<"生姜らーめん"を食べずして生きられない・・・>
晩酌の焼酎を煽りながら、僕はそう思っていた。
帰りに買ってきた小説を読んでいても、
心のどこかで常に"生姜らーめん"のことを考えていた。
<生姜らーめん・・・食べたい・・・!
あのときは、なんとも思っていなかったのに・・・!
いまは違う・・・!生姜らーめんのことしか考えられない!>
恋が始まりそうだった・・・。
あれから僕は、前回「りょう花」でそれを食べなかった理由を、ずっと考えていた。
<好きな人とわざと口を聞かないようにしたりする、
子供みたいな感情が自分の中に沸いてしまったいたのではないか>
恋が始まりそうだった・・・。
・・・いや、恋はすでに始まっていたのだ。
『らーめん工房 りょう花 南国店』
もう迷うことなんてなかった。
変化球はいらない。直球でいい。
注文は、もちろん・・・。
『生姜らーめん(大盛)』
<これが俺の渇望の一杯・・・!
はじめましてッ・・・!はじめましてッ・・・!>
穏やかに攻める、生姜。
<生姜が強烈に香ってくるかと思いきや・・・!
そうでもない・・・!すごくまろやかッ・・・!
シツコクない!カドがない!ふんわり優しく包み込んでくる!>
トロトロ豆腐と春キャベツ!
溶ける!溶ける!溶けおおす!
<なんだこの豆腐・・・!
前代未聞のトロケ具合・・・!
噛まなくていい!むしろ飲める!飲める豆腐!>
僕はJA(農協)に出荷する生姜農家だ。
「りょう花」の生姜らーめんがJA経由の生姜を使用している可能性は低いのではないかと思う。
つまり、僕が次のようなことを言っても、
僕に直接的な利益はないだろう。
つまり、僕が生姜農家だからこんなことを言っている
と思われたくない、と前置きした上で言うけれど・・・。
生姜らーめん!美味しい!
高知でもいくつかのラーメン屋さんに、"生姜らーめん"が存在することは知っていた。
しかし、僕はこれまでに生姜らーめんを食べなかった。
<どうせ生姜がスープの味も香りも
打ち消すぐらい効いていて、旨くないだろう!
俺が生姜農家だからと言っても、旨くないものは食べないぜ!>
だが、その考えはすべて間違っていたのかもしれない!
恋が始まりそうだった・・・。
・・・いや、恋はすでに始まっていたのだ。
『醤油らーめん』
いまでは、すっかり、塩らーめんの店として定着している「りょう花」
だが、ホームページを読むと、
最初の2年は醤油らーめん一筋だったというようなことが書かれている。
伝統の味などない。
最も美味しいものを求めて変わり続けるのが"りょう花"だ、
という風に書かれているから、当時の醤油らーめんの味とは、また違うのかもしれない。
りょう花独特の魚介出汁強めのスープ。ベースは同じ。
しかし塩や味噌で食べたときとは、また違った味と香りで魅せる。
『餃子』
パリパリの皮。
溢れ出る肉汁。
生姜らーめんは、4月22日までの期間限定。
<たとえ生姜らーめんの期間が終わっても、
りょう花の生姜らーめんは俺の中で生き続ける!
また会おう・・・またいつの日か・・・!>
晩酌の焼酎を煽りながら、僕はそう思っていた。
◆ らーめん工房 りょう花 南国店
(高知県南国市大桶乙1082-3)
営業時間/11時~15時・17時~22時
定休日/火曜日
駐車場/18台
(特塩チャーシューめん980円、温かいトマト拉麺840円、真麺490円、
特塩らーめん780円、塩630円、塩つけ麺750円など。大盛100円増)
『らーめん工房りょう花南国店』の場所はココ!
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