2011年12月に初更新した記事です。ご注意ください。
発端は、紅千鳥さんのブログだった。
いの町、天王ニュータウンにフッと現れた新星『ちっ子亭』に出向いた千鳥さんは、
その際に、『めんどーる』という名のうどん屋を見つけたと記していた。
<めんどーる・・・!聞いたことがねぇ・・・!>
さらに、千鳥さんに端を発して行かれた山雀さんのブログの記事を読んでも、
その「めんどーる」は、数年前には存在を確認されている店で、新店では無いらしい。
<なるほど・・・!つまり「めんどーる」は・・・!
今の今までゴク限られた人にしか知られずに・・・!
天王の住宅街の中で・・・ひっそりと佇んでいたというわけか・・・!>
そう考えると、なんだか神秘的なものを感じる。
かつて、ペルーの奥地の山の上に、
『マチュ・ピチュ』を発見した人も、
きっと体感したに違いない、ワクワクと高揚した気持ちが高まる。
<聞けば・・・めんどーるの本職は喫茶店・・・!
だが・・・!そのうどんは手打ち濃厚な気配・・・!>
マチュ・ピチュみたいな喫茶店が打ち放つ・・・!
正真正銘の・・・手打ちうどん・・・!か・・・!
神秘性たっぷり・・・!
抜群に面白い・・・!
こんな未知なる魅力に溢れた店には・・・!
そうそう出逢えるもんじゃねぇ・・・!
迷いは無いっ・・・!
幾ばくもっ・・・!
行けっ・・・!分け入れっ・・・!
一寸先も見えぬ・・・アルデンテの密林へっ・・・!
"竜一・・・目指す・・・!
ちっこ亭以来・・・再びの天王・・・!"
<まったく・・・!今年は・・・!
いの町やら土佐市に・・・よく行く年だぜ・・・!>
『自家製 手打ちうどん めんどーる』
<近い・・・!ちっ子亭のスグ近く・・・!歩いても5分かからねぇ・・・!
ちっ子亭の向かいにあるサンプラザの西・・・脇にある道を南に進入すれば・・・!
瞬間・・・見える・・・風に揺らめく・・・"手打うどん"と書かれた・・・のぼり・・・!>
こんなに近くに・・・もうひとつ・・・!
うどん屋があったとは・・・!
ちっ子亭に行った時・・・ちっ子亭を行き過ぎちゃって・・・!
車を回すために・・・この道に進入したのに・・・まったく気が付かなかった・・・!
物事は・・・一歩引いた視点から見てなきゃダメ・・・!
がっつく奴は・・・目の前のアルデンテをも獲り逃すっ・・・!
<が・・・世はネット社会・・・!
大いに助かった・・・追ってて良かった千鳥足の行方・・・!
俺はアルデンテを獲り逃さず・・・!逆に取り込んでみせるっ・・・!>
入ったソコは・・・異空間・・・!
インテリア・・・小物が漂い知らす空気感は・・・!
若干にアジアンテイスト・・・!そんな風にも感じる・・・!
「めんどーるうどん・・・!?」
メニューのトップに記載された・・・!
店名を冠したそのうどんに・・・竜一の目はクギヅケっ・・・!
<なんだこれっ・・・どんなものなんだろう・・・!
んんっ・・・でも大体・・・店名を冠したうどんは・・・!
その店のトッピング全盛りみたいなのが定番だから・・・そういうのかな・・・!>
だけど・・・!それにしたら・・・!
五目うどんよりも20円安い値段設定が解せないっ・・・!
<五目うどんほど高価なものは盛っていないのか・・・!?
だとすれば・・・なんだ・・・!何を盛っている・・・!
ぐっ・・・ぐっ・・・!まるで想像が付かない・・・!!>
"ワケも分からぬまま・・・!
竜一・・・めんどーるうどんをオーダー・・・!"
<正直言って・・・どんなうどんが出てくるのか・・・皆目検討も付かねぇ・・・!
めんどーるうどんの仕様を聞くことぐらいは・・・さすがに出来る・・・!
だが・・・!あえて聞かねぇのさ・・・!!>
分からないほうが面白い・・・!
恋はミステリー・・・!
恋は謎から始まる・・・!
めんどーるうどんの答えを聞いて・・・!
だったら要りません・・・なんて抜かすぐらいなら・・・!
(どんなうどんが来るのかなぁ・・・!
あんなのかなぁ・・・こんなのかなぁ・・・!)
なんて想像して・・・!
ワクワクしながら待ったほうが・・・!
断然に面白いっ・・・!
「当店は切りたて湯がきたてを食して頂くため、
少々お待たせする場合があります」
メニューに記載された・・・この文言どおり・・・!
登場までの待ち時間は少しあった・・・!
が・・・それでも他の一般店と比較して・・・気になるほどの待ち時間ではない・・・!
<喫茶店は・・・!久し振りだな・・・!
野市の『ショパン』以来・・・!それでも10ヶ月ぶりか・・・!
思ったより・・・!経ってねぇんだな・・・!!>
"朝はモーニングよりもオバ=ア汁・・・!
うどんが食べれでもしない限り・・・!
喫茶店に行くことが・・・まったく無い男は・・・!"
束の間の喫茶店の雰囲気・・・!
それを・・・スッカリ楽しんでいた・・・!
<通常のうどん巡礼の中では味わえない・・・!
知らない世界に来たみたいな・・・!この波長・・・!
やっぱり・・・めんどーる・・・!マチュピチュっ・・・マチュピチュっ・・・!>
天王の丘の上に築きあげられし・・・!
空中アルデンテ都市・・・めんどーる・・・!
その歴史の扉が・・・!
迫り来る軽快な足音と共に・・・!
今・・・開かれる・・・!
"ワケも分からずに注文した・・・!
未知なるうどん・・・!めんどーるうどん・・・!"
<どんなのが来るんだろ・・・!>
"竜一・・・調理場から聞こえてくる音・・・!
うどんをこしられる音に耳をそばだてる・・・!"
が・・・特に何かを揚げている音などは聞こえず・・・!
分からないっ・・・!分からないっ・・・!
おおよそたりとも想像できずっ・・・!
<ダメだ・・・!ダメっ・・・!
これはもう出てくるまで・・・わかんねぇ・・・!>
竜一・・・諦め・・・眺める・・・窓の外・・・!
ただ・・・ぼんやりと・・・ただぼんやりと眺める・・・!
<この辺に住んでる人・・・!いいな・・・!
毎日歩いて・・・めんどーると・・・ちっ子亭に行けるし・・・!
丘を西に下れば土佐市方面・・・東に下れば高知市方面・・・!>
俺・・・この辺に住んでたら・・・!
朝に昼に晩に・・・3食うどん食べて・・・!
うどん廃人になってるやろな・・・!
そうしていると・・・後頭部側から・・・!
人柄の良さが滲み出た様な・・・!
可愛らしい声質のお姉さんの言葉が響く・・・!
「お待たせしました・・・!
めんどーるうどんです・・・!☆」
振り向いた瞬間・・・!
竜一の目前に・・・お姉さん・・・置きおおすっ・・・!
めんどーるうどんっ・・・!!
皿っ・・・!?
玉子焼きっ・・・!?
驚いた・・・!
完全に虚を突かれた・・・!
「コイツ・・・!ぶっかけか・・・!」
<てっきり・・・店の看板を背負ったメニューの定番・・・その流れからして・・・!
かけ出汁が並々と注がれた・・・ドンブリで登場するのかと思っていたんだが・・・!>
想像と全然違う・・・!
フフフッ・・・!
なるほど・・・セオリーなんて通用しねぇってか・・・!
<まぁ・・・コッチも普通のうどんなんて・・・!
実は・・・!端から期待していなかったんだ・・・!>
「きっと・・・この店なら・・・めんどーるなら・・・!
固定観念を打ち崩したうどんを・・・もたらしてくれるんじゃねぇか・・・!」
そんな・・・!確信に近い予感があったんだ・・・!
"特筆すべき・・・玉子焼き・・・!
揚げ・・・!ミニトマト・・・!
中央には海苔・・・そして頂点に君臨する・・・!
生姜先生っ・・・!
一瞬・・・ワサビかと思って・・・食べてみたら・・・!
間違いなく生姜だった・・・!
「ワサビじゃないよ・・・生姜なんだからねっ・・・(∈^▽゚)キラッ☆」
麺・・・!四角・・・!
限りなく正方形に近い断面・・・形状で・・・!
クニュリッ・・・!!
・・・!クニュリッ・・・!
はっ・・・!
ワカメ教頭も・・・おられるとは・・・!
<ぶっかけ出汁は薄めに感じる・・・!
薄いからこそ・・・モロに麺の味が来る・・・!
噛むたびに・・・!>
「ボクは小麦でふよー!(^ω^)
ボクも小麦でふよー!(^ω^)」
そんな感じ・・・!
"実は入店時・・・!
竜一に幸運訪れていた・・・!"
「カレーうどんキャンペーン・・・!?」
"通常650円のカレーうどんが・・・580円・・・!
70円安くなり・・・さらにサラダが付く・・・!"
<ラッキー・・・!
俺・・・エエ時に来た・・・!>
"竜一は掴んだ・・・掴み取った・・・!
この天王・・・!めんどーるで・・・!"
70円分の幸運っ・・・!
『カレーうどん』
<「カレーうどんキャンペーン」をやるってことは・・・かなりの自信・・・!
相当な自信があるってことじゃねぇのか・・・!カレーうどんに・・・!>
"素揚げにされた野菜が彩る・・・!
褐色の湖面・・・!"
<甘め・・・!かなり出汁が効いているように感じる・・・!>
食べ終えて店を出ようとしていると、
調理場の方から、店の奥様が満面の笑顔で送り出してくれる。
思わずコチラも、笑って会釈。
天王ニュータウン。
この地にたしかにあった。
住宅街の中で、優しい光を放ってひっそりと佇む、
めんどーるなる手打ちうどん屋が・・・!
◆ 自家製 手打ちうどん めんどーる(いの町天王)
営業時間/8時30分~14時(11時まではモーニングタイム、うどんは11時~14時)
定休日/水曜日
営業形態/喫茶店
駐車場/有(店前に2台分、少々難易度高め)
(めんどーるうどん630円、カレーうどん650円[キャンペーン期間中は580円しかもサラダ付]
他、うどんとのセットーメニューも充実、生麺のテイクアウトも可[たしか3玉で350円])
『自家製手打ちうどんめんどーる』の場所はココっ・・・!