
普段、950円するものが、900円。

しかもなんと・・・!

おむすび2個付きっ・・・!

全体的に、値段設定が高めだとは思ったけれど、
街中だということを加味すれば、致し方ないことか。

本格手打うどん・そば駒屋 天ぷらうどん(大盛) アップ

漢字の『人』の字のように、クロスされたエビ天。
その下方、真ん中に大葉が盛り付けられている。

これは、つまり、
「人は大葉に支えられて生きているんだよ」
という大将からのメッセージなのだろうな、と感じながら食べた。

本格手打うどん・そば駒屋 天ぷらうどん 麺アップ

麺の食感。
非常に解りやすく解説すると、

ムニュムニュムニュ・・・シコっ・・・!

スルリと滑らかに喉を伝う、
喉越しの良い麺である。

本格手打うどん・そば駒屋 出汁の中に浮かぶ柚子の皮

出汁の中には、柚子の皮が刻み入れられていて、
柑橘独特の甘酸っぱい香りを漂い散らせている。

本格手打うどん・そば駒屋 カレーうどん(大盛)

『カレーうどん(大盛)』

それほど濃くは無く、
出汁の味が強く出たカレー。

どこか懐かしさを感じる和風の味わいである。
(※ カレーの濃さは、注文時に指定すれば、
もっと濃くしたり薄くしたり、好みの濃さにして頂けるようです。竜一は指定せずに注文しました)

店の隅の上方に置かれたテレビ。
流れる正月特番。

「今日は○○さん来んねぇ~!」

テレビの下にある二人掛けほどの小さなカウンターで食べていたお婆さんが、
テーブルの後片付けをする女将さんと話している。

「今年は、いつからやりよったが?」

「店は今日からです~」

小さなテレビの中で、芸能人が爆笑しながら料理を作っている。
チラッと見たけれど、私はやっぱりうどんに夢中。

食べ終えたお婆さんは席を立つと、
女将さんにレジ越し、言葉をかけた。

「今年もよろしゅうにねぇ」

高知市、中心部。
コンクリートだらけの街の喧騒の中で、
ゆっくりと、ゆったりと。柔らかな時が流れていた。

本格手打うどん・そば 駒屋

◆ 本格手打うどん・そば 駒屋(高知市はりまや町2丁目)
営業時間/11時~18時30分
定休日/日曜日
営業形態/一般店
駐車場/有(店の北向かいに2台分)

(天ぷらうどん950円、カレーうどん680円など。大盛220円増)
『本格手打うどん・そば駒屋』の場所はココ!