2月。
ボクは大豊町の山道を、高級な軽自動車で走っていた。
高知県最北端のうどん屋を目指して・・・。
『釜揚げうどん 遊』
砂利が敷き詰められた駐車場に
高級な軽自動車を停めて、降り立つ。
<やーん!めっちゃ久しぶり!
遊さん!元気にしちょったかねぇ!>
前回に訪れてから、約1年半ぶり。
旧友に会えたような、甘酸っぱいものが体の中に沸いてくる。
入店。
店主と奥さんだろうか。
厨房に、キリッとした男性と、パリッとした女性がいる。
「遊」は、待ち時間ありのセルフ店。
先に注文しなければならない。
ボクはカウンター越しにオドオドしながら、
パリッとした女性に注文した。
「ぶ・・・ぶぶぶ・・・ぶっか・・・」
ボクがいったいなにを言ったのか、ボクだってわからなかった。
けれども、パリッとした女性・・・すなわち女将さんには理解できたみたいだった。
女将さんは、いまから作るので座って待っていてくれ、と言った。
ボクは言われたとおりに座って待った。
水。
とにかく山。
眼下には「穴内川(あなないがわ)」が見える。
<素敵な環境だ・・・!
こんなところでうどんが食べられたら、どんなに最高だろう!>
とボクは夢見た。
夢は、案外すぐ叶う。
『ぶっかけうどん(大盛)
& ナス天+レンコン天』
<うわぁぁぁぁっ・・・!
窓の外も絶景だが!器の中も絶景ッ・・・!>
「遊」のトッピングは、
よくある1品ずつトングで挟んでトレイから取る方式ではなく、
あらかじめ皿に盛られたトッピングを皿ごと取る方式。
このときボクが取った皿には、
あらかじめナス天とレンコン天の2つが盛られていた。
食べる。
シッカリした弾力・・・反応・・・!
ムッチムッチの攻撃力が俺を襲う・・・!
<むほーん・・・!
キテマス!キテマス!麺のチカラ・・・!
ここまで来た甲斐があったぜよぉっ・・・!>
『肉うどん(大盛)
& ちく天+なんだっけ?』
肉の煮汁が混じったかけ出汁が、
ジンワリと心に染み入る。
店によっては、"温"と"冷"で、
麺の弾力がまったく違うように感じる場合がある。
しかし「遊」の麺の弾力は、多少はやわらかくなるものの、
温かい出汁に浸かっても、冷たいのと大きくは変わらない感じがした。
<食べた!食べた・・・!>
ボクは食べ終えて立ち上がって、食器を返却口へ持って行った。
それからテクテク歩いて店を出た。
砂利が敷き詰められた駐車場に停めた、
高級な軽自動車に乗り込む。
次に訪れたら、ボクはまたこの場所で、
同じような心境で、同じようなことを思うのだろう。
<やーん!めっちゃ久しぶり!
遊さん!元気にしちょったかねぇ!>
無限ループ・・・。
うどん無限ループ・・・。
◆ 釜揚げうどん 遊
(高知県長岡郡大豊町穴内2433)
営業時間/11時~15時
定休日/水曜日、木曜日
営業形態/セルフ(詳細はコチラの記事の文中で)
駐車場/有
『釜揚げうどん遊』の場所はココっ・・・!