『第9話-1を読む』
※ 本日2連続更新です。
続けて読みやすくするために
「第9話-1」をあとから更新しています。
暖簾をくぐり、店内へ。
ここもセルフ方式。
狙ったわけではないが、
思えば今回の6軒すべてがセルフ店だった。
うどんにハマリ始めた頃。
私は香川のセルフが恐かった。
どうすればいいのか、わからないよ♪
だったからだ。
でも大丈夫。
わからない素振りを見せていたら、
お店の人が教えてくれる。
最近の香川のうどん店は、
県外人慣れしているから大丈夫だ。(笑)
最終局面。
お母さん、
『かけうどん』
お父さん、
『ぶっかけうどん』
嫁と竜一、
『釜玉うどん』
もう食べられない。
そう言っていたはずのお母さんは、
トッピングに『カボチャ天』を取り…!
嫁と竜一は……!
『ちく天』を取る暴挙っ……!!
最後なんだ……!
悔いが残らないようにしたいっ…!!
まっとうする……!
うどん人生っ……!!
カウンターに置いてあった
無料の薬味、『青唐ちりめん』
青唐辛子とチリメンジャコの佃煮
というものを、折角なので載せてみた。辛いらしい。
すでに空き容量の少ない胃袋に…!
ズシッと落ちる………!
モッチモチの釜揚げ麺…!!
予想していたよりも『はゆか』、1玉が多い。
しかし………!
ありがたいっ……!!
頭の天辺から……!
足の爪先まで………!
体中をうどんで
満たせるこの感覚っ…!!
「お母さん、よう頑張ったねぇ♪」
嫁の言葉で我に返る。
見るとお母さんは『かけ』を完食していた。
「いやぁ、腹張った!」
と笑うお父さんの器も空になっている。
「さすがに、もうよう食べませんねぇ」
竜一も苦笑しながら、釜玉を平らげた。
お疲れさまでした!
その帰り道………。
高速道路、大雪。
(おとうさんといっしょ・完)
◆ 本格手打うどんセルフ はゆか
(香川県綾歌郡綾川町羽床下2222-5)
営業時間/10:00~17:00
定休日/月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
営業形態/セルフ
駐車場/23台