※ 続けて読みやすくするために、前編をあとから更新しています!
「前編を読む」
目当ての焼うどんの列は会場でもトップクラスの長さ。
私はその最後尾に並んだ。
<うぐぐっ・・・!
是が非でも白い麺は食べて帰らなきゃダメ・・・!
思い出したんだ・・・俺は・・・俺は・・・!>
農業界のうどん野郎ッ・・・!
だが止まらない。
飲み始めたら止まらない。ビールが旨い!
香ばしい焼うどんの匂いを
感じれる距離まで列が進んだときには、ほろ酔い。
<すごい!すごい!卵いっぱい!
野菜!テンコ盛り・・・!>
『ど久礼もんの焼きラーうどん』
会場の隅の目立たない席に持ち帰って、隠れて食べる。
一口食べて、言葉が漏れた。
「これ美味しい!」
<ラー油っていうから、
もっと油ギトギトでシツコイ感じを想像していたけど違う!
うどんの小麦感のあとにラー油がふわっと駆け抜ける!>
あと引く香り!あと引く旨さ!
進む!進む!うどんが進む!ビールも進む!10玉余裕!
他のご当地グルメも食べないといけないから、
ひとつしか食べなかったけれど、本当に美味しくて感動。
圧倒的!衝撃体験!だった。
『土佐ジロー卵のモチモチイカ焼き!』
焼ラーうどんを食べながら、モチモチイカ焼きも食べた。
<土佐ジロー本体を食べたいま・・・!
その卵が入っているイカ焼きを食べるのは自然な流れ・・・!>
モグモグ。
<生地がトロける・・・!イカがやわらかい・・・!
イカがいっぱい入ってて、これも美味しい・・・!>
ビールが足らん!
2杯目のビールをおかわりしに行く。
「あ!ビール300円になりましたき!」
とお兄さんが言う。
「ホンマに・・・!」
と私は突然大きな声を出して喜んだ。
<400円の生ビールが300円だよ!
元々の400円でも安いのに!300円とか・・・!
タダみたいなもんじゃないかッッッ・・・!>
ビールを飲みながら、
また焼きラーうどんと、モチモチイカ焼きを食べる。
イベント終了の時刻が近付く。
「○○が100円引きになりましたー」
という割引きのアナウンスが次から次へと流れる。
私は狙っていた。
「あ の ア メ ゴ も 安くなるのでは な い か」
予想的中!
アメゴ!
<わーッ!やったー!
400円のアメゴが!300円に・・・!
嬉しい・・・!嬉しすぎていますよッ・・・!>
さらに3杯目のビールをおかわりして、
熊のように豪快に!骨以外全部!ムシャムシャ食べた。
それから段々と酔ってきて、
自分がグニャグニャ揺れ始めたのに気が付いた。
<あんまり飲んでる人いないのに、
俺一人でベロンベロンになってたら阿呆だ・・・!>
とアルチューなりに冷静に判断して、退散することにした。
帰り際に購入!鯨カツ!
どうやら最後の1個だったみたいで、
ブースにいた10人ぐらいの人たちが、盛大な拍手で見送ってくれる。
<えぇっ!やめて!恥ずかしい・・・!
でもなんか悪い気は・・・しないな・・・ヘッヘッヘ・・・!>
私は笑顔で片手を挙げて声援に応えながら、
有名スポーツ選手のように会場をあとにした。