続き~!
前編はコチラ→ 『うどんの岡崎 ~前編~』
復活した『うどんの岡崎』に行ったのは、9月下旬。
営業再開から1ヵ月といったタイミング。
おそらく、もうそろそろ、
かつての勢いを取り戻し始めている頃だろう。
人混みを避けるためにも、
ここは、開店勝負・・・!
開店勝負しかねぇ・・・!
向かう車の車中、胸が高鳴った。
岡崎に開店勝負を仕掛ける。
そんな日が、また来る。
数ヵ月前にそれを想像することは、不可能。
見ることさえも出来なかった夢。
その夢が今、現実に叶おうとしている。
店の人と、注文以外でまともに言葉を交わしたことも無い。
正直に言うと、店主の顔さえもロクに覚えていない。
だが、岡崎は紛れも無く、
私の心の恋人。
顔だの言葉だの、
所詮は、まやかし。
大事なのは、
魂で繋がっているかどうか。
しかし、竜一クオリティ、相変わらず。
開店時刻の11時に、
5分ほど遅刻して、到着。(*´σー`)エヘヘ
『うどんの岡崎』
既に、店内には、
数名のお客さん。
しまった・・・!
この5分の遅れは致命的だったか・・・!
店内を見渡す。
どこか・・・どこかに・・・。
座れる所は無いものか・・・。
彷徨わせた視線は、
空いたイスにロックオンして、止まる。
この間、約4秒弱。
あった・・・!
あった・・・!
おれのいすぅぅううう!!
座る席はあった。
これで安心。
心置きなく頼める。
「釜玉の大♪」
元々、少し特殊な岡崎の注文システム。
以前はたしか、
注文を紙に書いて手渡していたと思ったのだけど、
新生岡崎は、通常のセルフ店のように、
注文を口頭で伝える方式になっていた。
注文しても、すぐにはうどんを手渡されず、
うどんの代わりに番号が書かれた木札を貰って、
大人しく席で待つ。
昔と変わらない店内。
なんだか、夢の世界にいるかのよう。
しばらくすると、厨房の方から、
店のおばさんの声が聞こえて来る。
「番号札5番で釜玉をお待ちのお客様~」
永遠に消えてしまったと思っていた夢。
もう叶うことはないと思っていた夢。
夢は、叶う。
夢は、ドンブリの中で叶えられる。
うどんの岡崎
『釜玉うどん(大) & かきあげ』
感動・・・!
感動の、再会・・・!
カウンターに取りに行って、テーブルに戻って来た頃には、
涙で、うどんがぼやけて見えなかった。
以前は、麺にもっとプリプリとした感覚があったように思ったのだけど、
今は、プリプリ感が少なくなって、
その分、シコシコとした食感が強くなっているように感じる。
『かけうどん(大)』
かけの出汁も、以前の味とは少し違っているような気がした。
食べていると、どうしても無意識に、
以前の味と、今の味を、
記憶の糸を手繰り寄せながら、比べてしまう。
だが、実際には、
以前とまったく同じ味である必要は無い。
以前とは違う味。
それこそが、新生・岡崎の新たなる"味"なのだから。
帰る車中。
鼻の奥でフンワリとまだ漂いしらせる小麦と卵の香りを嗅ぎながら、そう思った。
また気が向いた時に、ふらりと見に行こう。
20ヵ月前、突然に覚めてしまった夢の続きを。
◆ うどんの岡崎
営業時間/11時~13時30分頃(暫定)
定休日/火、金、土曜日(暫定)
営業形態/セルフ
駐車場/6台
(釜玉大350円、かけうどん大300円、かきあげ80円、ちくわ天80円など)
うどんの岡崎の場所