さぬき 岩蔵 移転オープン!

2012.08.05

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さぬき 岩蔵 移転オープン!

2012.08.05

「クスクス・・・クスクス・・・!」

謎の声に誘われて、
私は、高知市塩屋崎から桟橋通に移転した「さぬき岩蔵」に来ていた。

さぬき岩蔵

『さぬき 岩蔵』

<岩蔵のうどんを食べること自体、数年ぶりだな・・・>

広い駐車場、立派な店舗。
以前の岩蔵とは雰囲気がまったく違っていたけれど、
「さぬき岩蔵」と記して掲げられた店前の看板が、この店がたしかに岩蔵であることを主張していた。

移転してから約1ヶ月。夜19時前。
そろそろ客足も落ち着いてきた頃かと思っていたが、目論見は甘かった。

木の褐色が印象的で小奇麗な店内には、たくさんのお客さん。

<岩蔵・・・大盛況・・・!>

入ってすぐにあった窓際のテーブル席が空いていたので、
そこに腰を下ろした。

すると、またあの声が聞こえてくる・・・。

「何にするの・・・ねぇ、何を注文するの・・・!?」

<いま決めている最中だよ・・・!>

「クスクス・・・釜玉にすればいいのに・・・!
竜ちゃん・・・昔、移転前の岩蔵さんで、釜玉・・・食べたことがあったじゃない・・・」

<なぜそれを・・・!
しかし不思議と、"岩蔵といえば釜玉"という印象がある・・・なぜだ・・・なぜだろう・・・!>

「さぁ・・・どうしてかしらね・・・!
とにかく食べてみればいいじゃない・・・!
ここで釜玉にでもしておかないと、竜ちゃん、優柔不断だから2年ぐらい迷うでしょ?」

<あ・・・ありえる・・・!>

謎の声の言うとおりだった。
私は迷い始めたら、果てしなく迷ってしまう。
釜玉こそが、この局面における最良の落とし所であるように思えた。

<イッとこう・・・!
これはもう・・・イッとこう・・・!
釜玉・・・!イッとこうっ・・・!>

岩蔵さん・・・。

俺をタマゴで包み込んでくれっ・・・!

さぬき岩蔵 いかげそ & ちくわ天

『いかげそ & ちくわ天』

注文してから暫くののち。
まずは先発部隊の両者、「いかげそ」と「ちくわ天」登場。

その後に主役。

さぬき岩蔵 かま玉(3玉)

『かま玉(3玉)』

あらかじめタマゴが混ぜられていたり、混ぜられていなかったり、
釜玉の提供の仕方は、それぞれのお店で分かれるが、
岩蔵の場合は、出された時点で、すでに混ぜられていて、さらに出汁がかかっている状態。

客がしなければならない作業はない。

<完成してんだ・・・!
すでに完成してんだって・・・!>

つまり・・・。

岩蔵の釜玉は、手間いらずっ・・・!

さぬき岩蔵 かま玉(3玉) アップ

鍛えたその殻・・・あふれる卵黄・・・
それ・・・向こうへぶち込め・・・胃袋スタンドへ・・・!

<ああっ・・・みなぎってきた・・・!
さぬきの夢が・・・!全身にっ・・・!>

前回に食べたのが何年も前なので、記憶が怪しいが、
麺が以前と違う感じがした。

前よりもプリプリ感が薄いけれど、
その分、シコシコ感が増したような、そんな雰囲気。

さぬき岩蔵 青ノリ入り天カス

岩蔵では、お馴染みの、
青ノリ入りの天カスも健在。

元々、私は釜玉に天カスを入れて食べるのが好きだから、当然入れる。

<おや・・・タマゴや小麦の風味と共に・・・
ほのかに香ってきたぜっ・・・!>

青ノリと・・・四万十の風・・・!
大地の匂いがっ・・・!

青ノリが四万十産だなんて、誰も言っていないのに、
とりあえず勝手に四万十産だということにしておいた。テキトーである。

さぬき岩蔵 かけ(2玉)

『かけ(2玉)』

また謎の声が聞こえてくる・・・。

「クスクス・・・良かったね・・・!
おうどん食べれて良かったね・・・!」

<あぁ・・・あのまま畑で草を取ってばかりいたら、
今頃、倒れていたかもしれない・・・うどんに逢えて良かったよ・・・>

「唐突だけど、聞いていい・・・?」

<聞くって、何を・・・?>

「竜ちゃんにとって、"うどん"って何・・・?」

私は微笑しながら、天を見上げて、
ポツリと呟くように言った。

「恋人です・・・!」

さぬき岩蔵

◆ さぬき 岩蔵
(高知県高知市桟橋通3丁目)
営業時間/11時~20時
定休日/今のところ無しと記載有り(7月29日時点)
営業形態/一般店
駐車場/有

(かま玉450円、かけ390円、一玉増し100円増、いかげそ160円、ちくわ天90円など)
『さぬき岩蔵』の場所はココ・・・!