四万十へ、新風追いかけて

2012.06.02

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四万十へ、新風追いかけて

2012.06.02

2012!春の四万十ぶらり旅!
『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 「四万十へ、新風追いかけて」→ 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』
→ 『西の西、足摺岬へ』 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 『足摺海洋館』 → 『竜串海岸』 →
『グッバイ!土佐清水!』 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 『番外編』


四万十市を目指す過程で、
高速道路は一切使わなかった。

使ったとしても、高知県西部の高速道路は中土佐町までしか延びていないため、
短縮できる時間が僅かである、ということも理由としてあったが、

それ以上に、出発地点から到着地点へただ移動するのではなくて、
点と点のあいだにあるものを見ながら行きたい、という気持ちが大きかった。

道路沿いに見える町の風景、そこに暮らす人々の姿、
杖を突いたオバア、畑を耕すオジイ、山の急斜面に立てられた家々、
いろんなお店、うどん屋、ラーメン屋、うどん屋、うどん屋、うどん屋。

それらをすべて確認しながら一般道を走ると、
どこにでも人がいることに気が付き、なんだか人間という生き物は凄いなぁと、漠然と思い、
スーパーなんかまったく無いような場所に家があると、心が優しいからか、
ここに住んでいる人々は一体どこで食料品を手に入れているのだろうと、無用な心配をしてしまう。

山の中を抜けて走って行くと、いつしか左側には太平洋の広くて真っ青な海原が見えていた。
所々にある道の駅で適度に休憩して、水分を出したり入れたり、また出したりして、さらに西進。

黒潮町を経て、ついに四万十市へ到達。

大型店舗が建ち並ぶ二車線の広い道路を快適に走っていた。
そのとき、大問題が発生した。

なんと浅はかだっただろうか。
私は、ようやく気が付いたのである。

「四万十市に出来た新店」
それだけを頼りにここまで来たはいいが、
一体全体、四万十市の何処にその店があるのか、まったく知らなかったのだ。

<うどんのことしか頭に無くて、
店の所在にまで思考が達しなかった・・・!>

すでに開店時刻を大幅に過ぎてしまっていたから、
人気ぶりが伝えられる新店の様子を想像して慌てた。

大抵、何処の店でも昼時が近付けば近付くほど混雑する。
出来ることならば、並ぶことなく、ある程度空いた空間で、ゆっくり食べたい。

ズボンのポケットをまさぐって"iPhone"を取り出し、
ネットで住所を検索してコピーしたのち、"ナビアプリ"にペーストする。

すると、新店は「フジグラン四万十」の北側と出たので、ナビが示す道順の通りに走った。

"iPhone"を買ってからというもの、
私は知らない土地に行って道に迷うとナビアプリに頼るようになったが、
便利さと引き換えに"地図を読む力"が衰えていっているような気がしてならない・・・。

UDON KUAAINA

『UDON KUA'AINA』
(うどん・クアアイナ)

一際目立つ山吹色の外壁。
高知のうどん屋さんでは珍しい、横文字の店名。

「UDON KUA'AINA」が佇むのは、
広い道路から、わずかに住宅街の狭い道に入ったところだった。

よく注意して見ていないと、見逃してしまう可能性もありそうな場所だったが、
私は"ふとん"と書かれた看板でさえも、"うどん"に空目して冷笑されるほどの男だ。

風に揺らめく"うどん"と書かれた白いのぼりが目に飛び込んできて、すぐにわかった。

店主さんが書かれているブログを参照すると、
「KUA'AINA(クアアイナ)」は、ハワイの言葉で「田舎」の意らしい。

覚えづらいようで、なぜか一度聞くと忘れない名である。

(つづく・・・!)
『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 「四万十へ、新風追いかけて」→ 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』
→ 『西の西、足摺岬へ』 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 『足摺海洋館』 → 『竜串海岸』 →
『グッバイ!土佐清水!』 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 『番外編』