乾麺じゃない
生そうめんを極秘入手
うどんにも、蕎麦にも、ラーメンにも「生麺」があります。
乾麺が主流のイタリアンパスタにも生麺、いわゆる"生パスタ"が存在します。
それなのに……
そうめんの生麺は滅多に見かけません。
私はこれまでに、うどん屋さんやラーメン屋さんなど、数千店の飲食店を食べ歩きましたが「生そうめん」は食べたことがありませんでした。
「一度食べてみたい……」
そう思っていた矢先に知りました。
北海道で人気のそうめん店「小麦屋 めんめん」の生そうめんを通販できるらしい。
乾麺でも半生でもない、国産小麦100%で作られた完全な生そうめん。
実際に取り寄せてみました。
乾麺と、生そうめん。
何が違うのだろう……。
通販で取り寄せた、めんめんの生そうめんを開封
広い北海道。
札幌の東に位置する岩見沢市。
北海道から高知へ。
やってきた、めんめん。
生そうめん。
「遠いところから来てくださって、ありがとうございます」
そうめん、入ってる。
当たり前だが、中にはそうめんが詰まっている。
▲ 取り出すと、この状態。
麺は、国産小麦100%
北海道産小麦で秋蒔きの「キタノカオリ」と春蒔きの「はるゆたか」をブレンドして作られているという。
生まれて初めて触れる、生そうめんの感触。
「赤ちゃんだった頃の私の肌みたいに、スベスベの手触りだ……」
つゆも同梱。
北海道の利尻昆布を使用したつゆと、同じく北海道産の鮭節を使用した"業界初"だという珍しい鮭節つゆが入っている。
食べ方は本職の生そうめん屋さんが直伝。
めんめんの生そうめんに同梱された紙には、ゆで時間など、生そうめんのおいしい食べ方が記載されているため、生そうめんとの初対戦でも迷うことなく作れます。
めんめんの生そうめんをアレンジして食べる
生そうめんの実力とは。
実際に、めんめんの生そうめんを食べます。
「元祖生そうめん めんめんの公式サイト」によると、冷蔵庫で3日ほど寝かせると、よりおいしくなるそうです。
ただ今回は北海道から取り寄せたため、高知に到着した時点で、すでに製造日から2日間ほどが経過していました。
この場合は、すぐに食べてもよさそうです。
麺の賞味期限は、生ゆえに製造日含めて6日間と短めに設定されています。
私のような場合は、むしろすぐに食べたほうがよさそうな状況です。
初の生そうめん。
初めてだということもあり、食べ方のアレンジはわりと楽しみながらできました。
生そうめんの食べ方
- 高知流・冷やしそうめん
- 鶏団子の温そうめん
- 冷やし担々つけそうめん
- あんたまそうめん
そうめんを食べる際の参考にしていただければと存じます。
生そうめんの食べ方(1)→ 高知流・冷やしそうめん
高知流・冷やしそうめん
史上初……!
生そうめんリフト。
職業柄?私もこれまでに下手すると万単位にのぼる、数々の麺をリフトしてきました。
しかし………
生そうめんは初リフト。
箸を通して伝わってくるんだ……。
麺が言っている……!
俺は生だと言っている……!
つゆをくぐらせて……
いこう!未知なる麺線を!
付属の利尻昆布つゆ、それをまとった生そうめん。
北海道産の小麦と、北海道産の昆布出汁……
これはもう………
口の中が北海道物産展!
乾麺と違い、製造過程で油を使っていないから……
イヤな油臭さがない。
まるで高級なパン。
上質のパンがそうであるように、小麦のよい香りが口の中でフワッと広がる。
洗い立てのシーツでも、ここまでは広がりません!
なめからな舌触り、モチモチした弾力。
「率直に言って、だいぶおいしい……」
生そうめんの食べ方(2)→ 鶏団子の温そうめん
鶏団子の温そうめん
鶏団子と生そうめんの共演。
生そうめんを主体とした"鍋"のイメージで作りました。
めんめんの温麺。
これは、うどんでも蕎麦でもラーメンでもイタリアンパスタでも、同じことが言えるわけだけれど……
生そうめんにおいても……
温冷で麺食感がまったく違う!
冷やした生そうめんも弾力が強くて好きだけれど、温めた生そうめんは……
出汁と共に飲める感覚。
冷たい生そうめんが弾力強めでよかったけれど、温かいそうめんも安らぐ。
生そうめんの食べ方(3)→ 担々つけそうめん
担々つけそうめん
これがだいぶおいしい。
冷たい生そうめんと、温かいつけダレの温冷の対比。
生そうめんの……
圧倒的のど越し。
私は……
完全に………
気付いてしまった………
生そうめんは
生ビールである。
「のど一杯にゴクゴク飲めば幸せになれる」
日々のストレスや疲れも、一気に吹き飛ぶ生そうめんがここにある。
生そうめんの食べ方(4)→ あんたまそうめん
あんたまそうめん
寒い夜に温まる、あんかけだよ。
(うどん屋さんで、ときどき見かける「あんたまうどん」から着想を得ました)
あんかけには生姜必須。
生姜農家だから言っているわけではなく、生姜は特定の料理においては入れるだけで味が決まる、パワー強めの万能調味料だったりする。
二日酔いの朝にもいい。
「自宅で飲みすぎて二日酔いになる、酒豪県・高知県民の私みたいな人にはピッタリじゃないか……」
あんかけ出汁に負けない、生そうめん独特の小麦の香りがふんわりと湯気にのってやってくる。
あんたまで温まる、あんたまる。
生そうめんと乾麺の違い
生そうめんって何が違うの?
私も最初から生そうめんと乾麺の違いについて疑問を持っていたため、実際に生そうめんを食べて感じた、生そうめんと乾麺の違いを最後にまとめます。
生そうめんと乾麺の違い
- 麺にモチモチした弾力がある
- 製造過程で油を使っていないからイヤな臭いがない
- 北海道産小麦の豊潤で"おいしい香り"がする
生そうめんにも乾麺にも一長一短あって、たとえば日持ちの面などは圧倒的に乾麺のほうが優れているわけです。
しかし……
- 「生」でしか味わえない魅力が、生そうめんにはあります
「そうめんって本当は、こんな味だったの?」
「できたてのそうめんは、こんなによい香りがするの?」
……と驚くはずです。
うどんや中華麺でも、生麺と乾麺では、味・食感・香り、どれも大きく異なりますが、そうめんも乾麺と生麺では違うのだと感動します。
めんめんの生そうめんは、公式サイトから通販でお取り寄せできます。
どうしても乾麺より高級になる生そうめんだからこそ、お正月料理の一品としても加えられます。
生そうめんを食べたことがあるかたは少ないはずですから、話のタネにもなりますよ。
公式サイトで通販できます