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中華料理 雷

投稿日:2013.05.27 更新日:

「オムライス」と共に、このごろの僕を支配しようとしているのが「天津飯」だった。

いったいどうして僕がオムライスと天津飯に支配されようとしているのか、僕にもわからない。
"ごはんを玉子が覆っている"・・・両者に共通しているのは、それだけである。

とにかく僕は、タバコを吸う人が一日のあいだに何度かタバコを吸うように、あるときはオムライスを、またあるときは天津飯を食べて心を落ち着かせないと生きて行けないほどの状態・・・一種の依存症のようになっていたので、うどんも食べずにいくつかの飲食店を訪れては、オムライス、あるいは天津飯を注文した。

中華料理 雷0

『中華料理 雷』

中華料理 雷2

中華料理 雷3

店の一角に置かれたテレビからプロ野球中継が流れている。

中華料理 雷1

僕はそのときも天津飯が食べたかった。
それと同時にチャーシューメンも食べたかった。

そこで"半天津飯"とチャーシューメンのセットを探したが、メニューになかった。

<"半焼めし"ならあるんだけど・・・>
と僕は思った。<でも今は焼めしじゃない、天津飯だ・・・>

べつに半天津飯にしなくても、チャーシューメンと通常の天津飯、両方を平らげる自信はあったが、たくさん食べることによって、自分があまりに大きくなりすぎても問題がある。自重することは大事なことだ。

「あの・・・すいません・・・」
僕は注文を取りに来てくれた店のオジサンに訊いた。「"半天津飯"って、できないですか?」

「できるよ!やりましょうか?」
とオジサンはすぐさま答えて笑った。

よかった、と僕は思った。
メニューにないものを要望することでオジサンを困らせるのではないかと疑心暗鬼していたからだ。

それからしばらく待った。
遠くの席に、おそらく僕と変わらないぐらいの年頃の男性客が2人、座って話しながら食事をしている。
テレビは相変わらずプロ野球中継を流している。

中華料理 雷5

やがて、オジサン、再度の登場。
手には黒色の盆、その上にドンブリに入ったチャーシューメン、隣に半天津飯が鎮座している。

中華料理 雷6

<黒い・・・!>
チャーシューメンのスープの色を見て、僕はそう思った。

色から来る連想。
ほとばしる、濃いめの味の予感。

中華料理 雷10

黒の泉に沈む黄色い麺を箸でつまむ。
口へ運ぶ。麺が舌に触る。

<ぬっ・・・!>

噛む。噛む。さらに噛む。
そして飲み込む。

<ぬっ・・・!>
予感と事実は違っていた。<濃くない・・・!>

見るからに濃そうだと思っていた。
だから濃い味が襲い掛かってくる覚悟を決めていたのに、襲ってこない。
濃くない。まったく濃くないわけではないが、そんなに濃くはない。やや濃いめに感じる程度。

中華料理 雷7

<そうか!キミというラーメンは、見た目より人当たりがいいんだね!>

人間もラーメンも一緒だ。
見た目で判断してはいけない。
そうだ。そうなのだ。人間もラーメンも一緒なのだ。

ラーメンは人間であり、
人間はラーメンなのだ。

中華料理 雷13

伸びてしまう前に、麺をあらかた食べ終えてから、天津飯。

玉子が器の中を黄色く全面的に覆っている。
さらにその玉子を白みがかった餡かけが覆い尽くす。

見えない。
ごはんの姿は確認できない。

中華料理 雷8

いくぞ。
右手に構えたレンゲで玉子を切り裂く。
すると出てくる。白いごはん。

<わぁー!>
現れた!現れた!日本の主食!

一気に掬う。
今まさにレンゲの上に乗っているのは、
白いごはん、黄色い玉子、そして白濁色の餡かけ。

食べる。舌の上で、米、パラパラにほどける。
口、動かす。玉子、溶ける、プルップルッ、溶ける。

嬉しい!
ニワトリさん!
産んでくれてありがとう!

僕はニワトリさんに感謝した。
<元気な卵を産んでくれてありがとう!>

それから僕は順調に半天津飯を食べ進めた。
レンゲでごはんと玉子を切り取っては、口に運ぶこと数回。
やがて僕は一粒の米さえも残さずに、半天津飯の全量を胃の中に出荷し終えた。

満足だ。
気が済んだ。玉子がよかった。

僕は空になった器の上にレンゲを置いた。
テレビは相変わらずプロ野球中継を流している。

僕はコップの水を口に含んで飲み込んで、ゆっくり息を吐いた。
そして小声で言った。

コケコッコー。

中華料理 雷4

『塩バターラーメン・半焼めしセット』

中華料理 雷12

(シッカリした味付けの焼めしだった!)

中華料理 雷0

◆ 中華料理 雷
(高知県高知市大津乙1142―1)
営業時間/11:00~22:00
定休日/無
駐車場/有

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竜一

高知で生姜農家を経営しています / 飲食店が好き / 飲食にたずさわる人が好き / 高知のグルメ情報をまとめたサイト「生姜農家の野望Online」を運営中 / 大好きな飲食店を知ってほしくて書いています。

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