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うどんが出来上がるのを、
イスの背もたれに踏ん反り返って大人しく待つ。
「だいせい」のスグ隣には高名な「高知駅」がある。
もちろん「だいせい」の店内からも、窓越しにそれを望むことが出来る。
「高知駅」は近年改装されて新しくなっているのだけれど、
私は高知県人であるにも関わらず一度も足を踏み入れたことが無かったし、
ロクにキチンと見たことすらも無かった。
そこでだ。
この機会に是非マジマジと眺めてやろうと思ったのだ。
けれども、私が座った席は、
よりによって「だいせい」の店内に数少ない「高知駅が見えない席」
つまり私の隣にあるのは、
窓ではなく壁で、見えないのだ、
愛しの「高知駅」が。
残念極まりないけれど、
私が自分で勝手にこの席を選んで勝手に座ったのだから仕方が無い。
気持ちを切り替えて、木の壁を触ってみたりして、
木が醸す、木独特の温もり溢れる肌触りを楽しみ、満喫した。
土曜日の14時前ほど。
穏やかに陽光射し込む店内には、
若い男女、中年女性3人衆、おひとり様の女性などなど、
老若男女を幅広く取り込んでいてなかなかの客入り。
みんな「だいせい」のツイートに誘惑されてやってきたに違いない。
絶対にそうだ。そうに決まっている。おそるべし「だいせい」!
そのとき、ふとイルカ店員が気になってチラリと後ろを振り返ってみると、
イルカ店員はただただ店内をウロウロしていた。暇そうである。
さらにいろいろと呪文などを唱えていると、待望のブツが現れた。
『お野菜たっぷりの牛すじカレースープおうどん(大)』
個人的には滅多に頼まない「カレーうどん」
実に久し振りのオーダーである。
これは「だいせい」が「Twitter」でオススメだと頻繁に呟いている品で、
いつも添付されている画像をいつも見ていると、たしかにどう見ても美味しそうで、
スッカリ魅了されてしまって今回オーダーするに至った。
それにしても長いメニュー名である。
<"だいせい"らしいぜ・・・!>
注文時には勝手に省略して「牛すじのカレーうどん」と、
もちろんコテコテの土佐弁イントネーションで発したが、それで通った。
ナイス理解力!
「大」でも値段は同じだから、当然「大」での勝負。
本音を言うと追加課金してもいいから「特大3玉」で苦しみたいところだけれど、
メニューに「特大」の記載は無いため、「大」でゆく。
980円と、うどんとしては高額なだけあって、牛すじいっぱい!
これは・・・「隠れ牛すじ愛好家」の私としては喜ばざるを得ない。
たまんねぇ・・・!
この溢れるほどの牛すじ・・・肉量・・・!
圧倒的っ・・・!
コラーゲン・・・!
急激な気分の上昇と共に、カレーの泉に沈む麺を取り出す。
<あらららららら・・・可愛い・・・!>
「うどん」ではなく「おうどん」なだけあって、
麺が魅せる様相は、非常にお上品で、おしとやか。
プニプニからのスコーン!
前回、かなりの驚きを持って食したカレースープは、
やはり一度食べたことがあるせいか、前回ほどの衝撃は受けなかったけれど、
それでも相変わらず独特のスパイシーさを魅せている。
そのとき、ふとイルカ店員を確認してみると、
先ほどと同じように店内をウロウロしていた。
やっぱり暇そうである。
『えび天のぶっかけおうどん(大)』
メニューによって太麺と細麺を使い分ける「だいせい」
「ぶっかけ」は「カレーうどん」より一回り麺が細い。
太麺も細麺も、どちらも以前より麺が細くなった気がするのだけれど、どうだろう・・・。
<それにしても、この形どこかで見たな・・・!>
よくよく考えてみると、
パソコンの電源を示すマークと同じなのであった。
俺の心の電源ボタンは・・・!
そう簡単にゃ押ささせねぇぜ・・・!
食べ終えてレジに向かう。
するとイルカ店員がコチラに気付いて、「ありがとうございましたー」
などと、まるで普通の店員みたいなことを言ってくるではないか。
私はポーカーフェイスを装いながらも、心の中で微笑して発した。
<今度は超音波・・・飛ばすからなっ・・・!>
レジにて会計時にもらった「駐車場1時間無料券」
その残り時間がまだ少しあったから、帰りに「だいせい」の隣にある愛しの「高知駅」に、
改装後、初めて立ち寄った。
売店で売られていたのは、
大方の予想通り、カツオと龍馬グッズばかりで、
それにしても高知らしい品揃えであった。
◆ お食事 だいせい
(高知県高知市新本町2丁目1-25)
営業時間/
昼・11時~15時30分(ラストオーダー・15時)
夜・17時~22時(ラストオーダー・21時30分) ※ 昼と夜でメニューが違う
定休日/無
営業形態/一般店
駐車場/店に隣接してダイセイのコインパーキングが有ります。
(『お食事だいせい』で食事をすると1時間無料チケットを頂けます)
(お野菜たっぷりの牛すじカレースープおうどん980円、えび天のぶっかけおうどん800円、
土佐黒毛和牛のぶっかけおうどん750円、海老天カレースープおうどん780円、大盛無料!)
『お食事だいせい』の場所はココ・・・!
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