生姜に田んぼに………!
めくるめく労働………!
俺のやっていることは……!
まるで百姓…………!
くそっ……くそっ………!
やってられない…………!
うどんでも食べなきゃ………
やってられない……!
『うどんの庄 真田』
しと………しと………
落ちまくる小雨…………。
<少し肌寒い……冷たいうどんはやめておこう…
だったら……温かいかけ出汁系か…釜揚げ系か…>
釜玉も悪くない………
気分的にも…わりと釜玉って感じだ……。
しかし!待てない……!
湯がきたての麺を使用する釜玉……!
きっと…麺の茹で上がりに時間を要す…!
今日は5分も10分も待っていられない…!
早く欲しい………!
うどんがっ…………!
このとき竜一。
完全に禁断症状。
小麦粉………!
それは時として…人を狂わせる……!
<早く………!
早く……!うどんが欲しいっ………!>
「か……かかか……かけうどん……!」
店員さんにそう言いかけたとき……!
血迷う…………!
かけなんかじゃダメ………!
そんなんじゃ俺は元気になれない!
直前で………!
かけキャンセル……!
ドモりながら………!
謝るようにして注文……!
「に…肉うどん大盛で………!」
肉っ………!
庶民の贅沢品………!
肉うどんを……!
何食わぬ顔で注文……!!
自分へのご褒美(爆)………!
今日は豪勢にいこうじゃないか…!
『肉うどん(大盛)』
現れた真田の肉うどん……!
それは国産牛を使用しているという…
日常ではなかなか食べられない……!
上流階級向けの…おうどん……!
<こんなうどんを食べられるなんて……!
まるで貴族にでもなった気分だぜ………>
どっさり入った麺と出汁……!
その上を肉………肉が席巻する中……!
ピンクのカマボコが一切れ…!
しかも…めでたい花形………!
これには感謝………!
感謝せざるを得ない……!
<こんなに可愛いカマボコを……
俺のために入れていただけるなんて…!>
嬉しい………!
嬉しいっ………!
さあ!みんなで踊ろう…!
悦びの舞いを………!
<相変わらず出汁が……
俺の好みよりはだいぶ薄い………。
でもなんか……健康的な気もする……>
シッカリした弾力の麺。
ムシャムシャと食べ進める。
ジワジワやってきた………!
牛の大群………!
太郎!花子!モウモウ…!
牛よ!牛よ!牛たちよ……!
体内を駆け巡る牛物質…!
うんモォー!
馬でモンゴルとは言わない……!
牛に乗って駆け巡りたい………!
その辺の草原を……!!
牛と共にうどんを食べる
壮大な物語が始まろうとしていた…。
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◆ うどんの庄 真田
(高知県香南市野市町西野1896)
営業時間/11時~15時
定休日/火曜日
営業形態/一般店
駐車場/有