高知市愛宕。
愛宕と書いて"あたご"と読む、高知市愛宕。
「愛宕商店街」と呼ばれる商店街があり、多数の店が軒を連ねている。
その愛宕商店街の北方に佇んでいるのが、高知のうどん屋さんの中では最古参にあたる老舗「うどん専門店 新富(しんとみ)」。
「きょうはマッサージでも行って安らぎたいなぁ……」
そんな気分のときに行きたい、出汁がおいしいお店である。
創業45年の老舗うどん屋さん「新富」
うどん専門店 新富
「ええと、新富はたしかこの辺だったよな……」
車を運転しながらも「新富」を見落とさないように注意する。
運転中は、もちろん前方注意、しかし新富の付近に近づいたら左右にも注意だ。
そのくらい「新富」の外観はウッカリしていると通りすぎてしまうほど目立たない。
新富の駐車場は、店舗東側に位置する
新富の駐車場は、店先の道路を挟んだ店舗東側の路地の先にあり、店から少し離れている。
決して広くはない駐車場のため、運転に自信のないかたは軽自動車など、できるだけ小さな車で行かれることをおすすめします。
新富の駐車場
新富の店内は座敷3卓とテーブル席で構成される
新富の店内
一人でも子連れでも居心地のよい、新富の店内。
注目は、座敷の卓上に置かれたポット。
ポットの中には、かけ出汁が入っている。
つまり、新富はかけ出汁が飲み放題なのだ。
うどん専門店 新富のメニュー
新富のメニュー
訪れる客のほとんどが注文するのが、赤枠で囲まれた名物の「五目うどん」。
新富は「高知で最も五目うどんが有名なお店」と言い切ってしまって構わないお店である。
"サービス商品"と書かれているが、ほかのメニューと比べても、たしかにサービスとしか思えない価格設定。
「月見うどんが600円で、五目うどんが700円なら、五目うどんを頼んじゃうよなぁ……」
ここは、やはり名物の五目うどんでチェックメイトか。
うどん専門店 新富名物の「五目うどん」が降臨する!
五目うどん
中央に配置されたゆで卵を取り囲むように、ほかの具材が盛り付けられている。
まるで銀河系……。
太陽を取り囲む、うどん銀河だ。
卵が太陽なら、地球はネギ、あるいはワカメ辺りかな。
- 地球は、ネギである。
- 地球は、ワカメである。
なかなかいいキャッチコピー……でもないか。
フワッと漂う、出汁の香り。
湯気にも出汁が効いている。
「五目天婦羅」にすると、大きなエビ天が付く
メニュー上で「五目」の隣に記載されている「五目天婦羅」。
それを注文すると「五目」の価格に+400円となるが、大ぶりのエビ天が付く。
でかい。
いかにも重そうで、箸で持ち上げられるのか不安になるエビ天だ。
うどん専門店 新富の麺は強めの食感
新富の麺は、かため。
"老舗のうどん屋さん"というと、やわらかい麺を連想してしまいがちだが、新富の麺はかための仕上がりでゴチッとしている。
飲める麺ではなく、噛んで食感を楽しむタイプの麺。
うどんの世界で、しなやかな麺を「女麺」と呼んだりするけれど、新富は逆。
新富、意外と男麺。
かけ出汁は、優しくもパンチが強い
新富のかけ出汁
老舗うどん店のイメージとは裏腹に、かためで魅せる麺に対して、出汁は老舗らしい優しさの中に強さがある。
河川だったら、四万十川。
雄大に、穏やかに流れる箇所もあれば、激しく流れる箇所も存在する。
「改良を重ねられているのかもしれないけれど、この出汁で45年間営業されてきたんだなぁ」
新富うどんの出汁は、おかわり可能
新富の出汁は、おかわり可能。
「かけ出汁のおかわりができるのは素敵だ……」
出汁をもっと飲みたい。
2リッター飲みたい……!
そんなとき、あるもんなぁ……。
途中からおろし生姜や柚子酢を入れると、味の変化が楽しめる
おろし生姜&柚子酢
生姜農家だから言うわけじゃないが……
「おろし生姜を入れると明らかにおいしさが増す」
柚子酢でサッパリさせるのもいいなぁ。
店内には男性客が多い。
カウンターは満席、座敷も満席。
外には行列ができ始めた。
「新富名物の五目うどん中盛、完食」
うどん専門店 新富の店舗情報
所在地 | 高知県高知市愛宕町3-8-27(地図) |
営業時間 | 11:00〜14:00 |
定休日 | 日曜日、月曜日 |
駐車場 | 有(新富の駐車場の場所はココ) |
店内 | ■カウンター席/有 ■テーブル席/無 ■座敷/有 |