景福宮と1リットルの生ビール

2012.08.16

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景福宮と1リットルの生ビール

2012.08.16

<冷たいなぁ・・・ヒンヤリしてる・・・
アスファルトって・・・気持ちいい・・・!>

日付けも変わった深夜の繁華街で、私は寝ていた。

路上で寝るなんて生まれて初めてだったけれど、
蒸し暑い夏の夜においてのアスファルトの冷たい感触は、
クーラーボックスに入れる保冷剤みたいで、最高に良かった。

景福宮までの道のり

「景福宮」までは列車で行った。

普段はネパールの奥地でモデル活動などをしながら暮らしているので、
景福宮のスグ近くにある「土佐長岡駅」までの道のりは、なかなかに大変だった。

けれども、土佐長岡駅で列車を降りてからは、
徒歩1分か2分ぐらい・・・。

近かった。

ウサイン・ボルトなら2秒で着くのではないかと思えた。

景福宮に潜入します!
(店舗画像は初回の使いまわしです!)

『景福宮(きょんぼっくん)』

店内で、もろもろ合流した我々は、人数分の生ビールを注文した。

がっ・・・!

景福宮本店 1リットルビール!

ドーン・・・!

<多すぎでしょう・・・!
多すぎでしょうが・・・モンチャン・・・!>

フュージョン!

かつてフュージョンしてしまったほどの間柄である親愛なる門田氏は、
黒笑いを浮かべて、私の前に巨大な円柱を置いていった。

<なんだこれっ・・・どんだけ入ってるんだよ・・・!>

遠くの壁に、1リッター入っているとかいう旨を書いた紙が貼られているのが見えた。

<ちょっ・・・おまっ・・・!
俺はたしかに生ビールを注文した・・・!
注文したけれどもだね、こんな量を注文した覚えはないよ・・・!>

これを飲んだら体重が1キロ増えるってことかい・・・!

<そんな殺生な・・・!ダメっ・・・ダメっ・・・!
俺・・・いま・・・夏場に乗じて汗かいて減量キャンペーン期間中なのに・・・!>

でも嬉しい。

ネタを・・・ありがとう・・・。

乾杯してから、さっさと飲めばいいのに、
モンチャン渾身の作だからと、丁寧に愛情を篭めてカメラのシャッターを切ってから、飲んだ。

<泡のキメが細やかで旨いっ・・・!>

さすがは、"門田てんちょー"、そして「景福宮」だな!と思った。
お世辞抜きに、これまでに飲んだ生ビールの中でトップクラスに旨かった。

景福宮本店 門田てんちょー!

その瞬間、私の中で門田氏は、"門田てんちょー"から、
"ビールの門田"と相成った。

景福宮本店 バイキング

ツマミに、バイキングを取ってきた。
バイキングだから、もちろん取り放題。

いまだかつて、高知で韓国料理のバイキングなんてあっただろうか。
あったとしても、無かったことにしておきたい。

"ビールの門田"こと門田氏は、「竜ちゃん!バイキングだけで大丈夫なの!?」
みたいなことを言っていたけれど、大丈夫だ。

普段の私は、うどんなら10玉ぐらい平気だが・・・飲んだらあまり食べない。
少しは食べるが、あまり食べることが出来ない。

飲んだら、か弱い胃が、
「液体だけにして・・・!物体は、やめて・・・!」
と言うのである、本当である。飲んだら食べれないのである。

食べずに飲むから、後々、酔い過ぎて大変なことになるのである。反省。

景福宮本店 海苔巻きと辛そうなお鍋

海苔巻きとスンドゥブチゲ、登場。

<これは・・・これは食べておきたい・・・!>

それを一口食べたとき、
私の中枢に電流走る。

<旨いっ・・・!
スンドゥブチゲ・・・旨いっ・・・!
スープの味に奥行きがある・・・!>

忍者屋敷みたいだ・・・!

<一見、ただの壁に見えるところを裏返したら、
まだ隠し部屋がある・・・!>

景福宮のスンドゥブチゲは・・・!
忍者屋敷っ・・・!

景福宮本店 チヂミ

忍者屋敷を経て、チヂミ登場。

先に食べた皆さんが絶賛されていたが、
人間不信である私は、「そこまで旨くないやろー!」と、
まったく信じていなかったのだけれど、食べてみると、たしかに旨かった。

驚いている、口が。

ただ、あんまり褒めちぎると、物凄くハードルが上がってしまって、
景福宮さん側も逆にイヤだろうから、この辺でやめておく。

でも、これだけは言いたい。

「こんなに美味しいチヂミ、初めて食べた・・・!」

あと、チャプチェが気絶しそうなほど旨かった。
イカキムチも、イカになってしまいそうなほど旨かった。

景福宮本店 焼酎!

その後、焼酎なんかも飲んで、すっかり楽しくなってきた私は、
一所懸命に働いている、ひろし氏ぃぃぃぃぃぃぃを発見して、キラッ☆ってやってもらったりした。

景福宮本店 ひろし氏ぃぃぃぃ

~ いろんな人にキラッ☆ってやらさせる・・やってもらうシリーズ 【ひろし氏ぃぃぃ編】 ~
(※ ひろしさん、ありがとうございました!笑い)

ソルティードッグ!

景福宮を出てから・・・2次会・・・以降・・・グチャグチャに酔っていく竜一先生・・・。

みんなにサヨナラを言ってからが・・・、
ボクの夜のクライマックスだった・・・。

<冷たいなぁ・・・ヒンヤリしてる・・・
アスファルトって・・・気持ちいい・・・!>

遠くで男の人の声が聞こえる・・・。

「ここで寝んと、帰って寝ぇてよぉ・・・!」

目を開けると、男性が微笑して、コチラを見ていた。

<お巡りさんみたいな格好して・・・!
この人・・・警官のつもりなのかな・・・!>

次の瞬間、飛び起きた。

<って・・・この人・・・正真正銘のお巡りさんじゃないか・・・!>

「ふぇ・・・ふぇ・・・」などと、
言葉にならない声をあげて、私はフラフラと千鳥足でその場を立ち去った。

<冷たいなぁ・・・ヒンヤリしてる・・・
アスファルトって・・・気持ちいい・・・!>

あれ・・・。
俺・・・また行き倒れちゃったのかな・・・。

背後から「ガラガラガラ」とシャッターを閉める音がして、飛び起きた。

どうやら、お巡りさんに起こされたあと、
また私はどこかの店先で寝てしまっていたようだった。

歩いていると、どんどん意識が薄れてゆく。

ここ・・・!追手筋だ・・・。

タクシーが・・・!いっぱいいる・・・。

その中の一台の後部座席に倒れ込むと、
私は自宅のある地名を告げて、眠りに落ちた。

(※ 次の日は二日酔いで終日オワッていまして、いろいろ猛省しましたけど(苦笑)、
その次の日には復活して、元気に焼酎を飲みました!本当に楽しかったです!ありがとうございました!)