日清食品が、2017年9月11日に発売した新商品「お椀で食べるカップヌードル」をご存じでしょうか。
同時に「お椀で食べるチキンラーメン」も発売されているわけなのです。*価格は、いずれも3食パックで230円(税別)。
さらに、1年前の2016年9月12日には「日清のどん兵衛 お椀で食べる小うどん ゆず香るだし仕立て」という商品も発売されているんですねぇ。
なんだこれは、と調べてみると、どうやらこれは日清さん的に"小世帯のシニア向け"に売り出した商品とのこと。
お椀で食べるカップヌードルだったり、チキンラーメンだったり、どん兵衛だったり……。
想像してみてください。
お爺ちゃんが、お椀を片手にカップヌードルをすする姿を。
私はなにか、ほっこりしました。
「ああ、ええなぁ」と、しみじみ思いました。
おかずにもう一品どうですか?味噌汁代わりに食べてください。
そんな意図があるようですが、もう私の頭の中にあるのは、台所の椅子に腰をかけ、お椀に入ったカップヌードルをすするお爺ちゃんの姿だけですよ。
なにか「新しい和食」を感じませんか?
「こんな塩分の高いものを年寄りに食わせたらいかん!」と立腹なさるかたもいらっしゃるかもしれませんが、そういうことはさておき、お椀でカップヌードルをすするお年寄り、という構図を想像すると素敵じゃないですか。
94歳で亡くなった私の曾祖母も、徳島製粉の「金ちゃんラーメン」であるとか、ハウス食品の「うまかっちゃん」が好きで、おかずがないときによく食べていました。
その姿を懐かしく思い出すのです。
即席麺の新商品を見て、新しいはずなのに、むしろ懐かしい光景がありありと蘇ってきたとき、「インスタントラーメンは、日本の国民食になったなぁ」と実感しました。
まあ、お椀で食べるカップヌードルって、もはや"カップ"ですらないですけどね。
実食した記事:日清のどん兵衛「お椀で食べる小うどん」読み方は「こうどん」だよ!
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