讃岐仕込手打ちうどん いおき家 ぶっかけうどん

2014.03.21

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讃岐仕込手打ちうどん いおき家 ぶっかけうどん

2014.03.21

<最近…肉うどんばっかり食べてたから…もう肉はいいっ!俺はシンプルな…ぶっかけうどんが食べたい…!>

トラクターを運転しているときにそう思った。

肉や天ぷらが載った華やかなうどんもあるが、うどんといえば基本的にはシンプルなものではないだろうか(知らんけど)。

そして人間も、やはりうどんと同じくシンプルなものではないだろうか。

美味しいものを食べれば美味しいと言うし、綺麗なものを見れば綺麗と言う。シンプルなものではないだろうか。

シンプル・イズ・ベスト。
ライフ・イズ・ビューティフル。
ノーアルコール・ノーライフ。

ここは原点に帰ろうではないか。

うどんの原点とは何だろう。
原点みたいな食べ方とは何だろう。

「かけ」か。いや讃岐うどんでいえば「醤油」な気もしないでもない(わからんけど)。

でも私は「ぶっかけ」が食べたい。

うーん。原点とか…まぁいいや。原点に帰るのはまた今度にしよう。

高級な軽自動車を駆って、安芸市の東へ。

『讃岐仕込 手打ちうどん いおき家』

ここのぶっかけが美味しいという話を、光の魔剣士から聞いた。そこで早速来てしまったというわけだ。

<いやぁ…いおき家…たぶん4年ぶりだ…!久々すぎて店のシステムが…店のシステムが…!おわかりいただけるだろうかっ!店のシステムが思い出せないんだ…!>

たしか変則的なセルフ方式だったと記憶しているが、詳細は忘却の彼方。

<先にカウンターで注文するんじゃなかったっけ…!>
そう思って入店直後、カウンターへ向かった。

が、その瞬間!

「お席で注文お訊きしますー!」
なんていうふうに店員さんに言われた。

<しまった!そのパティーンだったか…!>

圧倒的失策!空前絶後の思い違い!
私は泣きながらスゴスゴと隅の席に着席した。

注文したうどんは、ウルトラマンのカラータイマーも鳴らないぐらいの早さで現れた。

『ぶっかけうどん・冷(特大3玉)』

ぶっかけが食べたくて仕方なかったので、もちろん特大にした。ライフ・イズ・トクダイだ。

すごい!すごい!麺量すごい!やりましたー!

おやおや、大根おろしが緑がかっている!わーい!みどりちゃんって感じだ!

緑がかった大根おろし、食べると粗い。よくある大根おろしよりも粗いおろしかたになっている。

<コイツ…フワフワじゃない…!ゴワゴワした舌触りでゴワゴワ攻めてくるっ…!>

みどりちゃん…お肌ゴワゴワ…!

美しい、ぶっかけうどんの原風景。

かなり甘めに感じるぶっかけ出汁。一緒に仲良くやってきた柚子酢をかけると引き締まった。

いまにもピチピチ跳ねそうなくらい新鮮なアジフライ。キツネ色にコンガリ揚がっている。

ムッチリしたうどんとサクサクのアジフライ。その食感の対比が会長、タマランチン。

タマランチンに会えたのだ。
この一杯のためだけに安芸市まで来た甲斐があった、と私はしみじみしじみみたいに思った。

ありがとう、会長。ありがとう、みどりちゃん。さよならみどりちゃん!またいつの日か。

駐車場から国道に出てアクセルを踏み込むと、高級な軽自動車は軽快なエンジン音を響かせる。悲鳴みたいなエンジン音を響かせる。

◆ 讃岐仕込 手打ちうどん いおき家
(高知県安芸市伊尾木60-1)
営業時間/10:30~14:30
定休日/月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
営業形態/半セルフ(着席→注文→トッピングいるなら勝手に取る→うどん来たら食べる→食器返却→会計→帰る)
駐車場/有