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<チクショー・・・だいせいめ・・・!
また俺のお腹を空かせやがって・・・!>
普段、心の中に捨てている言葉を流せるから、
という理由でコッソリやっている「Twitter」
一応やっているにはやっているのだけれども、
「Twitter」の何が面白いのか私にはまったくわからないから、
2分に一度ぐらいしか確認していない。
なのに、たまたま偶然にも、
いつもお腹が空いてくる昼11時過ぎに見てしまうのだ。
「だいせい」の呟きをっ・・・!
「だいせい」とは、高知駅の北側にある、
高知トップクラスの広い店内空間を誇る、うどん屋さんである。
それがまた毎度毎度「本日の変わりご飯」だの「本日のオススメ」だの呟いて、
私のお腹を空かせにかかるのだ。画像付きで。
空腹にうどん画像。この攻撃力は圧倒的。
たちまち私のお腹は「グーグー」鳴り始め、思う。
だいせいは俺だけを狙い撃っているっ・・・!
しかし、私はこの程度の戦術にハマり、
ホイホイと「だいせい」に行ってしまうほど、安いうどん野郎では無い。
けれども、一人のうどん野郎として、
画像で見る美味しそうな見た目どおりに、
本当に美味しいのかどうかを確かめておく必要がある。
確認することは大切だ。
だが、やはり簡単にホイホイと行ってしまうのは、いかにも腰が軽い男みたいでイヤだし、
「だいせい」の戦術に屈してしまったようで、私の高貴なプライドが許さない。
そこで、ホイホイはやめて、「コソコソ」と行くことにした。
もちろん「だいせい」の戦術なんかには、全然ハマっていないけれども、
気が付いたときには、私は「だいせい」の店前に立っていた。
『お食事 だいせい』
4月上旬。
暖かな春の日差しが快晴の空から降り注いでいた。
初めて訪ねたオープン当初の頃以来、
1年と少しの間隔が空いていたけれど、
木の色が鮮やかに主張する店構えは、相変わらず美しい。
「だいせい」には心の底から物凄く来たかったから、
出入口に垂れる暖簾の前に立った瞬間、感動の涙が滲んだ。
「土佐の昼には土佐のうどん」
暖簾に書かれたその言葉に、私は大変に感動した。
<まっこと、そのとおりじゃ!
讃岐には讃岐のうどんがあって、
土佐には土佐のうどんがあるがぜよ・・・!>
おまんは、しょう、ええことを言うのお・・・!
などと幕末の土佐の志士のように、
熱く語りながら入る「だいせい」でこれから始まるのは、
「龍馬伝」ならぬ「竜一伝」・・・!
"土佐には大事なもんがあるがです・・・わしにとってかけがえのないもんが・・・!
わしはそこへ行かんといかんのですき・・・へんしも行かんと禁断症状が出て・・・
お手手プルップルッになるがですき・・・!"
(EP2へ続く・・・!)
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