ジャンクフード 高知市のうどん

テイクアウトうどん! 「なか卯 32号高知葛島店」

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ある店にカレーラーメンを食べに行こうとしていた。

カレーラーメンだ。
どこでも食べられるものではない。

私自身、店では食べたことすらない。
カップヌードルシリーズの、カレーヌードルならまだしもだ。

車のステアリングを握り、
目的の店を目指す道中もワクワクしていた。

「カレーラーメン食べたいなー♪」

赤信号で停車。
ふと、車内の時計を見た。

「あれ……」

私は言葉を失った。

「時間が……」

いったいどういうわけだろう。

「すでに午後2時が近付いている…!」

じつは3時くらいから別の予定があった。
目的の店に着いてカレーラーメンを注文して、
出来上がるまで待って食べる時間は現時点でもう失われている。

「どうしてこうなった……!
早めに家を出たつもりだったのに…!」

だが後悔しても仕方がない。

世の中のおおよそは、
仕方のないことばかりなのだ。

張り詰めていた心の糸。
カレーラーメンと私を繋いでいた糸がフッと緩んだ。

諦めた……!!

もういいんだ……。
カレーラーメンなんていらない…。

むしろ……この際………。

カレーだったら…!
なんでもいいっ……!!

とにかく時間がない。
飲食店でカレーをゆっくり食べる、
というのは無理だ。

そうさ………!
いまの俺はノータイムマン…!!

「どうしよう………」
考えていたら『なか卯』があった。

これだ……!

なか卯 高知 32号葛島店

天下の『なか卯』で………!
ドライブスルー決めてやるっ…!!

(店舗画像は随分前のものだよ!)

店に入る時間はない。
車を『なか卯』のドライブスルー専用窓口に横付け。

「ご注文お決まりでしたらどうぞー♪」
軽快な口調でそう言う女性店員さん。

もう我慢できないっ………!

与えてくれっ……!
俺にカレーを………!!

そのとき視界に入ってきた、メニュー表。

うどんもあるのか……!
トンカツも載せられるのか…!

だったら決まり……!
これで…逝きおおせっ……!!

たどり着いた目的地の駐車場。

膝に載せ………!
食べるんだ………!!

なか卯・カツカレーうどん1

なか卯の……!
カツカレーうどんを……!!!

容器、二段重ね。

なか卯・カツカレーうどん2

上段にうどんとカツ。
そしてネギ。

なか卯・カツカレーうどん3

下段にカレー出汁。

なか卯・カツカレーうどん4

これを…なんとか……!
合体させなければ………!

それは、今世紀最大級の難関チャレンジだった。

カレー出汁の中にうどんを放り込む……。
ただそれだけのことが、こんなに難しいとは……。

うどんが入っている上段の容器の底には、
褐色のカレーがベッチャリと付いている。

ここは車内。
上段の容器を取り外して、置く場所なんてどこにもない。

車内にカレーを塗るわけにはいかない……!

困った。
困り果てて禿げそうだ。

右手で上段の容器。
左手で下段の容器を持とうと試みた。

でもダメ。

重いっ……!
具が入った容器は重い…!

しかもやわらかいから……!
片手で持ったらベローンってなる…!

ベローンってなって……!
車内に落としたら終わりだ……!

終わり、尾張名古屋になるわけにはいかない。

一旦、車から降りようと思った。
外で作業を行えば良いのではないか、と思った。

しかーし…!
外は雨……!
大豪雨っ……!!

「ある意味…俺はもうすでに……
尾張名古屋なのかもしれないな……」

息を止めた。

両手の指先に全神経を集中させる。

世の中、理屈じゃ乗り越えられないこともある。

自分の能力のすべてを使っても、
どうにもできないこともある。

人生は失敗だらけだ。

また失敗してしまうかもしれない。

また痛い目に合うかもしれない。

でも、やるしかないんだ。

カツカレーうどんを食べるために……。

「うおぉぉおおぉぉっ…!」

私はなにを恐れていたんだろう。

食べるためには………
最初から、そうするしかなかったのに。

もうダメかなって思ったときから始まる、
クライマックスシリーズ。

この山を越えるためにはこれしかない……。

人間なんてものはとどのつまり………。

「気合と根性やっ…!!」

いまどき根性論かと人は嘲笑する……!
しかし根性がない奴はなにもできないっ…!!

おもむろに箸を割り……!
慎重にひとつずつ……!
上段の容器に入りし食材を摘む!摘む…!

先にトンカツ………!
次に麺…………!
最後にネギ………!

この局面………!

なか卯・カツカレーうどん5

やった………!
やりおおしたっ……!!

天下の神業……!

カレー出汁の中に……!
麺をドボンっ………!!

なか卯・カツカレーうどん7

入れおおしたっ…!!

難局を越えた………!
麺と出汁が合体したんだ………!
ついに食べられるぞ………!

なか卯のカツカレーうどんっ…!

モッチリとした麺の舌触り。
酸味のあるカレー。

全身を駆け巡る達成感……!

食べられることが………!

ありがたいっ……!!

涙ぐみ、幸運に感謝……!

「嬉しい………
嬉しいです………」

ただ、なか卯のうどんは大盛に出来ないシステム。

なか卯・カツカレーうどん6

その後、合わせて買っておいた『カツ丼』を食べたことは言うまでもない。

回ブランを押していってね!
今日はなにかな!

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竜一

1982年生まれ。高知で生姜農家をしています。うどんをかぶって寝たいほどうどんが好き。ラーメンとカフェも好き。農業家/ブロガー/農業界のうどん野郎/農業は生姜一本で稼いでます。

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