この地を訪れたのは2年ぶりで、
このイベントに参加するのも2年ぶりだった。
『第4回・土佐の食1グランプリ』
(参考HP)
高知駅と南国市岡豊山の2会場で、
高知県中のご当地グルメが食べれるという一大イベントに、
天気のめぐり合わせで参加できたのは、宝くじ当選級の幸運だった。
<本線本命は・・・うどん・・・焼うどん・・・!
だが・・・完全に出遅れたッ・・・まだあるのかッ・・・!
なかったら・・・泣くッ・・・俺は号泣するしかないッ・・・!>
私はシャトルバスに乗って会場に着いた。
時刻を確認すると、14時だった。
<うどんはまだあるのか・・・!
でも・・・ちょっと待て・・・それより・・・!
うどんの前に・・・酒を・・・俺に酒をッッッ・・・!>
明らかにピークの時間帯を過ぎていたが、
それでも会場にはたくさんの人、人、人。
<ダメだ・・・アルコールを摂取しないと、
とてもじゃないが持たない・・・!
ビール・・・ビールはどこにあるんだッ・・!!>
震えるお手手。みなぎるアブラ汗。
私は、おぼつかない足取りで、ビールを探して人混みの中を彷徨った。
彷徨っていると、
目当ての焼うどんが焼かれているのも見えた。
<よし!よし!あるある!焼うどん!バッチリあるぞ!
でも、とにかくその前にビールだ・・・!>
そうしていると、ビールを見つける前に、
「イングホームのブログ」でお馴染みのyukiさんに、私が見つかった。
<最近、やたらと偶然に会うね!>
と思った。(ココでも会った)
けれども、そのとき私は大変な状態だった。
<yukiさん・・・ごめん・・・!
俺は一刻も早くビールを見つけて・・・!
一刻も早く飲まないと・・・倒れそうなんだ・・・!>
そんな諸事情により、
私はズンズン歩いてビールへ向かった。
ビールの発見は、その数秒後。
見つけた!見つけたぞッ!
俺の渇望の一杯ッ・・・!
やっと見つけたビールをゴクゴク飲む。
<うぅわぁぁぁっ・・・ううう旨い・・・!
喉の奥で弾ける炭酸・・・!抜群のキレ味・・・!
昼から飲むビール!天国モード!最高ッッッ・・・!>
そのとき、土佐ジローが誘ってくる。
「竜ちゃん!よく来たねぇ!
でもどうしたの?ビールしか飲んでないじゃん!
それは違うよ!美味しいビールには美味しい焼鳥・・・!だろ?」
私は血迷った。
<たしかに・・・言われてみるとそんな気がする!
ビールには・・・焼鳥だ・・・むしろなぜ焼鳥を食べないのか、だ!>
土佐ジロー串焼き、購入♪
<土佐ジローの卵は食べたことがあるけど、肉は初めてだな!>
と思いながら食べる。
<おおっ・・・!すごい!ジローの主張がすごい・・・!
ボク!ジローですよ!ボクがジローですよぉー!と・・・!>
ジローが語りかけてくるッ・・・!
幸せに浸りながらジローを食べ終えて、
その後ビールを・・・飲む・・・飲む・・・飲む・・・。
<俺もうビールがあったら他は何にもいらない・・・!
酒があれば生きていける・・・!>
桜の開花が早かった平成25年。
会場である「高知県立歴史民族資料館」の
駐車場の周りに植えられた桜は、完全に葉桜と化していた。
強風で桜の葉が舞う。
ビールに入る。葉が入る。
<風流じゃのぅ・・・!>
と私は思った。そして飲む。
「○○売り切れましたー!」
と会場にアナウンスが響く。気にせず飲む。
「○○売り切れましたー!」
と、また会場にアナウンスが響く。気にせず飲む。
「○○売り切れましたー!」
と、またまた会場にアナウンスが響く。気にせずのm・・・。
げっ・・・!
私はハッとした。
<もしかして・・・これって・・・!
うどんが売り切れる可能性も・・あるの・・・?>
ドンドン酔いながらも、
一気に緊迫してきた。
<俺・・・このままココに座って飲んだくれてたら、
一生ただの酔っ払いで終わるぞッ・・・!>
私は走った。
ビール片手に、
走る酔っ払い。
目当ての焼うどんの列は会場でもトップクラスの長さ。
私はその最後尾に並んだ。
(後編へ続く・・・!)
※ 続けて読みやすくするために、後編を先に更新しています!
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