手打うどん 吉川 醤油うどん(特大)

2012.01.21

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手打うどん 吉川 醤油うどん(特大)

2012.01.21

※ これから書くのは、昨年11月に 『手打うどん吉川』 に行った際の話です。

実は、吉川は昨年末から長期休業に入られているようで、
私が実際に吉川に出向いて確認したのは1月8日頃が最後。
その時はまだ休業されていました。

再開されたという話は聞きませんので、おそらく現在も休業されている可能性が高いです。
その点をご承知おきの上でお読み頂けると幸いです。(再開していたら教えてネ☆)


オープン当初は、自分の好きなタイプのうどんではないと感じていた。
しかし、新登場の『武蔵野風肉汁うどん』を食べて以来、二人の距離は急速に縮まった。

<面白くなってきたな・・・吉川・・・!
今度はお互い・・・ひり付くような勝負をしようじゃないか・・・!>

竜一、
三度、
襲来。

手打うどん 吉川

『手打うどん 吉川』

11時過ぎぐらい。
少し早めの時間だったためか、先客おらず。
カウンター越しにおばちゃんに注文する。

「醤油うどんの特大・・・!」

カウンターの奥では中年の男性が、
広い木の台の上に、伸ばした生地を広げて、
専用の器具に付いた包丁で切っている。

<手切りか・・・!>

真剣な眼差し。
包丁を下ろすたびに、「トン!トン!」と音が鳴る。

<職人さんが作業に没頭している姿は・・・!
なぜこんなにも美しく素敵なのか・・・!>

見とれていると、もう一人の男性が、
出来上がったうどんが入ったドンブリを、盆の上に置いた。

かたわらで会計を始めるおばちゃん。

瞬間、竜一、
僅かに慌てた。

「あっ・・・!」

などと小声で漏らしながら、
寸前のタイミングで、ちく天を皿に取って盆上に滑り込ませる。

<おおっ・・・あぶない・・・!あぶない・・・!
醤油うどんに天ぷら・・・この組み合わせは・・・牛丼に紅生姜・・・!
牛丼に紅生姜級のベストマッチ・・・この局面でのちく天は絶対に譲れなかった・・・!>

会計を終えて、店の隅に進行。
薬味を乗せ、麦茶を入れる。

着席。

手打うどん吉川 醤油うどん(特大)

『醤油うどん(特大)』

白くピカピカと光る麺は相変わらず、細め。
さらに小ネギと生姜。

驚いたのは、コレ。

手打うどん吉川 醤油うどん(特大) & ちく天

大根までセルフっ・・・!

<大根を自分でおろさないといけないタイプの店は・・・!
たまにはあるが・・・!高知では珍しい・・・!
それも吉川がこの手の攻めを魅せるとは・・・いささか驚いた・・・!>

俺は今の今の今まで・・・!
心のどこかで吉川を甘くみていた・・・!

だが・・・!
もう毛ほども舐めたりはしないっ・・・!

羊の皮を被った狼めっ・・・!

<俺が醤油うどんを頼んだ瞬間から・・・!
俺に大根をおろさせる・・・そういう腹積りだったんだろうっ・・・!>

嬉しいっ・・・!

嬉しいっ・・・!

ありがたいっ・・・!

大根をおろさせていただけるなんて・・・!

ありがたき幸せっ・・・!!!!

大根に限らず、
生姜を自分でおろさなければならない店も稀にあるが、
竜一は意外とそういうセルフ感を好む。

「ズリッ・・・!
ズリズリズリッ・・・!」

嬉々としておろす、大根。
至福、至福、至福のすりおろし。

手打うどん吉川 醤油

すりおろした大根を麺の上に乗せ、
いざ、醬油を垂らそうとしたその時、
さらなる衝撃が襲う。

この醬油・・・!

「キンッキンッに冷えてやがるっ・・・!」

手打うどん吉川 醤油うどん 麺アップ

綺麗に揃えられた麺線。

「クニュリ・・・!
・・・クニュリ・・・!」

<おおっ・・・この醤油・・・美味い・・・!
出汁醤油なのか生醤油なのか知らんが・・・!
ほんのりとした甘さがフワッと来る・・・!>

ケンカしていない・・・!
麺と醤油が仲良し・・・!

仲良く手を繋いでランランラン・・・!
とぉぉぉぉぉび込んでくる感覚っ・・・!!

<深いっ・・・なんと深い店だ・・・!
吉川は食べるたびに俺に新たなる一面を魅せ付けてくる・・・!>

そうして徐々に、
竜一は心のどこかで気が付き始めていた。

同じ店のうどんでも、
「かけ」や「醤油」
食べ方によって、変わる。

もっと言えば、
同じ店のうどんを同じ食べ方で食べたとしても、
日によって、微妙に変わる。

それこそが、うどんというものの面白さの核心なのだと。

<俺は開店当初に一杯だけ喰ったかけですべてを判断していた・・・!
今思えば・・・それは浅はか・・・!浅はかと言うしかなかった・・・!>

まさに藤川球児的・・・!
圧倒的・・・覚醒っ・・・!

吉川・・・!
物部川のほとりに佇むこの小さな店は・・・!
今まさに現在進行形で・・・!

俺の心のストライクゾーンに・・・!
浮き上がるような火の玉ストレートを・・・!
腕をしならせブチ込んできやがってんだっ・・・!

特大3玉とはいえ、
1玉の麺量が少なめである吉川。

<程よい・・・死線を彷徨う必要も無い・・・!
非常に良い具合に腹が張る量だ・・・!>

この先・・・吉川には定期的に通いたいな・・・!
ピリ辛鳥・・・なんてメニューも食べてみたい・・・!

そんな風に思っていた矢先の長期休業。
営業再開の日を心待ちにしている。

手打うどん 吉川 手打うどん吉川 メニューご紹介
(クリックすると拡大して表示されます)

◆ 手打うどん 吉川(香南市野市町)
営業時間/11時~15時
定休日/月曜日(月曜が祝祭日の場合はその翌日)
営業形態/セルフ(丸亀方式)
駐車場/10台

(醤油うどん特大480円、武蔵野風肉汁うどん・並500円・大600円・特大700円、ちく天100円、など)
『手打うどん吉川』の場所はココっ・・・!