前編はコチラっ・・・!
『よし乃 前編/手書きの真心』
初めて訪れた土佐市のうどん屋、『よし乃』
中に入るも、店の人は見当たらず、
「さて、どうしたものか」と戸惑う竜一。
瞬間。
感じるデジャヴ。
<お・・・同じ様な体験をどこかの有名食堂でもしたことがあるな・・・>
そこから、竜一。
修行の成果、垣間見える。
<あぁ・・・!そういえば・・・!
あの時も『勝手に座って待つ』が正解だった・・・!
もしや・・・!この局面でも答えは同じ・・・!>
その次元、思いに即座に達し、
勝手に席に座って待った。
すると、それがビンゴ。
程なくして聞こえてきた、
女将さんの声。
「いらっしゃいませ・・・!」
よしっ・・・!
入った・・・!
これこそ俺の想定パターン・・・!
放置プレイのセオリー・・・!
水とおしぼりを持って歩み寄って来た女将さんに、心の中で発す。
<フフフ・・・私はこう見えても熟練のうどんジェダイでしてね・・・!
このくらいのパターンはお見通しですよ・・・フヒッ・・・フヒッ・・・!>
メニューには、丼物などもあり、
例えば、うどんに興味が無かったとしても対応できるし、
うどん自体にも、『京風すきやきうどん』など、
『よし乃』特有の非常に面白そうなうどんが見受けられた。
どうやら夫婦で経営されている店のようで、
大将(主人)は奥でうどんを拵えていて、女将さん(奥さん)が接客をなさっている。
ちょうど、お昼時だということで、とにかく忙しそう。
女将さんが店内を速足で歩き回って、一所懸命に客の対応をしている。
喫茶店風の店の雰囲気。
主人と奥さんの役割分担。
いくつか配された謎の置物。
なんだか香南市の『ショパン』と類似する部分が多く、雰囲気が似ている。
そうして、しばらく待っていると、現れた。
未見のうどん。
『しょうゆ』
やや小さめの器に入れられた"それ"を見て、
竜一、ときめく。
か・・・可愛い・・・!
純白の麺の上には、
かつお節、ネギ、天カス。
飛騨、木曽、赤石。
まるで日本アルプスを彷彿とさせる、彩。
大自然の美しさに、息を呑む。
<はっっっ・・・!>
では・・・!失礼しまーす・・・!
回しかける・・・!
醤油・・・!
アルプスの頂に・・・!
中細ほどの太さに感じる麺。
表面がネットリとしていて、粉っぽさが無い。
弾力差は少なく、表面から芯まで全体的にガッシリとした麺である。
見た目と、実際に食べた時のギャップが激しく、
私が思っていた軌道とは全く違う角度で球が投げ込まれて来たので、
少し虚を衝かれた。
<これは・・・今までに食べたことが無いタイプの麺だぜ・・・!
ツルっと来るかと思ったら・・・!そうでもなく・・・!
ふんわり来るかと思ったら・・・!意外にガツン・・・!>
この個性・・・!
刺激的で独創的っ・・・!
『かけ & 竹輪天ぷら』
かけ出汁の色、美しく黄金色に輝く。
『竹輪天ぷら』は、衣を普通の衣にするか、
磯辺にするか、選択出来るようだった。
今回は、磯辺。
かけ出汁は薄く、
スッキリとした味わい。
てなわけで、
『黒潮うどん』そして『よし乃』と、
食べ歩いた土佐市2連戦。
改めて感じたのは、
それぞれのうどん屋さんの個性の面白さ。
一口に"うどん"と言っても、うどん屋さんの数だけ個性があり、
例えば、人がそうであるのと同じ様に、それぞれの個性が一つ一つ瞬いていて、
それを体感しながら食べ歩くことは、本当に面白くて楽しい。
せやから、うどん食べ歩きは、やめられまへん。
◆ よし乃(土佐市)
営業時間/11時~21時(20時10分オーダーストップ)
定休日/月曜日
営業形態/一般店
駐車場/有
(しょうゆ450円、かけ400円、大は100円増、竹輪天ぷら100円など)
『よし乃』の場所はココっ・・・!
押してあげてください。(;ω;)