「ふおぉぉぉぉぉ・・・!
たしかにこれ・・・美味しそう・・・!」
ある日、先輩うどん愛好家Tやくさんのブログを見ていると、
とても美味しそうな一杯のうどん画像が掲載されていた。
「コイツが噂に聞く吉川の新メニュー・・・!
武蔵野風肉汁うどんかっ・・・!」
暫し、画像を眺めて味を想像。
止め処もなくアゴを滴る、ヨダレ。
「あかーん・・・!もうあかーん・・・!
ううう・・・我慢不能・・・辛抱限界っ・・・!
俺も次の休みに喰いに行ってやるっ・・・!」
そう心に誓った。
がっ!
行った8月25日。
外から見やる『吉川』の店内、やけに薄暗い。
入口の戸には白い紙が張られている。
この時点で悟った。
十中八九の定休日。
張り紙を見ると、やはり。
29日まで盆休みを取るという旨が書かれていた。
<フッ・・・よりによって俺が参上した日から5連休か・・・!
まぁしょうが無い・・・俺は生姜農家だし生姜ない・・・!
いろんなことが起きる・・・!それが人生・・・!
なぁに・・・!こんな日もあるさ・・・!>
などと自分に言い聞かせて、山田の『まるしん』へ行った。
後日、竜一。
再び、吉川へ。
<ククク・・・!何度でも出向くぜ・・・!
吉川の肉汁うどんを攻略しないと見られねぇんだよ・・・!>
真のエンディングがっ・・・!
<吉川の武蔵野風肉汁うどんを喰わずして・・・!
武蔵野風肉汁うどんを語ることなかれ言うてね・・・!
ふひっ・・・ふひっ・・・!>
『手打うどん 吉川』
(豪雨にて店舗画像撮影不能でした → 後日撮影しました)
2009年12月以来、久し振りの吉川。
(前回訪ねた時の記事はコチラっ! → 『手打うどん吉川 かけうどん』)
<たしか・・・吉川はセルフだったよな・・・!>
雨が激しく降る中、
駐車場に停めた車から店の入口まで全力疾走。
入店してすぐ右側にあるカウンター。
その上部に書き連ねられたメニューを見やり、
『武蔵野風肉汁うどん』の文字をさがす。
<あれ・・・!あれ・・・!
肉汁うどん・・・どこにある・・・!?>
なかなか見付けられない。
カウンターの向こう側で、店主だろうか、
男性の店員さんが、私の注文、発声の瞬間を待っている。
焦るっ・・・焦るっ・・・!
セルフ店ならではの焦りが・・・!
竜一を襲う・・・!
<どうしよう・・・どこに書いてあるのかわかんねぇ・・・!
聞くっ・・・!?聞くっ・・・!?あるか聞くっ・・・!?>
自分で自分に問う・・・!
正に・・・自問自答・・・!
安堵したのは、
ホワイトボードにマジックペンで書かれた文字を見付けた時だった。
<あったぁ・・・!!
武蔵野風肉汁うどん・・・あったぁ・・・!>
感動、ウォーリーを探し当てた際に匹敵。
溢れ出る涙を拭いながら、
カウンター越し、注文。
すると、少し時間が掛かるから座って待っていてくれと言うから、
それに従い、空いている席に座って瞑想の練習などをしながら待つ。
5分ほど練習した頃だっただろうか。
「肉汁うどん・・・お待ちのお客様・・・!」
呼ばれた。
カウンターにうどんを取りに行く。
黒いお盆に載せられた肉汁うどんの重量感が、
ズシリッと腕から肩へと伝わる。
これか・・・!
これが俗に言う幸せの重みっ・・・!
ありがてぇっ・・・!
ありがてぇっ・・・!
『武蔵野風肉汁うどん(つけ麺)・大』
『つけ麺』か、汁に浸かった『ぶっかけ』か、
食べ方を選べると書かれていたが、
元来、醤油やぶっかけなどの冷たいうどんが好きな私は、迷わず『つけ麺』を選択。
麺量は、攻撃的メニューであることを警戒して、あえての『大』
『特大』は自重。
大きく切られた白ネギと揚げ、
そして、豚が泳ぐつけ汁。
つけ汁・・・!?
いいえ、正確には、温泉。
つけ汁という名の、温泉。
温泉パラダイス。
そこへ豪快に麺を浸す・・・!
いわゆる・・・!
入浴っ・・・!
麺が・・・!
つけ汁温泉に・・・!
入浴っ・・・!
そして風呂上り・・・!
湯気漂う・・・純白のうどんを・・・!
ワシワシと食べおおす・・・!
うぉぉぉぉぉおおおおおおお・・・!
<甘いっ・・・!麺が甘い・・・!
しなやかに・・・喉奥に落ちてゆくっ・・・!>
相変わらず細い麺は、
以前よりもモチモチとした食感が付いて、
喉越しも良くなっているように感じる。
『つけ汁』と言うと、うどんでもラーメンでも大抵が濃厚な味をしているけれど、
吉川のつけ汁は、それとは異なり、少し味噌汁風でもあり、
ご飯に合いそうというか、つけ汁にありがちなシツコサは無い。
黙々と食べおおした、竜一。
若干、後悔。
<ううう・・・うううううう・・・!
やっぱり特大にしときゃ良かった・・・!>
セルフ店の吉川。
1玉の量は元々少なめ。
それは解っていたが、
攻撃的メニューへの警戒感から特大を自重したのが完全に裏目。
「迷ったら・・・勝負だろうがっ・・・!」
の鉄則を、守らなかった報い。
普段から特盛特大の荒波に揉まれ、
特盛特大の苦しみを無駄に乗り越え続けている竜一のお腹には、
肉汁うどん大盛を食べ終えても、まだ半量ほどの空きがあった。
<だが・・・これも人生・・・!
学習した俺は・・もう次からは誤らねぇ・・・!
次から吉川では特大一択だっ・・・!>
食器を返却して店を出ようとしていると、
戸の側に見つけた、紙。
『ご自由にお取り下さい』と書かれたそれを一枚取って、
ドシャ降る雨の中を車へと走った。
◆ 手打うどん 吉川(香南市野市町)
営業時間/11時~15時
定休日/月曜日(月曜が祝祭日の場合はその翌日)
営業形態/セルフ(丸亀方式)
駐車場/10台
(武蔵野風肉汁うどん・並500円・大600円・特大700円など)
『手打うどん吉川』の場所はココっ・・・!