※ この記事は「新春!外飲みの旅!」シリーズのEP4です。
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「そうですのにゃ!」
「うー!にゃー!ですにゃー!」
などと語らいながら、
穏やかにときが過ぎてゆく。
お母さんが開けたシャンパン。
どさくさに紛れて、ご馳走になる。
<炭酸!弾けるぅぅぅッッ・・・!>
そして・・・!
毎度のオムレツ・・・!
<トロトロ・・・!
トロけるぅぅぅッッ・・・!>
ウマウマー!
悶絶の最中・・・!
入口の
ドアが開いた。
<うぉぉぉぉぉぉぉっ・・・!>
瞬間・・・!
跳ね上がる心拍数・・・!
葉牡丹で強面の隣に座る羽目になったときの比じゃない・・・!
急激に高まった緊張のせいで、
口から「まぐろアボカドタルタル」が
返却されそうになるほどの次元・・・!
<あわわわわ・・・!>
農民、
シドロモドロ。
<きたっ・・・ついに・・・!
いつかは来ると予感していた・・・!
運命の日っ・・・!>
今宵・・・!
ラストチャンスに・・・!
神!
降!
臨!
脳内で鳴り響く・・・!
ゴッドファーザーのテーマ・・・!
<かかか・・・!
神様っ・・・神様っ・・・!>
お母さんが『神』とまで呼ぶ方!
すなわち・・・!
お母さんの
旦那ちゃんと!
初対面・・・!
神様、マスターと話しておられる。
笑っておられる。コートを羽織っておられる。
俺、緊張がすごい。
瞳孔が開いて戻らない。
とりあえず、
グラスに入っていた焼酎ロックを、
一気に飲み干す。
<落ち着け・・・落ち着け!俺!
落ち着けってぇッッッ・・・!>
そして!いざ・・・!
ゆく・・・!神の前へ・・・!
「すすすすすすすすす・・・!
すいません・・・生姜農家の竜一です・・・!
qlrくあおzlcghs・・・!」
私の中で抱えていた様々な想い・・・!
上手く言葉にできないまま・・・!
大噴出・・・!!
到底!落ち着けるわけもなく・・・!
舞い上がった・・・!
完全に舞い上がった・・・!
もはや糸が
切れた凧っ・・・!
今世紀史上最強に舞い上がってしまい・・・!
私は!すこぶるグッチャグッチャにッッッ・・・!
そんな舞い上がりグチャグチャ・ヘタレ農民と・・・!
穏やかな口調でお話をしてくれる、神様・・・!
優しいっ・・・!
圧倒的に優しい・・・!
感動・・・!
感涙ッッッ・・・!
声がイイっ・・・!
むしろ!
俺が神様の嫁に
なりたいっ・・・!
そう思うぐらい!
本当に!本当に素敵な方だった!(涙)
興奮のラストチャンスを出て、
私はまた東へ少し歩いた。
歩くとお腹が空いてくる。
行くぞぉぉぉーーーッ!
ラーメンを食べに
ねぇぇぇッッ・・!!
『お食事・めん処 純平ちゃん』
(高知県高知市帯屋町1丁目2-11-1F)
それほど広くはないが、それほど狭くもない、
狭いっちゃ狭い、広いっちゃ広い店内は、ほぼ満席。
初来店!
純平ちゃんで!
しょうゆラーメン・・・!
いよぉぉぉっっっ・・・!
ズルズルッ・・・!
ストレート麺っ・・・!
チャーハンも
食べるっ・・・!
さらに!
うどんもイッとく!
いっぱい食べて、
大きくなります♪
皆、酔い客につき、
賑やかな「純平ちゃん」の店内の片隅で、
黙々と箸を進める。
カツオ人間に出会った昼が・・・
ずいぶん昔のことのように感じる・・・。
私は、チャーハンをスプーンですくいながら、
「今日はホンマによかったわぁー!」
と言った。
東へ西へ。
歩いて、食べて、また歩いて、飲んで、
舞い上がった、
幕の内弁当みたいに、
いろんなことがギッチリ詰まった一日は、
すでに日付けを変えている・・・。
そんな1月2日。
お正月の日でした。
(新春!外飲みの旅!完)
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