ひろめ市場「タタキ丼」の迷宮 EP5/お城のいちばん船

投稿日:2014.01.27 更新日:

『EP4を読む』


ドンブリを手に、ファミーユのカウンター席に戻った。
隣に座る、愛媛から来たご夫妻の旦那さんが目を丸くした。

「まっ…!また食べるんですか…?」
「え……ええ………」

いったいどういうわけだろう。
私はまたしても『タタキ丼』を手に抱えていた。

<ダメだ……!
俺はもう俺自身にも止められない…!>

うどんに溺れ始めた初期の頃と同じ…!

食べたい…逢いたい…!
逢って食べたいという意思に自制が効かない…!

この感覚は危険…!

観始めたら気になり…追い続けてしまう…
月9ドラマの恋の行方のように…!

タタキ丼しか、見えない。

5杯目…!
『お城のいちばん船・鰹タタキ丼』

『いちばん船』は、お寿司屋さん。
お寿司屋さんのタタキ丼。

丼上を席巻する赤い群れ、鰹。

<赤い……!この鰹…赤身…!圧倒的…赤身…!>

もはや……!
この鰹は…鰹じゃない…!

これは……!

鰹型のシャアっ…‼︎

うどんがそうであるように、
タタキ丼も違っている…。

たとえば人がそうであるように、
個々それぞれが違っている。

タタキ丼は人であり、タタキ丼はシャアなのだ。

(ひろめ市場「タタキ丼」の迷宮
•完)

『番外編を読む』

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

竜一

1982年生まれ。高知で生姜農家をしています。うどんをかぶって寝たいほどうどんが好き。ラーメンとカフェも好き。農業家/ブロガー/農業界のうどん野郎/農業は生姜一本で稼いでます。

-高知市のカフェ

Copyright© 生姜農家の野望Online , 2018 All Rights Reserved.