高知県中東部に位置する、香美市土佐山田町にあるうどん店は、「さかえ」「久五(ひさご)」そしてここ『まるしん』と3店のみ。しかしいずれも粒ぞろい。
中でも『まるしん』は行列ができるほどの人気店として知られる。
うどんをそれほど食べに行かない人が相手でも、「山田の歩道橋の下にあるうどん屋さん」と言えば、大抵は話が通じる。
これまで竜一がブログに書いた『まるしん』の話は18記事にのぼるが、近年はあまりの人気ぶりにより気軽に行きづらくなってしまい、かれこれ2年ぶりの来店。
「手打ちうどん まるしん」の店内
カウンターとテーブル席で構成される『まるしん』の店内は、それほど広くはなく、おそらく20人も座れない。
お昼どきは、その店内が超満員になる。土日にいたっては、昼どきでなくても行列ができることがよくある。
「手打ちうどん まるしん」のメニュー
注文したのは「天ぷらおろし」。
平日の午後2時半頃と、わざとピーク時を外して行ったためスムーズに入店できたが「できあがりに25分ほどかかる」と伝えられて一瞬「えっ!?」と思った。
しかし待つ!
25分後………。
天ぷらおろし
降臨した、天ぷらおろし!
天ぷらが……!
はみ出ている……!
メニューには「天ぷらおろし」とだけ記載されているため、「天ぷらおろし醤油」なのか「天ぷらおろしぶっかけ」なのか、わからない仕様だが、
正解は醤油!
天ぷらおろし醤油!
醤油うどんの系統だ!
それにしても………
とんでもない天ぷら量!
高さがおかしい!
打倒スカイツリーを目指しているとしか思えない高さ。
一つ一つの天ぷら自体が「巨大」である!
▲ おろし生姜は別盛で入れ放題。これが嬉しい。
生姜をたくさん入れたい場合、
入れられるんだよ!
さらには「ゆず酢」が付くことで、途中から味を変化させることが可能となっている。
▲ 上空から見た図。
ほぼ麺が見えない。
大きな花のようだ。
咲いている……!
まるしん……
天ぷらの花が咲いている!!
▲ すらりと整った麺線。
ムッチムチのアルデンテ!
温で食べても美味だけれど、冷やしていただくと、より麺の弾力、舌触りをダイレクトに感じられる。
「まるしんの醤油うどんは、醤油を多めにかけて強く効かせたほうがおいしい……」
醤油と非常に相性のよい麺だからこそ、醤油をしっかり絡めると、ただでさえ強い攻撃力が、より上がる。
2年ぶりにいただいた『まるしん』で特筆すべき出来事は、うどんを持ってきてくれた際のこと。
「よかったら天ぷらにかけてください」と、ご主人が示す手の先にあったのは「天つゆ」。
卓上に「天つゆ」が置かれていたのだ。
「天つゆ」が用意されている、うどん屋さんはめずらしい。
出汁に浸けて食べるのが一般的だが、私がたまにやる食べ方は「醤油うどん」においても「ぶっかけうどん」においても、卓上に「醤油」があれば、醤油を天ぷらに垂らしていただく食べ方。
これは昔、うどん屋のご主人に教えてもらった食べ方である。
試しにその"天つゆ"を『まるしん』の天ぷらにかけて食べてみた。
「これはもうほとんど、天ぷら屋さんのクオリティですよ!」
「手打ちうどん まるしん」の所在地、営業時間、定休日、駐車場
所在地/高知県香美市土佐山田町楠目339-1(地図)
営業時間/11:00~18:00
定休日/月曜日
駐車場/有
一人行きやすさ/◎ カウンター席あり。混雑時を避ければいける
子連れ行きやすさ/△ 座敷なし。幼児連れはつらいかも……