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セルフうどん さぬきや 【麺屋100店行脚・4店目(1)】

投稿日:2014.11.25 更新日:

高知市神田の細い路地を、高級な軽自動車で突っ走っていた。

「そろそろ着くよ」
私はアクセルをゴンゴン踏み込みながら、助手席に乗るブランに言った。

「こんなところに、うどん屋があるんだねぇ」
そう言うブランは、なんだか楽しそうに見えた。

さぬきや・釜玉・かけ6

「はい、到着!」
辿り着いた『セルフ さぬきや』の駐車場には、たくさんの車が停まっていた。

「じゃ、早く行って早く食べてこなきゃ」
と言って、ブランは助手席のドアを開けた。

そのときには、ブランは若い男性の姿になっていた。
今の彼は、誰が見ても人間だ。

「今回からブランも調査に同行させる」
と、黒ずくめの男から電話がかかってきたのは、昨夜のことだった。

「犬を飲食店に連れて行くことなんてできないよ」
私が言うと、黒ずくめの男は微笑した。

「ブランが犬に見えなければ大丈夫だろう」

「え…?言っていることの意味がわからない」

「ブランを人間の姿にすれば、なんの問題もないと言っているんだ」
そう言う黒ずくめの男は、冗談を言っているような口調ではなかった。

「我が組織の総帥は、ブランを完全な球体にできると仰っているくらいだ。ブランを人間の姿に変えることなど容易にできる」

黒ずくめの男はさらに続けた。
「ブランが人間モードにスイッチ!、と思った瞬間から人間になれるように、すでにブランにはヤヴァイ薬を飲ませてある」

「ええっ!」
衝撃の展開に私は仰天した。

「但し、ブランが人間の姿になっていられるのは、1時間だけだ。その間に飲食店から出て来なければならない。でも余裕だろう?」

「まぁ、1時間もあれば…」

「では次からブランと共に調査するんだ」
と、黒ずくめの男は言った。

「元はと言えば、君の調査報告の内容が簡易的でイマイチだったから、総帥の判断でこうなったんだ。ブランと仲良くやるんだぞ」
電話はガチャリと切れた。

「入るよー!」
『さぬきや』の出入口に立ったブランは駐車場のほうを振り向いて言った。

今の彼は、誰が見ても人間だ。

『(2)を読む』

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竜一

高知で生姜農家を経営しています / 飲食店が好き / 飲食にたずさわる人が好き / 高知のグルメ情報をまとめたサイト「生姜農家の野望Online」を運営中 / 大好きな飲食店を知ってほしくて書いています。

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