手打うどん 吉川 肉ぶっかけ

投稿日:2012.07.17 更新日:

春風吹く4月のことだった。
私は、高知では少ない個人経営のセルフ店である、
香南市野市町の「手打うどん吉川」を目指していた。

熾烈を極めた、吉川と私の三つの肉を巡る戦いも、いよいよ最終局面。

<武蔵野風肉汁うどん・・・ピリ辛鳥ぶっかけ・・・!
豚と鳥を制圧したんだ・・・!
こうなったら今度は牛・・・!肉ぶっかけで・・・!>

吉川・肉の三冠を達成するしかない・・・!

「吉川・肉の三冠」
それは、うどん中毒なら誰しもが憧れるタイトルのひとつであり、
当然、私もこれを達成するのが数年来の夢、マイドリームだった。

しかし、吉川とて「物部川橋」東詰に君臨するうどん屋さんだ。
私みたいなヘタレに、簡単に三冠を獲らさせてくれるとは到底思えない。

そこで、コンニチまで対戦を先延ばしにして、
その間に私は日々、イメージトレーニングをしたり、
オバ=ア汁を、オバ=アが唖然とするほど飲みまくって、胃袋を鍛えまくってきた。

<フフッ・・・吉川さん・・・!
ボクはアナタの肉ぶっかけを・・・頂きに上がりました・・・!>

手打うどん 吉川

『手打うどん 吉川』

「ガラガラガラ」と昼下がりの吉川の戸を鼻息荒く開けて、入場する。

突然メニューから消えていたらイヤなので、
カウンターの上方に掛けられたメニューに"肉ぶっかけ"があるか否かを一応確認した。

<大丈夫だ・・・ある・・・!あるっ・・・!
これで三冠最後の肉への挑戦権を得た・・・!>

カウンター越しに待っていた店のオバチャンに、「特大」で発注。

すると、オバチャンからの伝達を受けて、
すぐさま奥にいる男性達が盛り付けを開始。

数十秒の後に王者、「肉ぶっかけ」は完成した。

それをオバチャンから受け取って、
ネギや生姜を乗せて麦茶を入れて、空いていた席に腰を下ろした。

「チンシャラポロロン♪」と喫茶店みたいな心地よい音楽が流れる店内。

過去に吉川でBGMが流れていたかと記憶を辿ったが、思い出せない。
思い出せないが、その音楽は、三冠最後の一冠を巡る戦いを盛り上げるに十分だった。

<吉川さんは間違いなく高知のニクキングだ・・・!
ムシキングなんかじゃねぇ・・・三種の肉を取り揃えたニクキングだ・・・!>

だからこそ挑戦する甲斐がある・・・!

このタイトルは是が非でも獲りたい・・・!
このタイトルを獲ることが、小さい頃からの夢だった・・・!

手打ちうどん吉川 肉ぶっかけ(特大)

『肉ぶっかけ(特大) & エビ天』

ダイコンを卸すことまでセルフである吉川。
私は、盆の上に置かれたそのダイコンを手に取り、ゆっくりと卸し始めた。

すると、目の前のうどんが喋った。

手打ちうどん吉川 肉ぶっかけ(特大) アップ

「竜一・・・ワシはそう簡単にオマエに食べられはしないぞ・・・!
ワシは暴れる・・・!」

「暴れる・・・!?」

「あぁ・・・そうさ・・・ワシは細麺・・・!細麺ゆえの軽量・・・!
その軽量を活かし・・・お口の中でビロンビロン暴れてやるのさっ・・・!」

「えぇっ・・・それはちょっと・・・暴れられたらツライなぁ・・・!」

不安を口にしながらも、私は麺を口へ運んだ。

手打ちうどん吉川 肉ぶっかけ(特大) 麺アップ

ほのかに甘く味付けされた肉
そして、予告どおりに大暴れする麺!

獰猛な肉ぶっかけの攻撃を、
どうにかこうにか耐えながら、
私は、ガブガブと食べおおし、ついにやりおおした!

悲願の、「吉川・肉の三冠」達成!

竜一ミク

初音ニク・・・!

終盤、私と肉ぶっかけは、
こんな言葉を交わしていた。

「くっ・・・竜一・・・!
オマエがあの初音ニクだったとは・・・!」

「フフッ・・・驚いたかい・・・しかし勝負は紙一重だった・・・
むしろ俺が初音ニクじゃなかったら・・・!
あるいは食べおおせていなかったかもしれない・・・またいつか再戦しようぜ・・・」

「あぁ・・・!グフッ・・・!」

返却口に食器を返して、昼下がりの「吉川」をあとにする。
軽やかな音楽が流れていた、「チンシャラポロリン♪」と流れていた。

手打うどん 吉川 手打うどん吉川 メニューご紹介
(クリックすると拡大して表示されます)

◆ 手打うどん 吉川
(高知県香南市野市町西野1523)
営業時間/11時~14時(14時までに変更されている模様)
定休日/月曜日(月曜が祝祭日の場合はその翌日)
営業形態/セルフ
駐車場/10台

(肉ぶっかけ460円、ピリ辛鳥ぶっかけうどん460円、醤油うどん280円、武蔵野風肉汁うどん500円、
[大は100円増、特大は200円増]ちく天100円など)
『手打うどん吉川』の場所はココっ・・・!

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竜一

1982年生まれ。高知で生姜農家をしています。うどんをかぶって寝たいほどうどんが好き。ラーメンとカフェも好き。農業家/ブロガー/農業界のうどん野郎/農業は生姜一本で稼いでます。

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