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多国籍カフェ cóme(コム)

投稿日:2013.08.28 更新日:

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水色を基調とした鮮やかな配色。
それは私の日常にはない彩りで、この空間が現実でありながら非現実であるかのような、不思議な感覚を覚えた。

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テーブルの上に置かれていた伝票とペンを手に取る。
<えぇと・・・ここに注文を書けばいいのか・・・>

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『多国籍カフェcóme』「半セルフ」方式で、少し特殊な注文の仕方をしなければならない、ということは事前に調べてわかっていた。

<もし知らなかったら、かなり戸惑ってただろうな・・・>
と私は想像した。

だが、あるいは多少の戸惑いはあっても、結局それほど大きな混乱はしなかったかもしれない。
テーブルの上に、ちゃんと説明書きを置いてくれているからだ。

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「卓上の伝票に、メニュー名(てきとう)と、注文数を記入して頂き、スタッフにお渡しくださいませ。」
説明書きには、そう記載されていた。

私は伝票に「C2(大盛)」と書いた。
おそらくはこれでわかるはずだ。

それからもう一つ、アルファベットと数字の組み合わせを書いた伝票をカウンターへ持っていき、中にいる店のお姉さんに渡す。

<直筆で文字を書くのって、久しぶり・・・>
テーブル席に戻ってから、そう思った。パソコンを使ってほぼ毎日・・・時にはかなりの文章量を書いているけれど、ペンを握ることはない。<考えてみれば、ちょっとしたメモ書きなんかも全部スマホに入力してるもんなぁ・・・>

ゆったりしたテンポのBGMが、店内に流れている。
何というジャンルの曲かもよくわからないが、気だるい暑さの中に流れるそのBGMは心地よい。

「南国の昼下がり」
ふいに頭に浮かんだ、そんな言葉がピッタリはまる。
浮き輪から身体が抜けなくなってしまった人のように。

尚もBGMは、ゆったりと緩やかに流れている。
そんな空間の中で、私は温泉に浸かるカピバラみたいに、ほげほげした。
ほげほげしていると、お姉さんが「C2(大盛)」を持ってきてくれる。

<想像と全然違う・・・!>
「C2(大盛)」とは、『月替わりランチ(大盛)』のことだ。

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今月の「月替わりランチ」は、「ガーナ風干しエビと夏野菜の煮込み」
テーブル脇のホワイトボードにも、そう書かれている。

しかしそれにしても、それは私の想像とまったく違った容姿をしていた。

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一見、カレーみたいだと思った。
一般的にカレーライスが、ルーとご飯が同じ皿に盛られているように、煮込みとご飯が同じ器に盛られていたからだ。

<でもカレーじゃない・・・!この色はカレーじゃない・・・!なにせカレーの香りがしてこない・・・!>

スプーンですくって口へ運ぶ。
「ぎゃっ・・・!」
私は電気ウナギの電気ショック攻撃を受けた人みたいな声を、小さくあげた。「くぉっ・・・!これ美味しい・・・!」

馬に蹴られたときぐらい、衝撃的だった。
<見た目はカレー!中身は煮込み・・・!その名はガーナ風干しエビと夏野菜の・・・>
だが・・・。
<俺が知っている和風な煮込み料理とは違う・・・!味が筑前煮などとはまったく違う・・・!>

そのとき帽子みたいに、"ハッと"した。
<そっ・・・そうか・・・これは俺が基準にしてしまっている和食の煮物とは違うんだ・・・>

これが・・・。
これこそが・・・。
(キタキタッ!)

圧倒的・・・!
ガーナ風ッ・・・!

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ふんわりとした食感のナス。シャキシャキしたパプリカ。
たくさんの具材が入っている。
それらの周りに、黄色っぽく油が浮いている。

その油は様々な食材の旨味が、溶け出して凝縮されているような味がした。

ナニカのフリカケがかかった、ご飯と一緒に食べる。
「ガーナだ・・・!ガーナの味がして美味しい・・・!」

そのとき私の口の中には、たしかにガーナ共和国が広がり、城などもバッチリ建設されていた。

もちろん、これだけでは終わらない。

せっかくここまできたのだ。
大きくなって帰らないわけにはいかない。

私が伝票に書いた文字は「C2(大盛)」の他に、もう一つあった。
それが「B」というアルファベットだ。

この「B」とは、すなわち『海南鶏飯』のことだ。
「うみみなみとりめし」ではない。「はいなんけいはん」と読むのである。

読み仮名をふってくれているおかげで、私にも読めた。

「ありがたいっ・・・!読み仮名・・・!ありがたいっ・・・!」

メニューの記載によると『海南鶏飯』とは、「シンガポールのチキンライス」なのだそうだ。

だが日本でよく知られる、炒めた鶏とケチャップライスの組み合わせではなく、茹でた鶏と、その出汁で炊いたご飯の組み合わせであるらしい。(ちょっとだけピラフやパエリア風?)

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まずは、そのまま鶏から食べる。
<うわぁっ・・・鶏・・・やわらかっ・・・!>
一回噛む。二回噛む。三回目に噛んだとき、鶏は消えていた。

「涼宮鶏ヒの消失」

そんなアニメも脳内で再生される勢いだ。

『海南鶏飯』には、三つのタレが付いていた。

三つのタレの一つをスプーンですくって、ご飯にかける。食べる。
また別のタレをスプーンですくって、ご飯にかける。食べる。
さらに、それをもう一度繰り返す。

酸味が強いタレ。コクが増すタレ。ピリ辛になるタレ。

<こんなに変わるものなのか・・・同じ料理なのに、かけるタレ次第で別の料理みたいになるぞっ・・・!>
私はタレによって激変する味に、「女心と秋の空」という言葉を重ね合わせた。

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そうして食べる合間に「セルフ方式で、おかわり自由」とされているスープを取りにいく。

自分で鍋の蓋を開けて、自分で器に注ぐ。
なんだか、ちょっと楽しい。

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最初かなり薄味に感じたスープは、料理を食べながら飲むと、ちょうどいい味に思えた。
スープを入れる器は一般的な茶碗ほどの大きさがあるのだけれど、私はゴクゴク飲んでしまい、すぐ空になる。

<どうしよう・・・もう一杯飲んでいいかな・・・>
さっき見たとき、スープは鍋の中にまだたくさんあった。

私は鍋を見つめる。

いいよね・・・!
もう一杯・・・いいよね・・・!

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(食後にアイスコーヒー。デザートは自家製の「チョコミントアイスクリーム」だった!)

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(ランチメニューは、記事中の2つに、あとはフォー。合計3種の模様!)

◆ 多国籍カフェ cóme(コム)
(高知県高知市前里16-4)
営業時間/土曜11:30~21:00、日曜・月曜11:30~17:00、水曜~金曜18:00~23:30 ※つまりランチは土・日・月のみ。
定休日/火曜日
営業形態/半セルフ(先に卓上にある伝票に注文を書いて店の方に渡す → 水、おしぼり、スープがセルフ、あとは一般店と同じ、料金後払い)
駐車場/無

↓ 雨降って、ちょい涼しくなってきたねぇ。
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竜一

1982年生まれ。高知で農業経営しています。食べ歩きが好きで飲食店が好き。飲食にたずさわる人が好き。農業と高知のグルメ情報をまとめたサイト「生姜農家の野望Online」を運営。農業や生姜などの野菜のこと、大好きな飲食店を知ってほしくて書いています。[お問い合わせコチラ]

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