香川県小豆島にある世界一狭い海峡「土渕海峡」をあとにした私は山に登っていた。
……と言っても、もちろん「車で」である。
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こ、これは……!
小さな島だが、大きな山がある!
断崖絶壁の上に私はいた……!
「とんでもない道だな……」
絶句せざるを得ない。
カーナビで見ると、道が稲妻形になっている。
「ここを行った先にあるのか……!?」
銚子渓……!
お猿の国がっ……!!
「銚子渓」と書いて"ちょうしけい"と読む。
小さな島なのに、観光名所の多い小豆島の中でも有数の人気スポット。
そこにいるという……
猿……!
お猿っ……!!
「猿に会いに行くのも大変だ……」
などと言いながら走る、断崖絶壁にそって作られた稲妻形に伸びる坂道。
そのとき前方……。
なにやら発見……!
なにかいるっ……!
瞬時にわかるそれ……。
さ、さささ、猿じゃないか!あれ!
そうです!猿なんです!
私が変な猿なんです……!
いや、正確にはまったく変ではない。
しかし………
普通じゃないぞ!この状況っ!!
「私が農業している田舎でも、イノシシやタヌキ、あるいは野ウサギが道を横断。この程度のことはよくある……」
だが猿……!
しかもこの量……!
大盛の猿に見舞われる!
こんな状況、早々ない!
いきなりの異空間。
猿の歓迎……!
「"桃源郷"という言葉があるが、これ…言うなれば"猿源郷"……」
片足どころか両足……
もうすでに踏み入れているのだ!
猿の世界へ……!
小豆島銚子渓 自然動物園「お猿の国」
![小豆島 銚子渓 お猿の国](https://syoga-udon.com/wp-content/uploads/2018/01/8e3fd0ff9b56e0df4180588ed8fdcd6f.jpg)
小豆島 銚子渓 お猿の国(2017年3月下旬に訪問)
駐車場に車をとめ、ひとまず入口で記念撮影。
お猿の国とのことで、カニをイメージした竜一。
「どういう意味かわかるだろうか……」
ククク……。
猿といえばカニ。
さるかに合戦だろうっ!!
反応を見なくても、スベッたことがわかる。
微妙なジョークを交えて園内へ(よく見るとどこかにイヌがいる)。
入口で入園料を支払う。
- 大人/380円
- 小人/190円
銚子渓「愛の泉」
入口すぐの所に「愛の泉」があった。
「愛の泉……私の心のことを言っているのか……」
![小豆島 銚子渓 お猿の国 愛の泉](https://syoga-udon.com/wp-content/uploads/2018/01/43476514bff112c50c6b35f350ebaf17.jpg)
小豆島 銚子渓 お猿の国「愛の泉」
気になって行ってみると、そこには……
乙女とバンビ像が!
この像、ただの像ではない。
文化勲章を受章した彫刻家「圓鍔勝三(えんつばかつぞう)」さんによる愛を表現した作品とのこと。
さらに碑文がある。
![小豆島 銚子渓 愛の泉 湯川秀樹の碑文](https://syoga-udon.com/wp-content/uploads/2018/01/f39d65c7fd3d46bb28eebb260da39e7a.jpg)
小豆島 銚子渓 愛の泉 湯川秀樹の碑文
こちらの碑文はノーベル賞を受賞した理論物理学者「湯川秀樹」さんの書とのこと。
「文化勲章受章者に、ノーベル賞受賞者。ラインナップがすさまじい……」
お二方とも、いまは故人となられているが……。
「とんでもない二人の作品をさり気なく設置しているお猿の国!只者ではないな……」
愛の泉をあとにして、園の奥へと歩く。
すると……。
お猿の国は、お猿だらけ!
第1猿人発見!
「猿だ……」
ついに全貌表す……!
お猿の国……!!
![小豆島 銚子渓 お猿の国の猿](https://syoga-udon.com/wp-content/uploads/2018/01/92ca70c9685f9937ba4ddb39a48796dc.jpg)
小豆島 銚子渓 お猿の国
向かうところ!
猿だらけ……!!
見ればそこに……
猿がいる!
猿……!
猿っ……!!
猿しかいない!
そんな園内……!
遊ぶ猿!
たわむれる猿……!
「待てっ!これってもしかして、噂の……」
お猿の国名物?「猿団子」!
猿団子っ……!!
「冬の寒い日、猿が1か所にかたまって互いの体温で温め合うという……」
噂の猿団子!
「か、かわいい……」
群れで行動することで知られる猿。
お猿の国、猿の群れは2つあるとのこと。
ひとつが「団十郎」をリーダーとする、
A群!
もうひとつが「トラ」をリーダーとする、
B群!
内訳は……
- A群/300匹
- B群/200匹
「仮に合戦が起きた場合、A群のほうが有利ではあるだろうが、B群が騎馬隊などを所有していた場合はどうなるかわからない……」
猿の群れを見やるも……。
「この子たちはどっちの群なのだろう。わからない……」
「キミはどっちの群だい?」
話しかけるも、遊びに夢中……。
猿だけじゃない!お猿の国「鹿(バンビ)」と「孔雀」もいる!
猿団子を眺めていた竜一。
背後の気配に気付く。
「なにかいる……」
こっちを見ている……。
シカ……!?
バンビ……!?
「さ、さっき、ブロンズ像になっていたバンビが……」
生身のバンビとなって現れた……!
ちょっとしたホラー。
かわいいホラー……!
腰を抜かしつつ、お猿の国の奥へ逃げると……。
今度は孔雀……!
威風堂々……!
孔雀がいた……!
この孔雀、かつて「小豆島孔雀園」にいた孔雀とのこと。
「昔、修学旅行で行ったことがあるぞ!孔雀園……!」
珍しい「白孔雀」もいる。
白い……!
洗い立てのシャツのようだ!
「猿団子」少人数版!
先ほどの「猿団子」は、大人数によるものだったが、2匹~3匹で構成される少人数版もある。
親子による猿団子もある。
か、かわいい……。
「白孔雀と対照的に、黒く汚れきった私の心が浄化されていくようだ……」
かわいい……!
お猿、かわいい……!
渓谷らしい、大きな岩。
滝……!
紅葉のシーズンには、素敵な景色が見られそうだが、それ以外のシーズンもなかなか……。
お猿につぐ、お猿。
しかし……
「お猿。それだけじゃないお猿の国」
癒やされた!
銚子渓「お猿の国」の所在地、開園時間、入園料
所在地/香川県小豆郡土庄町肥土山字蛙子3387-10(地図)
営業時間/8:10~17:00
定休日/無
駐車場/有
入園料/大人380円、小人190円
* お猿の国のお猿はかなり人慣れしていますが、それでもいくつか注意点があります。猿とのあいだでトラブルを起こさないためにも、事前に下記リンク先の公式サイトに記載された「お猿さんの注意点」を読んでから行くのが無難です。