オープン当初に一度行ってから、
数年間ロクに行きもしなかった「吉川」に定期的に通うようになったのは、
去年の夏ごろから始めた「武蔵野風肉汁うどん」という新メニューが・・・愉快。
そう、ダイヤモンド・愉快(ユカイ)だったからだ。
これまで高知の他のうどん屋さんには、
ああいったメニューが無くて、衝撃的でもあった。
<初めて肉汁うどんを食べてから一年・・・!
また・・・!食べたいな・・・!>
"あの"吉川インパクトを、もう一度・・・。
『手打うどん 吉川』
直前にオジサンが入った。
そのオジサンに続いて、私も入る。
お昼時を過ぎた吉川の店内。
壁に沿うようにしてL字型に設けられたカウンターで、
数名の先客がうどんをすすっている。
「肉汁うどん、特大で・・・!」
先に入ったオジサンに続いて、
カウンター越し、私も注文。
「食べ方はどうしましょう・・・!」
店のお兄さんに訊かれて、
瞬間、戸惑う。
<食べ方・・・!
あぁ・・・たしか出汁を別にして・・・つけ麺にするか・・・!
そのままかけて・・・ぶっかけにするか選べるんだっけ・・・!>
前回は「つけ麺」の形で食べたので、
それならば、この局面は違う形で食べてみようと考えて、「ぶっかけ」で注文した。
『武蔵野風肉汁うどん
ぶっかけスタイル(特大)』
ズンッ・・・!
ズンッ・・・!!
ブルブルブルブル・・・!
<相変わらず細い・・・!
そして縮れて魅せる・・・クニュクニュ食感・・・!>
ぶっかけにすると、熱い出汁に浸かっているため、
どうしても麺の感じが徐々に変わっていってしまうが、
それでもイチイチ出汁につけなくていいので食べやすい。
<つけ麺スタイルとぶっかけスタイル・・・!
ふたつの肉汁うどんには・・・どちらにもそれぞれ短所があるが長所もある・・・!>
まるで人間と同じ・・・!
完璧な人間などいないと言われるように・・・!
完璧な肉汁うどんなど存在しないのだよっ・・・!
<ぶっかけにすると・・・のびる・・・!
つけ麺にすると・・・面倒くさい・・・!>
だが、それがイイっ・・・!
それぞれにそれぞれの特徴、個性があるから・・・!
だから・・・だからこそ・・・!
うどんも人間も魅力的なんだっ・・・!
完璧なうどんなどあったら・・・!
今ごろ俺はこんな馬鹿みたいにうどんばかり食べていないっ・・・!
たまにはオシャレな洋食屋へ・・・!
ビーフシチューでも食べに出かけているはずさ・・・!
完璧なうどんがあるのならば・・・そればかり食べていればいい話で・・・!
そもそも完璧の定義が自分自身でも100%わかっていないからこそ・・・!
うどんの世界の深みに嵌り・・・!抜けられなくなって・・・!
脳ミソうどんになっちゃってるんだよっ・・・!
吉川の肉汁うどん。
つけ麺スタイルと、ぶっかけスタイル。
二つの食べ方を持つそれは、
私に"うどんと人が織り成す世界の広さや深さ"を教えてくれたのだった。
(※ 実際は普通にうどん食べて帰っただけやけどねっ!)
◆ 手打うどん 吉川
(高知県香南市野市町西野1523)
営業時間/11時~14時(14時までに変更されている模様)
定休日/月曜日(月曜が祝祭日の場合はその翌日)
営業形態/セルフ
駐車場/10台
(肉ぶっかけ460円、ピリ辛鳥ぶっかけうどん460円、醤油うどん280円、武蔵野風肉汁うどん500円、
[大は100円増、特大は200円増]ちく天100円など)
『手打うどん吉川』の場所はココっ・・・!