高知初!横浜家系ラーメン「とさの家」チャーシューメン

投稿日:2014.09.29 更新日:

高知市はりまや町に『家系』のラーメン屋がオープンしたと聞いた。

<家系…はて…?>旅行以外で高知から出たことのない私は、いまひとつピンと来なかった。きっと多くの高知県民が概ね同じ反応だろうと思う。

豚骨醤油ラーメンの店らしい。

とさの家8
(看板の照明が消えているのは、最後にアレがアレしたからなんだよ!)

店先に大きな花輪が並んでいたので、場所はすぐにわかった。
『とさの家』と看板に書かれている。

初めての店。いつものように緊張したし躊躇もしたけれど、敵前逃亡できない。コインパーキングに車を停めてきたからだ。<駐車料金、無駄にするわけにはいかへんで!>なぜか関西弁になった。

入口の扉が開けっ放しになっていた。扉の開閉音がしないことを瞬時に察知した私は、わざとバタバタと足音を立てて入った。<気付いて!店員さん!俺という客がきましたよ…!>

そのとき店員さんがコチラを見て、「いらっしゃいませ」と言ってくれた。安心した。<俺はまだ透明になっていないようだ…>

事前に、小さい子にお金を渡して調べたところ、『とさの家』は食券制らしい。

券売機の前に立つと、"チャーシューメン"と書かれたボタンを探した。すぐに見つかった。

『チャーシューメン』は四種類あった。通常の"チャーシューメン"と、"中盛チャーシューメン"と、"大盛チャーシューメン"と、"ミニチャーシューメン"だ。価格はそれぞれ、八百五十円、九百五十円、千円、七百五十円とある。

気付いてしまった。
<並と中盛の差は百円なのに、中盛と大盛は五十円差…!>

さすがは私。ナイス洞察力。刑事は無理でも、警察犬くらいならやれそうな気がする。戌年だし。

<この局面…食べ切れるなら、誰がどう考えても"大盛"一択…!大盛こそが、コスパの中のコスパ…!CPってもんだろう…!>

人生に迷っても、ここは迷わない。だって戌年だし。
<犬は迷わないものですよ、はっはっはっ!(知らんけど)>

私はカンフーの使い手を彷彿させる華麗な動作で券売機に千円札を吸い込ませ、"大盛チャーシューメン"のボタンを連打。押しまくった。

券売機が吐き出した白い食券を手に空席を探す。L字型のカウンターが奥に伸びている店内は、想像していたよりも広い。探すまでもなく目の前の席が空いていた。そこに腰を下ろそうとしていると店員さんが寄ってきた。条件反射的に食券を渡した。

渡すときに、「これ、お願いしますっ!」と言っておきたかったが言葉にできなかった。結果、「こぅぇっ!」と私は発した。また随分、略してしまったものだと反省した。

とさの家4

そして、「麺、固めで!」と注文した。今度はまろやかに発声できた。<うどんもラーメンも…固い…固いのが…イイッ…!>

ラーメンを作ってもらっているあいだ、湯がグラグラと沸き立つ寸胴をカウンター越しに眺めていた。

どんなラーメンが出てくるのかと楽しみで、なんだかワクワクする。NHKで番組が持てそうな勢いだ("ワクワクさん"的な意味で)。

とさの家5

カウンター越しに「熱いので気をつけてください」と言われ、ドンブリを受け取った。上部を持てばいいのに下部を持ってしまい、本当に熱くて声が出そうになった。だが百姓根性で耐えた。

とさの家6

<海苔が立ってる…!>
でき上がったチャーシューメンからは、露天風呂みたいに湯気が昇っていた。

クリーム色のスープに大量に浮かぶチャーシュー。何枚入っているのかわからない。何が起きるかわからない人生と同じようだ。

とさの家7

<なんだ!この麺…!>
麺を引き上げて驚いた。

太いっ!

私は目をちょっとした錠剤くらいに丸くした。
<博多豚骨ラーメンによくあるみたいな細麺ではなく、極太麺。ちょっとした丸太くらいあるかもしれない…!>

その幹に喰らいつく。
<すごいな!すごいなこれ!>これまでに食べたことがないような麺だ。<食べ応えがすごい!>

固めで注文したことも作用しているのか、太さ、弾力、圧倒的攻撃力。

極太麺に驚愕していると、近隣から「ラーメンはスープでしょ」という、聞き飽きるくらい聞いた台詞が耳に入ってきた。<スープねぇ…>丼に口をつける男らしいスタイルでスープを飲んだ。

<OH!ガッツリ!>
"昔ながらの中華そば"、その真逆をいくような現代風の濃密な味わいでボディ強め。<俺が力石じゃなかったら倒れているところだぜ…!>と思った私は『あしたのジョー』を一度も見たことがない。

終始、「すごいな!すごいな!」と麺に驚き、スープに驚きながら食べていると、新客が入ってきた。しかし麺切れを告げられている。<ギリギリだったのか俺…!>

時刻はまだ午後八時半くらいだった。
<ツイている…!だがこれで来年の分の運もすべて使ってしまった気がする…>

とさの家2

カウンターの側面に貼られた紙に、途中から薬味を入れると良い、最後に酢を入れると良い、みたいなことが書かれていた。脇に、『おろしニンニク』『おろし生姜』『豆板醤』が置かれている。

とさの家1

素直さに定評のある私は、その張り紙の通りに食べることにした。

最初に、おろし生姜を入れて食べた。次に豆板醤を入れて食べた。どんどん味が変化する。面白い。<うわー!なにこれすごーい!>女子高生のようにキャッキャした。おろしニンニクはやめておいた。

とさの家3

最後にお酢を垂らす。それまで「オッス!」という感じだったスープが、"おっ酢"の効果で一気にまろやかになり、「おす~ん」といった雰囲気になった。

<一杯のラーメンが薬味や調味料を入れるごとに変化する様は、ドラゴンボールのフリーザやセルやブウに通ずるものがある>

ドラゴンボールは私の青春だった。

<世界中に散らばった七つの家系をすべてを集めると、どんな願いでも叶うのかな…>

センチメンタルジャーニーな気分になった。
<伊代は十六…俺はもう三十二だ…伊代の倍も生きたオッサンなのよ…!>

何が何だかわからなくなってきた。もう家に帰ろう。家系の店から家に。家ーい…。

とさの家8

◆ とさの家
(高知県高知市はりまや町1-4-22 川崎ビル1F)
営業時間/11:00~15:00、17:00~24:00
定休日/月曜日
営業形態/食券制
駐車場/無

 

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竜一

1982年生まれ。高知で生姜農家をしています。うどんをかぶって寝たいほどうどんが好き。ラーメンとカフェも好き。農業家/ブロガー/農業界のうどん野郎/農業は生姜一本で稼いでます。

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