焼鳥 まろばし

2012.09.14

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焼鳥 まろばし

2012.09.14

「えぇぇっ・・・店が無い・・・!
ココにあるハズやのに・・・!」

週末の夜。
高知市の繁華街にある「55番街」
そこで私はうろたえていた。

焼鳥屋が、見つからない。

iPhoneのナビアプリで確認すると、
自分の位置を示す表示と、店の位置を示す表示が、ほとんど重なって見えた。

つまり、もうすでに私は、
目指す店へ到着していることになっている。

通常ならば、
眼前にドーン!と店が建っているハズのこの局面。

それなのに、店が無いのだ。

<おかしいじゃないか・・・!
どうなっているんだこれは・・・!>

焼鳥まろばし 通りの風景

少し混乱しながら、辺りをウロウロしていると、
ナビが示す建物がどれであるか、どうにかわかった。

しかし、そこは誰が見ても壁だった。

建物の壁だった。

<どうすれば・・・この壁の向こう側に行けるんだろう・・・!>

焼鳥 まろばし

真剣に隠し扉を探していると、
なにやら小さな石柱を見つけた。

石柱には、「まろばし」と書かれていた。

<まろばし・・・!
俺が今まさに現在探している焼鳥屋の店名じゃないか・・・!>

しかし、そこにあるのは、やはり壁。

<隠し扉・・・!隠し扉どこよ・・・!>

ふと横を向くと、
さっきまで気が付きもしなかった通路があった。

<まさか・・・まろばしはあの奥・・・!>

開かれた・・・!
俺の眼前に今・・・光の道が・・・!

焼鳥まろばし 通路

狭い通路を恐る恐る歩んで、扉を開けた。

小さな店内。
入ってスグのところに段差があった。

<土足厳禁というわけか・・・!>

"入口に段差があったら靴を脱ぐ"
これは日本人として当然の思考、和の心、心構えである。

だから私は靴を脱いだ。
靴を脱いで、段に上がった。

すると、店のお姉さんが歩み寄ってきて言う。

「あっ・・・!
靴のままでお上がりください・・・!」

<えぇっ・・・土足厳禁じゃないの・・・!?>

しくじった。

<恐い・・・!条件反射・・・恐い・・・!
俺は段差を見るや否や・・・何の躊躇いも無く靴を脱いでしまった・・・!>

予期せぬ失態に「えへへ」なんて照れ笑いを浮かべて誤魔化す私。
何事も無かったかのように涼しい顔の女性店員さん。

あとから知ったところによると、
「まろばし」は有名な人気店らしかった。

けれども、このとき、そんなことはまったく知らずに、
かましていたのは週末金曜日の夜、予約なしで訪ねるという大博打。

それでも一階の6人までが座れるカウンター席には、
2席だけ空きがあって、私と友人は幸運にも座れた。

本日の「まろばし」のカウンター席は、向かって左側から、
"スーツ姿のサラリーマン風 → スーツ姿のサラリーマン風→
私 → 友人 → スーツ姿のサラリーマン風 → スーツ姿のサラリーマン風"
と相成った。

つまり、両脇をちゃんとしていそうな人たちに囲まれている。
茶髪でTシャツ姿のフラフラ農民が中央である。いいのか。

気にせず、飲む。

焼鳥まろばし 生ビール

最初は生っ・・・!

合言葉は・・・!

「ビールは水やっ・・・!」
(by お母さん)

焼鳥まろばし お豆腐

本日の付き出しは、お豆腐・・・!

<おやおや・・・お上品・・・!
しかもフワフワ・・・フワフワっ・・・!>

焼鳥まろばし お野菜

お野菜は、お豆腐と同時にやってきた。

卓上にある味噌を付けて食べてくれと言うから、
そのようにした。

<あぁっ・・・!
ウチの菜園で取れたキュウリよりも、コッチのほうが瑞々しくてイイッ・・・!>
(ぇ

さてさて・・・!

イクぜ・・・!
焼鳥乱舞っ・・・!

焼鳥まろばし ネギマ

『ねぎま』

<うわぁぁぁ・・・お肉がプリップリッ・・・!
プリップリッの迫力で襲い掛かってくる・・・!>

ネギマの大胆ショット・・・!

焼鳥まろばし 皮

皮・・・刺さりまくり・・・!

<ムチムチッ・・・!
ムチムチの中から肉汁がいっぱい溢れてくるよぉっ・・・!>

肉汁が溢れて止まらない。

そして垂らした・・・。

全米が、肉汁を垂らした。
NOW on AIR......!!

焼鳥まろばし 軟骨の唐揚げ

軟骨の唐揚げ、山盛り・・・!

<コリコリだよぉっ・・・!
お母さん・・・コリコリしてるよぉっ・・・!>

コリコリのあとにブルンブルン。
そんな雰囲気だった。

焼鳥まろばし 明るい農村 ロック

生ビールを飲み干したあとは、
二杯目から焼酎ロックに切り替えた。

ケムリさんで見かけた『農家の嫁』と同じ蔵元の、
『明るい農村』があったので、それを注文してゴクゴク飲んだ。

焼鳥まろばし 蓮根肉詰めハサミ揚げ

『蓮根肉詰めハサミ揚げ』

レンコンの穴の中に鳥か豚かの肉が詰まっていて、
それに衣を付けて揚げている感じの、かなり手が込んだ一品。

<レンコン・・・!バリバリっ・・・!
ありがたいなぁ・・・バリバリ・・・ありがたいなぁっ・・・!>

焼鳥まろばし ネギマリピート!

美味しかったので、ネギマおかわり・・・!
圧倒的っ・・・ネギマリピート・・・!

<いいなぁ・・・焼鳥は美味しいし・・・!
明るい農村でスッカリ気分も明るくノッてきたし・・・!>

私はグラス片手にニヤリと笑って、
恐ろしく低い声でポツリと呟いた。

「あとは・・・あの人の身柄さえ確保できれば・・・
クク・・・!ククククク・・・!
いいねぇ・・・コスプレバー・・・行きたいねぇ・・・!」

週末の夜、私は高知市の繁華街にある焼鳥屋で、
ネギマをシーシー言わせながら、焼酎をあおっていた。

『おたくbar 高知ロワイヤル 前編/決戦、高知ロワイヤル』へ続く・・・!

あきちゃったのよね・・・ 竜一的解釈
(この日、三軒ハシゴの最後に行った「barラストチャンス」でのひとコマ・・・というか、ひとネタ・修正版・笑)

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