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【高知】セルフうどん「ひなた屋」サバの突撃

投稿日:2012.04.26 更新日:

実は、「勝手にうどん振興協会」を勝手に設立している私は、
目当てのうどん屋さんに行く際に、通り道にあるうどん屋さんの状況を逐一確認している。

うどん屋さんの経営は難しいみたいで、
オープンから何年も持たずに閉店してしまううどん屋さんも少なくない。

誰が食べても美味しくないから閉店するのならわかるけれど、
光るモノが確実にあって、それが徐々に輝き始めた頃に、終了のお知らせ。

悲しいじゃないか。

「これからだったのに・・・!
アンタのうどん、他の誰もが打てないようなうどんで、
うどんの常識・・・固定観念という枠をブチ壊すような、果てしない未来が広がる至極のうどんだったのに!」

とまぁ、とにかく惜しくて切なく残念な気分になってしまうのである。

そこで、「勝手にうどん振興協会」である私の知らぬ間に
勝手に潰れられていては、勝手に振興することすらも出来ないから、
元気に営業されているかどうかを、自分の目で見て確認しているというわけだ。

そうやって、列車の運転手よりも指差し確認を徹底している私の目すらも、
なかなか届かないのが、大津の丘のふもとに居を構えた、この店であった。

ひなた屋
(※ 店舗画像は昨年2月のオープン3日目のものです。懐かしさに浸れるぜよ)

『ひなた屋』

その状況は、すぐ側を走る大津バイパスからは直接見やることが出来ず、
かと言って、「わざわざ行こう!リューチャンの休日」なんて巨泉さんみたいなことを言って、
わざわざ確認しに行くほどリューチャンも暇なようで暇ではないから、
オープン当初に一度行ったあと、一年間、「ひなた屋」の状況は霧中だった。

再度訪ねた日は、強く雨が降る日で曇ってはいたけれど、
一年前と同じように広い空に抱かれて、加山雄三みたいに凛々しく建っていた。

広い店内。

「かけ」と「ぶっかけ」しか無かったオープン3日目とは状況異なり、
一般的なうどん屋さんにあるようなメニューはキッチリと網羅していて、
「ゆずみそうどん」なんていう、「ひなた屋」ならではのメニューも生まれていた。

私は、セルフレーンの最も入口に近いところに貼られた写真入りのメニューから、
インターネットで得た情報に一致する品を探したけれど、見つけられず、
「メニューの枠組みを逸脱しない」という勝負の鉄則を破って、
意を決し、目の前にいる若くて肌のキメが細やかなショートヘアの女性店員さんに聞いてみた。

「ドライカレーうどんって、あります?」

すると、店員さん、
キョトンとした表情を浮かべて、完全に沈黙。

恐ろしく低い声で畳み掛けてやった。

「もう・・・!無いんですか・・・!?」

「は・・・はぁ・・・!」

店員さんは最近入った方なのか、何のことを言われているのかわかっていない、
もしくは・・・私に見とれている感じだったけれど、
とどのつまり、私がネットで見た「ドライカレーうどん」なる品は、もう存在しないようである。

「ドライカレーうどん」なんて食べたことが無いから、
すこぶる食べてみたくて、ハッキリ言って「ドライカレーうどん」のために「ひなた屋」に来たのに、だ。

残念ではあった。
けれども、落ち込んでいる場合ではない。

たとえ目当ての品が蜃気楼であったとしても、
動き始めた運命の歯車をとめることなど出来ないわけで・・・。

それでも私はセルフレーンを前に進まなければならない。


「ドライカレーうどん」なる未知のうどんを追い求めてやって来た「ひなた屋」に、
「ドライカレーうどん」は無かった。

加えて、店員さんも「ドライカレーうどん」の存在を知らない風であり、
完全に私は"メニューには無い創作うどんを作らさせようとする珍客"と成り果てていた。

カウンター越しの目の前で、
ショートヘアーの女性店員さんが、私の注文を今や遅しと待っている。

<くそっ・・・ドライカレーうどんの空振りが痛かった・・・!
この局面・・・ひなた屋にペースを握られたぞっ・・・!>

"早く注文しないといけない・・・!"

セルフ店ならではの、焦り・・・!
待たれている感・・・!

生まれながらにして、天性の優しさを持つ私は、
人を待たせたりすると、大変に申し訳なく思うのだ、優しい人だから当然である。

だから、出来るだけ待たせたりはしたくないのだけれど、
「ドライカレーうどんガッツリ食べまくるぜ計画」が破綻してしまった今、頭の中はグチャグチャ。

グチャグチャの思考のままで、壁に貼られた写真入りのメニューから勝負手を決めにかかった。
けれども、決断力に溢れながらも優柔不断な私は、なかなか「コレだ!」と即決できない。

益々、盛大に焦っていると、
気のせいだとは思うが、店員さんの口がわずかに「し・ょ・う・ゆ」と動いた気がしたから、
仕方が無く「しょうゆうどん」をオーダーした、"しょうゆ"うことである。

本当は3玉が良かったけれど、
写真入のメニューには「並」と「大」の記載しかなかったから、注文は「大(2玉)」

しかし、あとから帝国の総力を挙げて調べたところ、
写真入のメニューとは別の場所に「トリプル(3玉)」が可能だと書かれてあったようだ。
気が付かなかった。

ひなた屋 しょうゆ大 ちく天&ゲソ天&サバ寿司

『しょうゆ(大) & ちく天 & ゲソ天 & サバ寿司』

窓際のカウンター席に着席して、
広い駐車場に降りしきる雨と真っ暗な空を見ながら、うどんを食べる。

トッピングは、相変わらず50円。
これは「うまい棒」に換算すると5本分にしか相当しないという、破格である。

ひなた屋 ちく天&ゲソ天

そのおかげで、他のセルフ店では懐具合を加味して絶対に出来ない、
「トッピング2つ取り」という豪遊が出来てしまう・・・!

ありがたいっ・・・!
ありがたいっ・・・!

ひなた屋 サバ寿司

さらに、ここでは有名な「サバ寿司」をいただく。
一切れ100円設定であるが、尾の部分はサービスなのか、二切れで100円だった。

酢の効き加減が絶妙で、美味い。

酢が効き過ぎていないため、米の味もサバの味も明確に感じられて、
「ボクは米ですよぉー!ボクはサバですよぉーっ!」
それぞれが別々に主張しながらも一丸となって・・・。

突撃して来るんだよっ・・・!

ひなた屋 しょうゆ大

改めて対峙する、おうどん。

ひなた屋 しょうゆ大 アップ

卓上には「出汁醤油」と「生醤油」が両方あるが、これには迷った。
醤油はかけたら最後、取り返しが付かないからだ。

醤油の選択が一生を左右する・・・!

ここは石橋を叩いて渡らなければならない・・・!

私は「出汁醤油」に手を伸ばして取りかけたけれど、
寸前のところで、やっぱり「生醤油」に切り替えて、結局「生醤油」をかけた。

「生醤油」にしたことに別に大きな意味など無い。
ムシャクシャしていた、もうどっちでも良かった。

ひなた屋 しょうゆ大 麺アップ

オープン3日目に食べた際には、「クニュクニュ」に感じた麺。
約1年ぶりに食べてみると、「シコシコ」に感じる。

とは言っても完全な「シコシコ」ではなく、
若干に「クニュクニュ」の面影が残った「シコシコ」で、
「クニュクニュ」と「シコシコ」の中間よりちょっと「シコシコ」寄りといった風に感じる。

普段だったらそのまま食べて終了だけれど、
やはりココは柚子とサバ寿司で高名な「ひなた屋」であることを加味して、
8割ほど食べたところで、箸を一旦停止させ、卓上の柚子酢を麺上に垂らす。

すると柚子が獰猛に駆けてくるっ・・・!

柚子酢に締められたような感じになって、
麺の食感が柚子酢導入前とはまた違う。

柚子酢の活躍によって醤油の味が幾分和らいだので、
さらにこの局面で、先ほど取捨に迷った出汁醤油を投入。

<あっ!出汁醤油のほうが麺に合ってて美味しい!>

だが、そんなことを思っても今更であり、
もう醤油をかける瞬間には戻れない。

「醤油の選択が一生を左右する」と肝に銘じていたのに、
私は石橋を叩いて渡ろうとしていて、叩き割ってしまったのだ!

まぁ、珍しいことではない。

降りしきる雨の中、それでも正午が近付く「ひなた屋」には次々に人が入ってきて、
たくさんある店内の席も徐々に空きが少なくなり始めていた。

生まれながらにして、天性の優しさを持つ私は、
「早く席を空けなければ」と、大変に優しい気遣いの心でもって、
器のフチに付いたネギを箸で寄せると、全力で掻き込んだ。そして席を立つ。

うどんから出た汁と、柚子酢の酸味と、
ネギが絡み合ってネギネギしていて、えらく美味かった。

ひなた屋

◆ ひなた屋
(高知県高知市大津甲2001-1)
営業時間/11時~15時
定休日/火曜日
営業形態/セルフ
駐車場/圧倒的広さ

(しょうゆうどん大350円、ぶっかけうどん大350円、かけうどん大350円、小は100円安)
『ひなた屋』の場所はココ!
(大津バイパスから、「ひなたタウン」という新興住宅地へ少しだけ入ったところ)

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竜一

1982年生まれ。高知で農業経営しています。食べ歩きが好きで飲食店が好き。飲食にたずさわる人が好き。農業と高知のグルメ情報をまとめたサイト「生姜農家の野望Online」を運営。農業や生姜などの野菜のこと、大好きな飲食店を知ってほしくて書いています。[お問い合わせコチラ]

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