土佐あかうしがいる空港

投稿日:2013.07.30 更新日:

30を過ぎて、脂身が多い肉を食べると胃がもたれるようになってきた。
<いよっいよっ!オラも歳には勝てんよ・・・段々お肉あんまり食べられへんようになってきた・・・>
私は土佐弁と、なんちゃって関西弁を交えながらそう思い、枕を濡らした。

しかし、そんな中で「脂身が少なく赤身が美味しい肉」というのがある、ということを私は知った。私はたちまちそれに興味を持った。
そこでサイバー農民らしく、インターネットを駆使していろいろと調べてみると、高知県にもそういった肉が存在すると判明。

名を「土佐あかうし」とあった。

ほほぅ、とさらに検索。
すると若干お知り合いだったりする方のお店で、「土佐あかうし」を使った料理が食べられるとわかった。

高知市帯屋町にあるリゾートダイニング『ス・ルラクセ』だ。
そこで私は未曾有の豪遊を決行して『土佐あかうしの低温ロースト』を食べたわけだけれど、これがとても美味しかった。

以来、その味が忘れられず、3日に4日は土佐あかうしの夢を見る。
夢の中で私はいつも土佐あかうしの背中に乗っている。

一面に緑の芝生が広がっている。時折ゆっくりと、さわやかな風が吹く。
「最高だなぁ・・・このままいつまでもあかうしといたいよ・・・!」
などと私は寸分もドモらずに加山雄三風に言って、根暗とは思えないほど晴々しい表情を浮かべている。

だが次の瞬間、突然その背中から振り落とされ、ひぃっ!と息を呑んだときに目が覚める。
落馬ではない。落牛(らくぎゅう)だ。

実際には、どこからも落ちていないので、まったく痛くも痒くもないのだが、私は一応落牛のショックを表現するために「むぎゅう・・・」と弱々しい声を挙げる。
らくぎゅー!むぎゅ-みたいなノリで・・・。(滝汗)

あまりにも毎日毎日あかうしのことばかり考えてしまうので、これはダメだ、と私は思った。
<そろそろまたあかうしを食べないと、精神衛生上よくない・・・!>と思った。

そこでまた土佐あかうし提供店を検索した。
すると驚くべきことがわかった。

なんと・・・!
高知空港でも土佐あかうしが食べられるというのだ・・・!

<空港のごはんなんか美味しいんけ・・・>
と私は悪い顔してほくそ笑んだ。<でも意外と美味しいよ!みたいに書いてあるな・・・>

それなら行ってみるべさ。
私は身支度をして、空港へ向かった。

れっつぎゅー!れっつ牛ーみたいなノリで・・・。(滝汗)

高知空港1

<空港に来るのなんて、いつ以来だろう・・・>
私は駐車場から高知空港の建物へ歩きながら考える。<普段、飛行機に乗る必要がないからな・・・うどんは香川だし・・・徳島ラーメンは徳島だし・・・>

遠出をするといっても、行きたい場所は、いずれも高知から飛行機で行くような場所ではない。
たしかに飛行機に乗る必要がないわけだ、と私は納得する。

自動ドアをくぐって、空港の中へ入る。
キョロキョロと辺りを見渡す。
飲食店があるのは2階らしいので、エスカレーターに乗って2階へ上る。

ロビーにはスーツ姿のビジネスマンや、綺麗な"よそ行き"の服に身を包んだ人々がたくさんいる。
<俺が家でうどんのことを考えたり、"ぎゅう"を使ったダジャレを必死の形相で考えているあいだに、こんなに多くの人たちが高知からどこかに行ったり、どこかから高知に来たりしているんだな・・・>

(続く・・・!)
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竜一

1982年生まれ。高知で生姜農家をしています。うどんをかぶって寝たいほどうどんが好き。ラーメンとカフェも好き。農業家/ブロガー/農業界のうどん野郎/農業は生姜一本で稼いでます。

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