『九州 筑豊ラーメン 山小屋 フジグラン野市店』
もう何度も来た、豚骨ラーメンの店、『山小屋』
しかし、ブログを確認すると、前回に訪れてからは一年以上の間が空いていた。
<そんなに来てなかったんだ・・・!>
月日が流れるのはこんなにも早いものか。
流れた歳月の分だけ、自分も歳を取っているハズなのに、
流れた歳月の分だけ、成長出来ているとは到底思えない自分を鑑みて出る、溜め息。
一歩、店内に踏み入ると、
若い男性と女性の店員さんの、客を迎える声が響く。
前は、おばちゃんばかりだったように記憶しているのだが、
一年間で店員さんの世代交代が行われたのか、
はたまた、たまたま若い店員さんのみで構成される曜日だったのか。
それはコチラの知るところではないし、知る必要も無い。
平日の18時過ぎぐらい、
夜のピークには少し早めの時間に入店したこともあってか、
店内に他の客は、誰一人としていなかった。
たくさんの席が空いた中で、私は一瞬の迷いを感じながら、
コソコソと、カウンターから一番遠い、隅の席に着席した。
私は並みのシャイボーイではない。
何処の店でも、店の人にチラチラと見られながら食べるのは苦手。
遥か彼方に、3~4人ほどの店員さんが居るカウンターを見やる。
カウンターから遠い席に座るということは、一長一短。
余計な気を使わずに食べられることと引き換えに、店員さんが遠い。
暫しの考察ののちに、注文を決定した私は、
<果たして己の蚊の羽音ほどの声量で店員さんを呼べるのか>
不安に駆られていた。
すると、私の様子を察したのか、
ハタチ前後にしか見えない若い男性の店員さんが歩み寄って来る。
俺の超音波を感じ取るとは・・・!
キミの前世はイルカかっ・・・!
三十路の農民は感激した。
『塩とんこつラーメン』
豚骨ラーメン屋である『山小屋』
基本の「醬油豚骨」「味噌豚骨」は食べたことがあるけれど、「塩豚骨」は初めて。
たしか、それこそ前回に訪れた一年ほど前、
その頃から始まったメニューだったと記憶している。
『柚子胡椒(ゆずこしょう)』を、
好みに合わせて溶かしながら食べてくれと、店員さんが言う。
<ふへぇ・・・!柚子胡椒って・・・!
最近スーパーでもよくチューブ入りのを売っているのを見かけるけど・・・!
ラーメン界でも流行ってんのか・・・!!>
大量のワカメが泳ぐ丼内。
とりあえず、取り放題の紅生姜を乗せる。
<俺が生姜生産者であることとか・・・!
そんなことはまったく微塵の関係も無く・・・!
紅生姜が鎮座していない豚骨ラーメンは・・・!
俺の心中でどう足掻いたって・・・!
何だか物足りないタダの普通の豚骨ラーメン・・・!>
寿司のガリと・・・豚骨ラーメンの紅生姜は・・・!
出逢わさなければならない・・・運命っ・・・!
キクラゲ、メンマ、ネギ、チャーシュー、煮卵が席巻する中に、
紅生姜を好きなだけ乗せられる。
それすなわち、紅生姜取り放題ならではの、至福。
山小屋の1玉の量は、
九州系の豚骨ラーメン店らしく少なめ。
<1玉でお帰り・・・!?
フフッ・・・ご冗談をっ・・・!>
この局面・・・!
当然・・・替玉っ・・・!
おかわりだっ・・・!