セルフ こがねうどん

2013.05.20

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セルフ こがねうどん

2013.05.20

食べても食べても欲しくなる・・・。
白くて長い麺が・・・また欲しくなる・・・。

絡め取られそうだ・・・いやすでに絡め取られている・・・。
うどんに・・・うどんというマモノに・・・俺の心は絡め取られている・・・。


『ばかぼんうどん』で"肉うどん"を食べたあと、私はまたうどんを食べに行った。

<今日は行きたい店をすぐに思いつく日だな・・・>
と車を走らせながら私は思った。<何か冴えている・・・!>

かなり優柔不断な性格である私は、食べに行くうどん屋の選定にいつも長時間悩んでしまう。
うどん屋さんの営業時間は短い。11時から14時までしか営業していない店も多い。

たとえば、その日に行くうどん屋さんの選定に10時ぐらいから悩み始めたとする。
悩んでいると、11時になり、12時になり、13時になる。多くのうどん屋さんの閉店時間が近付く。

私は焦る。
しかし焦れば焦るほど決められなくなり・・・やがて14時になり、15時になる。

そうなると多くのうどん屋さんは暖簾を片付けられ、営業しているうどん屋さんは、わずかだ。
私は落ち込む。イヤになる。自分の優柔不断すぎる性格が・・・。

けれども、この日の私は本当に冴えていて、『ばかぼんうどん』に行くことも即座に思いついたし、これから行くうどん屋さんにも、<行こう!>とすぐに決断できた。

<今日の俺は男らしい・・・!
行くうどん屋さんを、黙ってドンドン決めおおす・・・!>

いつもの私はまったく男らしくない。
むしろ女々しい・・・!と自分でも思う。

女々しくてッ!女々しくてッ!
ツーラァァァーイよォォォー!

こがねうどん0050

「ばかぼんうどん」を出たあと、すぐに<行こう!>と決断したお店は、高知駅の北側にあるお店で、『こがねうどん』という初めて入るお店だった。

<"ばかぼんうどん"に続いて、"初物"2連発だ・・・!>

そこに「こがねうどん」があることは、ずいぶん前から知っていた。
しかし店先に駐車場が見当たらなかったので、てっきり駐車場は無いものだと思っていた。
けれども実は駐車場があるという情報を最近入手した。

私はその情報のおかげで、迷うことなく車を無料で停めることに成功した。

駐車場は店の数メートル南側、高知駅よりにあった。
私は車から降りて店へ歩いた。
戸を開けて暖簾をくぐる直前に、初めての店に入る瞬間によく感じるドキドキ感。

言うなれば、ドキがムネムネする感覚が私を襲った。
そのとき私のドキは、たしかにムネムネしていたのだ。

セルフ こがねうどん メニュー

事前のインターネット調査で、「こがねうどん」には高知では提供店の少ない、"かすうどん"(油で揚げたホルモン肉が乗ったうどん)があることを知っていた。
私は「こがねうどん」に行く機会があれば、絶対に"かすうどん"を注文しようと心に決めていた。

しかし!私はこの局面・・・!
"かすうどん"ではなく!
「ぶっかけうどん」を注文した・・・!

<さっき"ばかぼん"で肉うどんを食べたんだ・・・!>
と私は鑑みた。<ここで"かすうどん"なんか食べてみろ!誰が見ても肉ばかり食べすぎだろうが!>

それに・・・かけ出汁系を連続で食べたりしたら・・・!
かけ出汁を旨かろうが不味かろうが1滴残さず飲み干してしまう俺の腹が張る・・・!水腹が張るッ・・・!

短めのセルフレーンを横に移動してトッピングに「ちく天」を取り、先に代金を支払う。
麺の茹で置きがないようで、少し時間がかかるから席に座って待っていてくれ、と店のお姉さんは言った。

店の奥の壁に面したカウンター席に腰を下ろして、しばらく待った。
さっきのお姉さんが、知人と思われる男性客と親しげに話している声が聞こえる。

こがねうどん0047

やがて私は呼ばれて、ぶっかけうどんを受け取った。

セルフレーンの後ろ側には容器に入った薬味が並べられていて、その中に「なんとかラー油」という唐辛子まみれの、いかにも辛そうな1品を見つけた。

<これは珍しい・・・!>
私はそれを迷うことなく、ぶっかけうどんの上に盛った。
<何事も挑戦だ・・・!チャレンジの歴史が俺の歴史・・・!

こがねうどん0049

がっ・・・!
これは本当に辛かった・・・!

こがねうどん0048

食べ始めた当初は、さわやかに駆け抜けていた"ぶっかけ出汁"に、なんとかラー油が混ざった直後から、ぶっかけ出汁は目つきを変え、凶暴な辛さで、私の舌を、あるいは喉を、そして内蔵を、刺激して張り倒した・・・!

<入れすぎたか・・・!>
と私は思った。<いいや・・・そんなことはない!そんなには入れてない!なのにこの辛さ・・・!火が出そうだ・・・!口の中から火が出てしまいそうだ・・・!>

私は、"なんとかラー油"の辛さが纏わりついた麺を食べ終え、さらには"なんとかラー油"の辛さが溶け出した汁も気合と根性で飲み干して、返却口に食器を返した。

<食べたのは"冷・ぶっかけ"なのに、俺の体は燃えるように暑い!>
圧倒的!灼熱・・・!などと思いながら、汗を滲ませ、店を出た。

こがねうどん0050 こがねうどん0046

◆ セルフ こがねうどん
(高知県高知市新本町2丁目1−10)
営業時間/11:00~15:30(麺が無くなり次第終了)
定休日/無
営業形態/セルフ
駐車場/有(店の南側)

『地図』