いつだったか。
何処かに行った帰りだった。
夜はどっぷりと更け、
日付が変わろうとしていた。
夕飯も食べぬままに・・・!
<もう近くのスーパーは開いてねぇ・・・!
コンビニの弁当もなぁ・・・!>
その時・・・!
竜一の脳に走る・・・閃光・・・!
<ああぁぁぁっ・・・!
そうか・・・その手があった・・・!>
高知が誇る・・・!
お弁当&コンビニエンス・・・!
くいしんぼ如月っ・・・!
<如月は名案・・・!よもやの閃き・・・!
ククク・・・!ちょうど良い機会だぜ・・・!
久し振りに・・・如月のうどんを食べ散らしてやる・・・!>
『うどん』
如月のうどんの梱包は優秀。
ラップで被って輪ゴムで止めてあるから、
"蓋付きの状態"では、例え引っ繰り返ったとしても、汁が一切撒け出ない。
(蓋を外した状態では、さすがに撒けるかも)
ラップという名のフィルターを通して見る、魅惑の如月うどん。
鼻息荒く、ラップを外してゆく。
やや・・・!
ややややややや・・・!
カマボコ・・・!
圧倒的っ・・・!
レンコン柄・・・!
つるつるタイプ、しこしこタイプ、
滑らかタイプ、モチモチタイプ。
うどんにも、いろいろあると思うのだけれど、
これは、むにゃむにゃむにゃむにゃタイプ。
『のり弁アラカルト(チキンナンバン)大盛』
<うどんだけでは・・・!焼け石に水・・・!
俺の腹・・・貯蔵庫は満たしきれねぇ・・・!>
やはり如月といえば、
『チキンナンバン』
コイツが如月のド本命っ・・・!
というわけで、
唐揚げや玉子焼きなど、5種類から選べるおかずは、
当然、チキンナンバンを選択。
<ぬぉぉぉぉっ・・・!
至って・・・チキンナンバンの味・・・!>
如月のチキンナンバンを初めて食べたのは、小学生の頃だった。
20年、ほとんど変わっていないように感じる、安心の味である。