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ひやかけ。
『ひやひや』とも呼ばれるそれは、
冷たい麺に冷たい出汁をかけて食す、暑い夏に最適なうどんである。
しかし、うどん屋さんでそれを提供するためには、
通常のかけ出汁とは別に、ひやかけ専用の出汁を用意する必要があるようで、
「そんなメンドイことやれるかや!」的な高知らしいノリで、
これまで高知のうどん屋さんでは、あまり実施されて来なかったように思う。
だが、近年、新興店を中心に、
高知でも『ひやかけ』を提供する店が増えてきた。(よね?)
夏。
蝉が鳴く。
「みんみん」鳴く。
蛙も鳴く。
「ゲロゲロ」鳴く。
日本の夏、ひやかけの夏。
喰うか、喰わぬか。
喰えば、分かるさ。
迷わず喰えよ・・・!
ひやかけ・・・!
ひやかけ・・・!
灼熱の酷暑の中で・・・!
火照った体を冷やし切れ・・・!
ひやかけデビューは、夏デビュー。
俺のひやかけデビューは・・・!
今年も歩道橋の下からだ・・・!
『手打ちうどん まるしん』
最近のまるしんは、ピーク時の混雑が生半可ではないことを考慮して、
開店時間だと思っていた10時30分を少し回ったところで駐車場に到達した。
が・・・!
店の中に人影は見えるものの、
店前に置いてある『営業中』と書かれた木の看板は裏を向いていて、
他の客は一人もいない。
<まだやってねぇみてぇだな・・・!>
「すみません・・・やってますか・・・?」
とでも言いながら入店すれば、
「構いませんよ・・・!どうぞ・・・!」
なんていう風に食べられそうな雰囲気でもあったのだけれど、
そういうのは、気が引けてイヤだ。
思えば、6ヶ月ぶりのまるしんだった。
<営業時間・・・!変わったのかな・・・!>
とりあえず、11時になれば開くだろうと考えて、
近くにある土佐山田では有名なスーパー『バリューかがみの』の駐車場で、
カーラジオを聞いて、30分弱の時間を潰すことにした。
バリューかがみのに出入りする客。
やたらと爺ちゃん婆ちゃんが多い。
見ると、今日はシルバーデーで、
13時まで65歳以上は何%割引きだとか書いてあった。
<だからか・・・!でも・・・そういえば・・・!
オビ=ワンとかオバ=アはこういうの気にしないな・・・!
俺もポイント5倍だとか・・・!そういうの気にならない・・・!
細かいことが気にならないのは血統なのかな・・・>
などと考えながら、
まったく面白くも何とも無いラジオを聞いていると、時間が来た。
11時だ・・・!
『バリューかがみの』から、
数百メートルほどしか離れていないと思われる『まるしん』へと引き返すのに、
大した時間は掛からなかった。
(エピソード2へ続く・・・!)
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